1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 雑学・豆知識
  4. 可愛いけど実は危険、獣医師が明かす「ジャンプでケガをした犬の話」

犬と暮らす

UP DATE

可愛いけど実は危険、獣医師が明かす「ジャンプでケガをした犬の話」

犬がピョンピョンと後ろ足を使ってジャンプすることがありますよね。一見、可愛らしい行動ですが、犬の体には負担がかかっているそうです。

犬がジャンプをすることの危険性について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に話を聞いてみました。

犬がジャンプすることが危険なワケ

走る犬
getty
ーー犬がジャンプするとき、体に負担がかかるのでしょうか?

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬が後ろ足だけで立ったりジャンプすることは、腰や背骨、足に大きな負担がかかってしまいます。そのため、膝蓋骨脱臼椎間板ヘルニアなどを引き起こす危険性があります」

ーーとくに注意が必要な犬種などもあるのでしょうか?
獣医師:
「いわゆる、膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアを起こしやすいといわれている犬種は、注意が必要です。特に小型犬などは骨が細いため、より大きな負荷がかかる危険性が考えられます」

実際に獣医師が診察 ジャンプでケガをした犬の話

ソファに座る犬
getty
ーー先生は実際に、ジャンプでケガをしてしまった犬を診察した経験がありますか?

獣医師:
「いましたね。食べ物をおねだりしたり、散歩に行きたくてアピールしたり、帰宅した飼い主さんに早く遊んでもらいたくてジャンプしたりする犬や、ジャンプとはいえないようなソファからの飛び降り程度でも、膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアになった犬がいます」

ーー室内飼いの犬だと、ソファの上り下りは日常茶飯事…というコもいますよね。犬種によっては、危険な行為になってしまうのですね。

獣医師:
「後ろ足でジャンプしておねだりしている様子は、飼い主さんとしては可愛らしいので、つい期待に応えてあげたくなるものですよね。

しかし、ジャンプをしたときに飼い主さんが要求に応えてあげると、『ジャンプをすれば要求が通るんだ』と、犬が学んでしまいます。ケガ予防のためにもジャンプはやめさせて、また要求が通ると学習させないようにするためにも、飼い主さんはジャンプした愛犬に応えないようにしましょう」

ソファに座る犬
getty
ケガの程度によっては、手術が必要になってくることも考えられます。愛犬が日頃からジャンプをしがちであれば、できる限りやめさせるようにしましょう。


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/Honoka
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る