犬のシニア期は7歳からはじまるといわれていますが「シニアだから」「老化だから」と決めつけると病気の発見が遅れることもあります。愛犬の様子を観察したり生活習慣を柔軟に変えるなど、老化の変化に寄り添ってご長寿犬を目指しましょう。
犬は7歳でシニア期を迎える
まだまだ見た目は元気な犬でも、7歳を過ぎると老化が進んだり病気にかかりやすくなったり、体の機能が衰えて、昨日までできていたことが突然できなくなっていくこともあります。このような変化がみられたら、できる範囲でシニア犬の生活習慣を見直しましょう。
食事内容の見直しをする
「まだ元気だから」と運動量の多い成犬向けのフードを与えていませんか?シニア犬は運動量が落ちてくると筋肉の衰えとともに基礎代謝も低下するため、太りやすくなってしまいます。肥満は多くの病気を引き起こす原因となるので、適切なカロリー量を与えることが大切です。
ただし、今まで食べていたフードを急に違う種類に切り替えると、腸がびっくりして下痢になることがあるので、少しずつ混ぜていき、1〜2週間で切り替わるようにすることをおすすめします。また、シニア犬は脱水を起こしやすいので、十分な量の新鮮なお水を与えるようにしましょう。
運動量の調整を行う
最近お散歩のペースが落ちたかな?疲れやすくなったかな?と感じたら、多く歩き過ぎていたり、病気を抱えている可能性があります。しかし運動をしないと筋力低下が進んで骨や関節に負担をかけることがあるので、獣医師に相談をして愛犬の状態に合わせた運動量を確認しましょう。
病気のサインをよく観察する
シニア犬は、1日のうちに寝る時間が多くなり、活動量も少なくなって、体の機能も衰えてきます。「老化」だから仕方ないと思われがちですが、ときにこれらが「病気のサイン」であるケースもあります。老化と決めつけずに、愛犬の様子や変化を観察して獣医師に相談しましょう。
犬の老化は避けることはできませんが「あのとき気がついていれば」と後で後悔しないためにも、病気の初期症状に早く気がつくことが大切です。今回ご紹介した食事、運動、病気以外にも、できないことが増えてくる愛犬の老化に寄り添って柔軟な対応をするように心がけましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください