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原発事故で取り残された犬たちを保護。特定非営利活動法人SORAの取り組み(2)

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『いぬのきもち』偶数月号では、「犬のために何ができるのだろうか」と題して、各自治体やボランティア団体による犬の保護活動についての連載記事を掲載しています。

2017年2月号では、東日本大震災後の原発事故で、取り残された犬たちの救出活動から始まった被災動物シェルター「SORA(ソラ)」の活動を紹介しています。
(取材・撮影・文/尾﨑たまき)

※記載内容はすべて平成28年10月30日時点のものです。
※この特集では、取材先の実際の話に基づき、「犬は家族」という表現をあえてしています。

※この記事は「いぬのきもち」から抜粋しています。「いぬのきもち」のお申し込みはこちら。

トライアルを経てつながった縁

ソラからモニーくん(秋田)を引き取り、現在トライアル中なのが笠井憲司さん清美さんご夫婦です。
震災後、新婚旅行を兼ねて東北へ復興支援に行ったことがきっかけで、ボランティアの旅は夫婦の毎年の恒例に。
そんななかボランティアスタッフを必要としているソラのことを知った笠井さんご夫婦は、犬たちのお世話や掃除をするため、2014年、初めてソラに足を運びました。

以降は、犬たちの現況が書かれているソラのブログを見るのが夫婦の日課に。
ブログには、初めてソラに行ったときに会った2頭の秋田、あきたくん・モニーくんもたびたび登場していましたが、あるとき笠井さんは、あきたくんの体調が芳しくなく、ガンに侵されていることを知りました。

実はかつて、笠井さんご夫婦にはジローくん(10才)という秋田との出会いがありました。
縁あって家族に迎え入れたものの、その後骨肉腫(こつにくしゅ)が見つかりわずか8カ月で他界。短いながらもともに過ごした時間はかけがえのないものでした。
そんな経験もあり、あきたくんの体調が心配で会いに行きましたが、それから間もなく、あきたくんは亡くなってしまいました。

あきたくんの死以降も毎月ソラへ足を運ぶなかで、笠井さん夫婦はある決断をしました。モニーくんを家族に迎え入れたいと申し出たのです。

お試しのお泊まりも経て1カ月のトライアル。
「何度か噛んだとも聞かされていましたが、わが家に来てからはそんなそぶりもなくとても穏やか。歯みがきや爪切りだってさせてくれます。もうじき1カ月、正式に迎えられます。これから楽しい思い出をたくさんつくりたいです」と話す笠井さんの手には「モニーくん日記」と書かれた1冊のノートが。
これから新しい思い出が書き記されていくのでしょう。

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笠井さん夫婦とモニーくん。大好きなふたりに囲まれて幸せそう。

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ソラで使っていた大好きな毛布で引っ張りっこをして遊ぶモニーくん。

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以前笠井さん宅で一時預かりをしていた犬が、ご近所の方に引き取られた。近くを通ると喜んで駆けよってくる。

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緑あふれる環境で、トライアル中の笠井さん夫婦と散歩をするモニーくん。

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笠井さん夫婦による「モニーくん日記」。予防接種の記録やプロフィール、トライアル中の思い出などが書かれている。

犬も人も楽しく過ごせる。みんなに愛されるシェルター

シェルターがつくられて5年半、多くのボランティアさんが手伝いに来て、心をこめて動物たちのお世話や掃除をし、笑顔で帰っていきます。
ソラを生きがいにしているボランティアさんのなかでは、「ソラ病」という言葉が生まれるほど、みんなに愛されるシェルターなのです。

「スタッフのなかには、以前看護師として動物病院に勤めていたり、大学で動物学を学んでいたりした方もいますが、みんな以前からボランティアで来てくれた人たちなんですよ。そんな頼もしいスタッフたちと常々話しているのが、とにかく動物たちのことをいちばんに考えた、どこにもないほど楽しいシェルターにしたいということ。暗い顔をしてお世話をしていたら、犬たちも暗い気持ちになってしまうから」と二階堂さん。
たしかに、犬たちは広々とした環境でのびのびと過ごし、みんな幸せそうな表情をしています。

これからのソラについて二階堂さんが語ってくれました。
「新しい家族のもとでお互いストレスなく生活できるよう、犬たちにトレーニングをしていきたいですね。それにスタッフやボランティア、みんなのおかげでソラはどんどん進化しています。これからも動物たちのために、人も動物も幸せになれる、すばらしいシェルターへ成長できたらと思っています」

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トイレの介護が必要なカズオくんを、こまめに洗ってあげるスタッフの高畑さんと菊池さん。

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お問い合わせ先

特定非営利活動法人SORAアニマルシェルター

いかがでしたか?
「いぬのきもち」の連載「犬のために何ができるのだろうか」では、各自治体やボランティア団体による犬の保護活動を紹介しています。


※「犬のために何ができるのだろうか」は偶数月の号に掲載しています。

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