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”使い捨て”にされた鳥猟犬を救いたい!ある女性が立ち上がった!
これまで一般家庭に譲渡された数は1,000頭以上!
そのシェルターは、千葉県市川市の静かな住宅街にあります。
シェルターには、飼育放棄された鳥猟犬たちが、多いときで20頭収容されることもあります。
「鳥猟犬はしつけをしっかりしないと飼うのは難しい犬といわれています。
ここでは、保護した鳥猟犬のケアだけでなく、家庭犬になれるよう、ドッグトレーナーとボランティアの協力を得て、トレーニングも行っています」
と代表の金子理絵さん。
現在までにCACIから一般家庭に譲渡された鳥猟犬は1,000頭以上に上るそうです。
センターにいる殺処分対象の鳥猟犬を救いたかった
千葉県の塩浜護岸沿いに数多くの犬が捨てられているのを発見し、なんとかしようと思い立ち、自身で「コンパニオンアニマルクラブ市川」を立ち上げました。
「そのころは犬種を問わない保護活動をしていましたが、あるとき千葉県動物愛護センターに行ったら、5~6頭の鳥猟犬が収容されているのを見たんです。
『この犬たちはどうなるのですか?』と職員さんに伺うと、『鳥猟犬は家庭犬にはなれないのですべて殺処分です』と言われ、ショックを受けたんです」
鳥猟犬のレスキューに特化した動物保護団体の誕生
金子さんは、その現状を変えたいと思い、2008年にCACIを設立しました。
「千葉県の犬の殺処分数を減らすためには、鳥猟犬を率先して保護する必要があったんです。
一部のハンターが鳥猟犬を捨てる理由は
『犬が高齢になったり、病気になったりして使えなくなった』、
『訓練したが猟に向いていない犬だった』などがあります」
金子さんはハンターの方々に鳥猟犬を使い捨てにしないよう、働きかけていくことも大切だと思ったそうです。
家庭犬としてのトレーニングが難しい鳥猟犬の気質
「鳥猟犬の多くは、外のおりで飼われるので、家庭での生活を知らないんです。
たとえば、毛布の上で寝た経験のない犬は、シェルターのケージ内に敷いた毛布を食べてしまったり、またケージ内で糞尿まみれになったり、最初は本当に大変でした」
こうした犬たちを一般の家庭に譲渡できるよう、金子さんはドッグトレーナーの指導のもと約35名の登録ボランティアとともに、粘り強く犬たちに向き合っています。
次回は、CACIの活動内容の詳細や、代表・金子さんが考える今後のビジョンなどについてご紹介します。
※各情報は2020年8月4日現在の情報です。
出典/「いぬのきもち」2020年10月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな 撮影/筒井聖子
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