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見逃したくない!犬が「亡くなる前に見せる」可能性のある行動や体調の変化

犬が亡くなる前には、行動や体調の変化が前兆として見られることもあるそうです。

この記事では、犬が亡くなる前に見せるさまざまな変化について、いぬのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。

犬が亡くなる前に見せる前兆は?

寝そべる犬
getty
——犬が亡くなる前には、行動や体調の異変などが見られますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「亡くなる原因にもよりますが、犬が亡くなる前に見せる変化としては、下記のようなものがあります。

  • 食欲が落ちる、もしくは廃絶。それに伴う尿量の低下
  • 寝ている時間が多くなる
  • 死の間際には意識レベルの低下(強い刺激には反応するが、反応が少なくなる、もしくは反応しない)
  • 呼吸が不規則となり(浅い呼吸、短時間の呼吸停止、深く速い呼吸)
  • けいれんのように手足をバタつかせる
  • 下痢をする
ただし、これには亡くなる原因や個体差があるため、必ずしもこのような変化に当てはまらないことがあります。

患っている病気によってはこのような予兆がまったく見られずに、あるとき突然亡くなってしまう場合もあります」

特に病気がない場合でも、死が近づくと前兆が見られることがある?

眠る犬
getty
——上記のような亡くなる前に見られる変化は、明らかな疾患がない場合でも、死が近づいていると見られることがあるのでしょうか?
獣医師:
「いわゆる急死というものの場合は、外から見た変化がなく、飼い主さんも気がつかないと思います。

ただ、老犬である場合、寿命というものが迫ってきているので、『徐々に痩せてきていた』『歩様がとぼとぼしてきた』『食が細くなってきた』と、少しずつ変化してきていたはずです。それが顕著になっていき、亡くなる前兆が現れます」

検査を受けていないために、愛犬の病気に気づけていない可能性も

歩く犬
getty
獣医師:
「ふだんからあまり動物病院に行くことがなく、検査を受けることがない場合、愛犬に何か異常があってもわからない、ということもあります。そういった場合のコが突然亡くなってしまったときには、飼い主さんも急死したと思うでしょう。

また、毎日一緒に過ごしていると、徐々に起こる変化は変化として気づかれないことも多いです。明らかに異常であっても、急死したと捉えられる方もいます」
——検査によってわかる病気もあるので、飼い主さんは定期的に検査を受けさせてあげることを考えたいですね。

些細な変化だと感じても、気になることがあれば動物病院へ

見つめる犬
getty
——愛犬に何らかの変化が見られたときに、些細な変化だと感じたり、もう少し様子を見てから病院へ連れていこうと考える飼い主さんもいると思います。動物病院に行くべき目安などはありますか?
獣医師:
「最近のことを振り返ったときに、動物病院への受診がなければ受診しましょう。何か異変が見られたときに、『1カ月前に検診で異常がなかった』と受診をしない方がいますが、異常がなかったのは1カ月前のことで、犬にとってはだいぶ時が経っています。

様子を見てしまう間に病気が芽を出しているかもしれませんので、気になることがあれば早めに動物病院を受診しましょう

愛犬の看取りについても考えておこう

見つめる犬
getty
——愛犬とのお別れの瞬間は考えたくないという飼い主さんもいると思いますが、愛犬の最期のときについて、飼い主さんはどのように考えたらよいでしょうか?
獣医師:
「持病があり定期的に動物病院にかかっている場合、愛犬の病気の最期をいつか知ることになると思います。獣医師から、そろそろお迎えが近いと伝えられることもあるでしょう。

その場合、愛犬の体はもう限界なので、お薬でどうにもできなくなる段階です。こういった看取りの段階では、ゆっくり過ごしてもらい、なるべく心が穏やかでいられるように、飼い主さんも慌てずに接していくことが必要です。

前もって主治医にどういったことが起こるのか、その対処法はあるのか聞いておくと、ご自身も慌てずにいられると思います」
——愛犬に安心した気持ちで最期を迎えてほしいと思いますが、飼い主さんはどのような対応が必要でしょうか?
獣医師:
家族が優しい雰囲気でいてくれることが、愛犬にとって一番心が落ち着きます。年齢だけを競い限界の体に鞭を打ち続けるのではなく、安心させて天国に送ることも必要であることを飼い主さんには知ってほしいです。

愛犬にたくさんの愛情を注いであげて、愛犬と一緒に生活する日々を大切に過ごしてください」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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