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アイリッシュ・ウルフハウンドの特徴・性格・飼い方

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現存する全犬種の中で最大級の大きさを誇るアイリッシュ・ウルフハウンド。その名の通り、昔はオオカミを狩る猟犬として活躍していました。やさしさも「超大型級」といわれるアイリッシュ・ウルフハウンドの特徴や性格、歴史や飼い方について、ご紹介します。

アイリッシュ・ウルフハウンドの特徴・魅力 

子犬期ですでに50㎏近くに成長する、超大型犬のアイリッシュ・ウルフハウンド。何といってもその巨大ぶりは目を見張るものがあります。目の上や口周りの無造作な被毛が、小型や中型の他のテリア系と同様で、可愛らしく見えます。起源が古代にさかのぼるくらい、古い歴史のある犬種です。日本では飼育自体が珍しいですが、ヨーロッパでは高い人気を誇ります。

アイリッシュ・ウルフハウンドの歴史 

アイリッシュ・ウルフハウンドは、紀元前の記録にも残る、非常に古い犬種です。当初はケルト人のオオカミ狩りの猟犬として活躍していたといいます。ローマに送られた際には「全てのローマ人が驚いた」と記録されています。オオカミの減少と共に19世紀に数が減ったことにより、ボルゾイやグレート・デーンなどと交配され、現在の姿になりました。その立派な体格は現在、世界中のドッグ・ショウで見ることができます。

アイリッシュ・ウルフハウンドの外見上の特徴 

体高※メス71~オス79cm以上。体重メス40.5~オス54.5kg以上。全犬種中最大ともいわれる、超大型犬です。長い顔に、長い手足と、これまた長い鞭のような尻尾を持ちます。胸はオオカミを追うための大きな心臓と肺を収納するために非常に大きいです。筋肉質な体で、アイルランドの気候に耐えられるように粗く、硬い針金状の被毛は触るとゴワついています。毛色は、グレー、ブリンドル、レッド、ブラック、ピュアホワイト、フォーンなどさまざまです。子犬の頃は急速に成長し生後半年で体重が40㎏に達する犬もいます。大きな体で速く走る迫力こそ、この犬種最大の魅力であり特徴かもしれません。
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

アイリッシュ・ウルフハウンドの性格 

アイリッシュ・ウルフハウンドは、別名「ジェントル・ジャイアント」と呼ばれるほど、人にも犬にも寛容で友好的な性格です。その昔、貴族に愛されていた猟犬なこともあって、優美さ、気高さも感じられます。飼い主さんにも忠実で、情愛も深い、とても優しい犬種です。ただ、超大型犬に多い慎重に物事を進める傾向は弱く、自分の体の大きさを考えずに物事にチャレンジしていくので、ハラハラすることも多いです。

アイリッシュ・ウルフハウンドを飼うのに向いている人 

体の大きさ、筋肉量、猟犬としての習性もあり、豊富な運動量が必要です。散歩はジョギングなども取り入れてたっぷり行うのがベター。そんなアイリッシュ・ウルフハウンドのタフな運動欲求に応えられる人が向くでしょう。温和な気質であっても、体が大きいので、思わぬトラブルにつながらないよう、幼犬の頃からしつけも辛抱強く行う必要があります。そういう意味では、体力があり、マメで、飼育経験豊かな人向けの犬です。何より体が巨大なので、日本の都心部での飼育は不向きな犬種です。

アイリッシュ・ウルフハウンドの飼い方 

アイリッシュ・ウルフハウンドは、もとは猟犬なので、活動量は豊富です。日々の運動量はかなり必要で、狩猟犬としての本能を満たすように走らせることも取り入れて、朝夕1時間程度付き合ってあげるとよいでしょう。ただし、人が作り出した超大型犬のため運動による負荷で関節等に悪影響を与えることもあります。イヌの歩き方などのチェック方法を飼主が知っておく必要があります。何しろ力が強いので、子犬の頃から辛抱強くトレーニングして、社会に慣れさせる必要があります。おやつのごほうびなどを上手に使って、犬が自分からいい行動をとれるように導いてあげるとよいでしょう。

アイリッシュ・ウルフハウンドのハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境 

室内で自由に動けるようにして、入ってもらいたくない場所には、頑丈な仕切りなどを設置して事故の予防をしましょう。また、犬が静かに落ち着けたり、眠ることができたりする自分だけの場所として、大きめのベッドを用意しておくといいでしょう。運動量が多いので、犬が自由に動ける庭があると理想的です。重心管理が不安定な超大型犬ということもあり、滑りやすい床の上での飼育は厳禁です。老後の生活を考慮すると段差の少ない環境や硬すぎる床などは避けたいものです。また食器や水飲みは床に置くのではなく、犬が無理な姿勢を取らなくても良い高さに設置して空気を飲み込んでしまう事などを防ぎましょう。

アイリッシュ・ウルフハウンドの食事 

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「大型犬用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。手作りフードは与えている物を飼主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。超大型犬なので、食事量も一般の大型犬の倍は必要になるでしょう。

アイリッシュ・ウルフハウンドのお手入れ 

アイリッシュ・ウルフハウンドの被毛は硬く、ごわごわしています。この被毛によって、雨風、寒さ、紫外線、いばらの棘や枝などから体を守ります。被毛の発色や太さを維持する場合は、定期的に伸びた毛を抜く「ストリッピング」と呼ばれるケアが必要となります。通常は週1~2回のブラッシングで大丈夫でしょう。超大型犬のため、体を清潔に保つシャンプーなどのお手入れは、プロに頼むほうが無難でしょう。

アイリッシュ・ウルフハウンドが気をつけたい病気 

・股関節の形が先天的に異常な形になっている「股関節形成不全」
・胃がねじれを起こしてガスや液体がたまる「胃捻転」
・心臓の筋肉が弱くなり心機能が低下することで、全身に血液を送り出せなくなる「拡張型心筋症」

飼いやすさの目安 ※5段階評価
お散歩が楽 1
初心者向き 1
友好的   4
お手入れのしやすさ 2
訓練のしやすさ 3

監修
ヤマザキ学園大学 講師 福山貴昭先生(危機管理学修士)

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