ふだんしない行動をすることも!?　シャンプー後に見られる犬の「際立った行動」の理由

家で愛犬のシャンプーをしている人もいると思いますが、シャンプー後に愛犬が見せる際立った行動を目撃したことがありませんか？

シャンプー後に何か「際立った行動」をしている犬は約半数！

いぬのきもちWEB MAGAZINE『犬の行動に関するアンケートvol.07』　164件の回答

今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん164名に「愛犬をシャンプーして部屋に戻ったとき、愛犬は何か『際立った行動』を見せるか」をアンケート調査しました。すると、飼い主さんの約半数が該当する結果に。

シャンプー後に犬が見せる行動は？

実際に、シャンプーをした後に犬たちはどのような姿を見せるのでしょうか？　飼い主さんたちに、「愛犬がシャンプー後によく見せる行動」について、具体的に話を聞きました。

部屋中を走り回る！

シャンプー後は興奮気味になり、部屋中を駆け回るという声が多く寄せられています。

「走り回る。嫌いなシャンプーによるストレス」

「全力疾走で家の中を駆け回って、カーペットの上などで水上げされた魚みたいにのたうち回ってます（笑）」

「家の中を走り回る。我慢したから、ごほうびちょうだい！みたいな感じです」

「部屋の中を走りまくり、ベッドをホリホリします。シャンプーからやっと解放されて自由になれたから、興奮して走っていると思います」

「部屋中を走りまわって、絨毯などの布に身体を全力でこすりつけます。シャンプーの匂いが嫌なのか？乾き残りがあって不快なのかな？と思っています」

「大興奮して走り回ります。ドライヤーが大好きなので、吸水タオルを敷いて『おいでー！』と呼んだら嬉しそうに走って来て、タオルにゴロンします」

体をクネクネ、スリスリ！

床やタオルなどに、体をクネクネ、スリスリとこすりつけるコもいるようです。

「身体がまだ濡れていても乾いていても、ソファやクッションに体をくねくねさせながら擦り付けます。自分の匂いを移しているのかなと思ってます」

「カーペットに体を擦り付ける。自分の匂いをつけている」

「タオルや床に激しく体をスリスリします」

「自分のベッドや毛布に頭や身体をスリスリしてからの、おもちゃをブンブン振り回し、寝る」

「シャンプーした後は絶対壁に体をこすり付けます」

「絨毯に体全体をグルグルと擦り付ける。右回り左回りと何度も何度もやっている」

「寝転び床に体をすりつけたり、猛ダッシュで部屋中走り回っている。シャンプーやシャワーが苦手なのと、自分の匂いが消えるのも嫌なのかと思う」

ほかにも、こんな行動を！

ほかにも、シャンプー後の愛犬の行動について、次のようなエピソードが寄せられています！

「一生懸命自分の体を舐めまわしています。匂いが気に入らないのかなぁ？と思ってます」

「ソファなどカリカリする」

「きれいになった事をアピールしまくります。からだを寄せてきて、ご褒美の催促です」

「お座りして背すじをピーンと伸ばし、『お利口だった？』とこちらを見る。ご褒美が貰えると、これこれ！と喜んでいる」

「トイレ以外の所で粗相をしようとする。物をかじったりする。ドライヤーが嫌いなので、仕返し？」

「シャンプーは嫌いではないが、その後のドライヤーが大嫌い。だからとにかく遠くへ逃げようと部屋の隅に行く」

【獣医師解説】犬がシャンプー後に見せる行動の意味は？

アンケート調査の結果、さまざまなエピソードが寄せられましたが、こうした犬の行動にはどのような理由があるのでしょうか？

今回、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。

——シャンプー後、ふだんしないような際立った行動を見せる犬が多いようです。どのような理由が考えられますか？

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師（以下、獣医師）：
「シャンプー後に部屋中を走り回ったり、体をどこかにこすりつけたり、体をくねくねとさせたりなど、これらの犬の行動はすべてシャンプーやそのニオイが全身についたことが嫌だからです。

シャンプーの後に、好きな物のニオイを体につけようと地面にこすりつけることがありますが、こすることで他のニオイにしようとしたり、どうにか取り除こうとしているのでしょう」

——シャンプー後の犬の行動で、注意が必要なものはありますか？

獣医師：
「シャンプーの後に一時的に皮膚をなめる犬もいますが、シャンプーを洗い流した後なので問題はないでしょう。

部屋の中を走り回るコである場合、何かにぶつかったり転んでケガをしないように気をつけてあげてください」