歯磨きの大切さはわかっているのに、愛犬がどうしても嫌がってしまう……そんなお悩み、ありませんか?今回は、愛犬と一緒にはじめられる「基本の歯磨き」と「歯磨き上達のコツ」をご紹介します。楽しく歯磨きをして、愛犬の歯の健康を守りましょう!
基本の歯磨きの仕方
1.歯ブラシを当てられたらほめる!
まず歯磨きペーストをつけた歯ブラシをなめさせます。歯ブラシを歯に当ててみて、嫌がらずに1秒以上おとなしくできたら「イイコ!」とすかさずほめましょう。
2.磨きやすい犬歯から
犬歯は、歯磨きにまだ慣れていないワンちゃんでも磨きやすい場所です。サッと磨くだけでも大丈夫。上下に数回、歯ブラシを動かしてください。
3.上の奥歯を磨く
上の一番大きな歯を磨くには、唇の横から歯ブラシをすべりこませます。あまり時間をかけなくても構いません。反対の歯も同様に行いましょう。
4.下の奥歯を磨く
下の一番大きな歯を磨くコツは、ほおの肉を少し持ち上げること。優しく“イーッ”とするようにして、歯ブラシを当てましょう。こちらも時間をかけず、すばやくするのが◎
歯磨き上達の4つのコツとは
1.好きなニオイで歯ブラシに慣れる
歯ブラシに慣れるための第一歩!歯ブラシを嫌がってしまうワンちゃんには、好きな食べ物のニオイを歯ブラシにつけてみましょう。好物のウェットフードや肉のゆで汁、ワンちゃん用のミルクなどもおすすめです。
2.口を開けさせるテクニック
お口を開けたがらないワンちゃんは、犬歯のうしろの皮膚を巻き込むようにして、上からつかんでみてください。ワンちゃんはほおの肉が歯に当たるのを嫌がるので、自然と口を開きます。
3.歯ブラシはえんぴつの持ち方で
歯ブラシは、えんぴつを持つように握りましょう。力を入れて強く握ると磨く力も強くなり、歯肉を傷つける原因にもなります。磨く力は、歯ブラシの毛先が少したわむくらいがベスト。
4.嫌がったらその日はやめる
顔をプイッとそむけたり、首を振ったりしたら「飽きた」「いやだ」のサインです。愛犬に苦手意識が芽生えないよう、その日はいったんストップしてまた後日トライしましょう!
愛犬にあった磨き方をみつけよう
どうしても数秒しか歯磨きできないワンちゃんであれば、犬歯・上の奥歯・下の奥歯と、3日間に分けて磨くのでも問題ありません。ほんの数秒でも、少しも磨けないよりは◎また、歯磨きの姿勢も、仰向けが好きだったり、おすわりが好きだったりとワンちゃんによってさまざまです。ラクな姿勢をみつけてあげましょう。
歯磨きのペーストを変えたら、歯磨きができるようになったワンちゃんもいます。試供品など、いろいろ試してみるのもアリですね!
歯磨きのときには、愛犬はもちろん、飼い主さんがリラックスしていることも大切です。なかなか上達しなくても、毎日少しずつでも大丈夫。あせらずゆっくり、取り組んでくださいね。
参考/「いぬのきもち」2016年6月号『これならきっと愛犬に合う方法が見つかりそう 教えて!みんなの歯磨きスタイル』(監修:フジタ動物病院 院長 藤田桂一先生、フジタ動物病院 獣医師 松木薗麻里子先生)
文/momo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。