犬と暮らす
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好きすぎて愛犬との距離が近すぎ!? 愛犬に「ハラスメント」していませんか?
この記事では、愛犬への接し方を、職場内での「ヤバい上司」たちが部下にするような接し方に例えて、イラストでわかりやすく解説します。思い当たるものがないか見てみましょう!
※この記事では、わかりやすく伝えるために、犬を擬人化して表現しています。ただし本来犬は、人の言語を使ってものを考えたり、話したりすることはありません。
四六時中ベタベタ→おせっかい系上司タイプかも!?
・自分が満足するまで、四六時中抱っこしている
・間違った指示でも大目に見てごほうびを与える
これらのことに思い当たるフシはありませんか? ひとつでも心当たりがあるという方、もしかしたらあなたはおせっかい系上司タイプかもしれません。
現代を生きる多くの犬はひとりでは生活できないので、飼い主さんがケアしてあげないといけないのは確かですが、犬によっては近すぎる距離感がストレスになることも。しつけを成功させるという意味でも、飼い主さんが「世話をやきすぎない」ことも重要です。
たとえば「愛犬がおやつをおねだりしたらあげる」「ハウスに入れて吠えたらすぐに出す」など、このタイプの飼い主さんは愛犬の要求にこまごまと応えてしまいがち。そういった対応を繰り返すとわがままな犬に育ち、しつけもうまくいきません。
また、「愛犬は抱っこされるのが大好き!」という思いがあるからか、ず~っと愛犬とくっついている飼い主さんも。お互いが依存し合っていると、愛犬が留守番を苦手になることもあります。ひとりで過ごす時間も大切です。
そのほか、間違った指示でもごほうびをついつい与えてしまうのは、「愛犬の喜ぶ顔が見たい」という気持ちが先行しているのかも。たとえば「オスワリ」と言って愛犬が「フセ」をしたのにごほうびを与えるのも、愛犬が指示の意味を正しく覚えられなくなるのでNGです。
ひとりで考える時間もつくってあげて
思いついたらすぐ実践→振り回し系上司タイプかも!?
・「オイデ」などの指示のかけ声が一貫していない
・ごほうびを与えたり与えなかったりバラバラ
これらのことに思い当たるフシはありませんか? ひとつでも心当たりがあるという方、もしかしたらあなたは振り回し系上司タイプかもしれません。
飼い主さんがこのタイプで、たとえば指示の言葉が日によってバラバラだと、犬も混乱してしまうでしょう。愛犬に覚えてもらうためにも、一貫性をもつことと、ある程度の継続性が必要です。自分が決めた、犬に対するしつけのルールは守るようにしたいですね。
例えば、困りごとの直し方を数日試しては、すぐにあきらめてやり方を変えるのはNGです。問題行動はすぐに直るわけではありません。やり方をコロコロ変えると、犬が中途半端に覚えて混乱するので注意しましょう。
また、こっちに来てほしいときに「オイデ」と言ったり、「ちょっと来て」と言ったり、指示が一貫していないのもこのタイプの飼い主さんの特徴です。犬を惑わせないためにも、指示語はいつも同じに。家庭内でも統一しましょう。
ごほうび(おやつ)を与える基準を設けておらず、指示どおりできていなくてもごほうびを与えたり、できているのに与えなかったりするのもNGです。犬は「何をしたらイイコトなのか」がわからなくなってしまいます。
しつけは一日にしてならず。繰り返して教えましょう
参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ『いぬのきもち』2021年6月号「ヤバイ上司みたいになっていない?」特集(監修:英国APDT認定ペットドッグトレーナー 藤本聖香先生)
イラスト/今井ヨージ
文/影山エマ
※この記事では、わかりやすく伝えるために、犬を擬人化して表現しています。ただし本来犬は、人の言語を使ってものを考えたり、話したりすることはありません。
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