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ミグノンってどんな団体? 〜その2〜【穴澤賢の犬のはなし】

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Vol.40 ミグノンってどんな団体? 〜その2〜

東京都動物愛護相談センターから犬や猫、うさぎまで受け入れ新たな飼い主を捜す活動をしている「一般社団法人 ランコントレ・ミグノン」。前回は団体の代表である友森玲子さんに団体ができるまでのお話を伺いました。今回は、飼い主さんを希望する人の条件やボランティアの話をお聞きします。

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写真右より、一般社団法人 動物愛護団体 Rencontrer Mignon代表友森玲子さん、穴澤
東京・渋谷ヒカリエで2013年11月29日(金)〜12月8日(日)まで開催されていた『mignon写真展』会場にて取材をしました

穴澤:飼い主のいない犬や猫を引き取る際、トラブルを回避するために保護団体はそれぞれ譲渡条件(避妊去勢手術、室内飼いや住環境など)を設けていますよね。ミグノンでは、保護犬(猫)を譲渡するときの基本条件は厳しいんですか?

友森:ほかの愛護団体と比べて特別厳しいかどうかはわかりませんけど、ある程度の基準は設けていますよ。そうしないと、保護した動物たちが今後幸せに暮らしていけなくなるおそれがあります。

穴澤:引き取りたいと思う人も無尽蔵にどんどん引き受けちゃって最終的に崩壊、みたいな話もたまに聞きますしね。

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友森:ミグノンでは犬猫を手放したいという人が東京都動物愛護相談センターに現れたら、電話を回してもらっているんです。手放したいと思っている人はペットショップで衝動買いしたんだろうと思っていたら、意外と「愛護団体からもらったけど飼いきれない」と話す人がいて驚きました。

穴澤:そういった方もいるらしいですね。トライアル飼育の期間中にうるさいとか懐かないからとか、手に負えないとか、そんな理由で返す人もいるんでしょう。そんなにすぐに信頼関係が築けるわけはないし、そもそもその程度の覚悟しかなかったのかという気がするんですが。

友森:私はそれでいいと思います。失礼な言い方かもしれないですけど、犬猫がどうというトライアルではなく、飼い主として相応しいかどうかのテストだと思っているので。何か問題が起きてクリアできないようであればこの先も飼えないので、すぐに返してくださいと伝えています。

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穴澤:実際、トライアルに出して帰ってくる割合ってどのくらいですか?

友森:20頭に1頭くらいですね。

穴澤:あ、そんなに少ないんですか?

友森:最終的に届けに行って住環境などのチェックもさせてもらいますし、トライアルの間もやりとりをするので、譲渡の相談をする前にダメだと思った人は破談になりますね。

穴澤:飼い主さんの希望があった中から、実際に決まる割合はどれくらいなんですか?

友森:まずアンケートに答えてもらって、書類審査があって、そこで半分くらいに減ります。それからさらにくわしく話を聞いてみたら、どうもダメみたいだとなるのが1〜2割くらいでしょうか。
※譲渡条件は「コチラ」をご覧ください

穴澤:譲渡会は月に何回行っているんですか?

友森:月2回で、毎回30組近くの来場者が来てくれます。その中から申し込みにいたるのが10組くらいで、届けるところまで行くのが7、8組。犬猫込みで月に15頭くらいの飼い主さんが決まればいいほうでしょうか。

穴澤:なるほど。

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友森:ミグノンは猫の譲渡に関する審査がほかの団体より厳しいので、猫の飼い主さんを希望される方はミグノンよりも譲渡の条件が高くない団体などを探すという話も聞きました。ミグノンはその場で手渡しをしませんが、団体によっては決めたらその場で連れて帰れるところもありますから。なので「住環境を見せてください」っていうと「じゃあやめておきます」という人は多いです。でもどんなところに住んでいるのかだけでも見ないと、恐くて譲渡できませんよね。

穴澤:それこそペット不可物件だったり、すでに猫屋敷状態だったり。

友森:ただ厳しくない部分もあって、保護団体から動物を引き取る場合は一人暮らしはNGになるケースが多いのですが、ミグノンは保証人か後見人がいればよいとしています。

穴澤:それはいいですね。一人暮らしだからといって犬や猫を飼えないわけではないですからね。かつては僕も大型犬と1DKで暮らしていましたし。若干無理がありましたけど(笑)。

友森:だから厳しいところは厳しく、ゆるいところはゆるくやっている感じです。

穴澤:それはすごくいいですね。

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友森:ボランティアに登録してくれている人が200名近くいるわけですけど、中には月1回しか来られない人もいます。なので忙しい人でも登録はできるスタイルでやっています。とはいえ人手が足りない状態でもありますが、月に1回しか来られないボランティアの人に対してほかのスタッフが「不満を言うなど変な空気にしてはダメだよ」っていつも言っていて。忙しいのに月に1回来てくれるんだから、そういう人が増えればいいと思っています。

穴澤:僕なんかもそうですけど、何かしたくてもすぐにはできない現実があるわけですよ。日々の仕事だってあるし、金銭的に余裕があるわけでもないし、さらに自分の家に犬がいたりすると、それだけで手一杯になってしまう部分があって。だからミグノンのように気軽にボランティアに参加できる環境はすごくいいと思います。

(つづく)

団体紹介
一般社団法人 動物愛護団体 Rencontrer Mignon(ランコントレ・ミグノン)
捨てられた動物を保護し、新しい飼い主さんを見つける活動をしています。

HP: http://rencontrer-mignon.org/

Facebook: https://www.facebook.com/rencontrermignon2

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