体力を発散したり脳を活性化したりして、ストレス解消になるはずの散歩。飼い主さんの行動によっては、かえって愛犬のストレスになってしまうことも!? 散歩時の飼い主さんのNG行動や正しい対応方法を、獣医師の藤本聖香先生に教えていただきました。
NG行動1:誤飲などの予防のため、ニオイかぎは最小限にしている
散歩でニオイかぎができないのは、人でいうとスマホを取り上げられている状態。情報収集ができず、ストレスにつながりやすくなります。誤飲が心配なら、安全な場所限定でもいいので、ニオイかぎをさせてあげましょう。
NG行動2:運動量アップのため、散歩中はずっと走っている
散歩は体力発散のほか、ニオイをかいだり、新しい場所に行ったりしてリフレッシュできる時間でもあります。途中で少し走る程度ならいいですが、散歩中ずっと走り続けるのは、それらができにくくなるのでNGです。
NG行動3:仲のいい犬を増やすため、公園でほかの犬に積極的にあいさつさせる
犬にだって相性の悪い犬はいます。愛犬の相性にかかわらず飼い主さんが無理にあいさつさせるのは、ストレス以外の何物でもありません。ほかの犬に近づける前に、愛犬が嫌がっていないかの確認が必要です。
NG行動4:自由にさせたほうがノーストレスだから、愛犬主導で散歩をする
愛犬主導の散歩だと、安全確認など、愛犬自身でいろいろな判断をしなければなりません。リラックスして歩けるよう、散歩は飼い主さん主導にし、目を合わせるなど、愛犬に気にかけていることを伝えながら歩きましょう。
NG行動5:愛犬の疲れがたまらないように、散歩は週に1回お休みする
犬は普通の散歩でぐったり疲れてしまうということはありません。散歩は犬にとって一日のうちでもっとも楽しくてリフレッシュできる時間のため、できるだけ毎日行くようにしましょう。
飼い主さんの行動が愛犬のストレスになってしまわないよう、ぜひ正しい知識を身につけて、より楽しいお散歩タイムに役立ててくださいね!
お話を伺った先生/藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2022年5月号『もしかして、私のせい!? 愛犬にストレスを与える飼い主さんのNG行動』
文/東みお
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。