穴澤賢の犬のはなし

犬と暮らすのは楽しいけれど、笑ってばかりもいられない。ちゃんと考えないといけないこともたくさんある。ライターの穴澤賢が愛犬の大吉&福助との暮らしを通じて思ったこと、様々な犬にまつわる取り組みや話題のスポットなど、広く犬のことについて取り上げます。
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犬は何も悪くない【穴澤賢の犬のはなし】
実は2015年に法人化してからは、税理士さんに記帳代行をお願いしている。それまでフリーランス時代は自分で確定申告していたが、会社になると決算書なども作らなくてはならず、とてもじゃないが自分ではできなくなったからだ。そんなことから定期的に打ち合わせしている。
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謎の便意コントロール力 【穴澤賢の犬のはなし】
わが家では、朝と夕方の1日2回散歩に行く。雨でも風でも台風でも必ず行くので、大吉と福助もそれが日常だと思っている。そして、散歩の途中でウンチをする。だいたい2頭とも朝夕2回ともすることが多いが、どちらかだけのときもある。
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八ヶ岳のオススメドッグラン「穴澤賢の犬のはなし」
犬と暮らしている人は実感していると思うが、彼らは冬が好きだ。一部犬種を除けば、犬は寒さに強い傾向だ。犬は寒さに強い。というか、暑さに弱い。言い換えると夏が苦手(嫌い)だ。だから犬との旅行は何となく夏より冬の方が安心できるし、犬も喜んでいる気がする。
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賢さの「質」の違い「穴澤賢のいぬの話」
日々、大吉と福助の行動を見ていて不思議に思うことがある。大吉はもちろんだが、幼い頃に手を焼いたことのある福助も、今ではまったくといっていいほど手がかからない。留守中に破壊活動することもないし、人が仕事をしている後ろでは静かに昼寝している。
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犬がさらに愛おしくなる本「穴澤賢の犬のはなし」
最近出版された『平成犬バカ編集部』という本をご存知だろか。著者は、以前この連載でも紹介したことがあり、わが家にも愛犬マドとちょくちょく遊びに来てくれるノンフィクションライターの片野ゆかさんなのだが、とても興味深い内容だ。
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偽善の動物保護団体には気をつけようね、でも本当は。「穴澤賢の犬のはなし」
2018年12月のことだが、『 “殺処分ゼロ”を謳って虐待 偽善組織「ピースワンコ」が摘発された!(デイリー新潮)』という記事を読んで「あぁ、やっぱりか」と思った。広島にピースワンコ・ジャパン(PWJ)という動物愛護団体があるのことは知っていた。
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冬の山小屋ライフ〜その後「穴澤賢の犬のはなし」
あけましておめでとうございます。今年も1年、よろしくお願いいたしますね。 そういえば、 一昨年2017年に『どうする?冬の山小屋ライフ』を書いて、最初の冬が過ぎたわけだが、どうだったのかそのあたりの話をしておこう。まず、寒冷地仕様のストーブを設置したが、これは大正解だった。
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2018年を振り返って「穴澤賢の犬のはなし」
気がつけば、今年も終わりに近づいている。あっという間の1年だった。夏には相次いで台風が来て、折れた木が山の家の屋根を直撃したり、その処理が終わったと思ったら今度は家の裏の木がなぎ倒され、また業者さんに頼んだり、痛い出費だった。
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福助の持つ力【穴澤賢の犬のはなし】
福助を見ていると「お前は本当に大吉のことがすきなんだな」と、よく思う。一日に何度も戦いを挑んでいるし、無防備なときにふいをついて襲いかかったりする。もちろん本気ではないが、とにかく遊んで欲しくて仕方ないらしい。
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犬と行ける秘密の居酒屋「穴澤賢の犬のはなし」
実は今、とても大好きな居酒屋がある。ブログで何度か書いたので知っている人がいるかもしれないが、知らない人のためにこの連載でもこっそり書いておこうと思う。今年の夏頃、<a href="https://www.instagram.com/tommyrts/">デザイナーの冨安さん</a>に教えてもらった山の中にひっそりあるお店だ。
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7才を越えた大吉「穴澤賢の犬のはなし」
<a href="https://dog.benesse.ne.jp/lovedog/content/?id=17206">少し前に書いた</a>ように、大吉は今年で7才になった。犬は7才からシニアといわるが、私にとってはちょっと特別な年齢でもある。なぜなら、富士丸が亡くなったのは7才だったからだ。まだまだこれから長い付き合いになる、と色々計画していた矢先の、ある日突然の別れだった。
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「山の家」の次なる目標は?「穴澤賢の犬のはなし」
<a href="https://dog.benesse.ne.jp/lovedog/content/?id=17116">以前にも書いた</a>ことがあるが、私はわりと行き当たりばったりで生きている。目標を立てたとしても、そのこと自体を忘れてしまったりする。が、結局やりたかったことは実現していることが多いので、結果オーライなのではないかとも思う。しかし人間とは欲深いもので、ほしかったものをひとつ手に入れると、その次を追い求めるらしい。
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山で生き生き見える犬たち「穴澤賢の犬のはなし」
先週、久しぶりに山の家に行ったときのこと。朝、近所を散歩していると「もしかして大吉くんと、福ちゃんですか?」と話しかけられた。突然のことに驚きつつも、「そうですよ」と答えたところ、その女性は私のブログがきっかけで、丸山の森に別荘を買ったとのことだった。そばには白く大きな犬もいる。
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海の顔と山の顔「穴澤賢の犬のはなし」
異常に暑かった夏も終わり、やっと涼しくなった。夏のように気温を気にして早起きしなくて良くなったが、仕事もあるから6時半くらいには散歩に行くようにしている。しかし彼らはこの前書いたように、相変わらず呼んでもなかなか起きてこない。
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ものすごく狭い世界で生きる男「穴澤賢の犬のはなし」
久しぶりにドッグランに行った。前にも書いたことがあるが、福助の「犬苦手対策」のひとつとして、たまには連れて行くよう心がけている。そのおかげかどうか、以前はすれ違う犬によく威かくしたりしていたが、最近はほとんどしなくなってきている。
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災難続きの山の家「穴澤賢の犬のはなし」
台風24号が過ぎた数日後、また「丸山の森管理事務所」から電話があった。台風21号のときに倒木処理と屋根修理をしたばかりなのに、また何かあったの?とおそるおそる話を聞くと、うちの敷地でまた木が倒れているらしい。あぁ、なぜこんなことが続くのか。
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どこまでも自分本意な大吉「穴澤賢の犬のはなし」
もう慣れてしまっているが、大吉を見ていると「犬として、それはどうなの?」と思うことが結構ある。まず、この前書いたように、朝なかなか起きない。寝室の同じベッドで寝ていて、私が早起きして(暑くなる前に)玄関で散歩に行く準備をしているのに、何度も呼ばないと降りて来ない。あげく、だるそうにゆっくり降りてきて、迷惑そうな顔までするから信じられない。
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実感する複数飼いのメリット、デメリット?「穴澤賢の犬のはなし」
今では大吉と福助がいるのが「普通の暮らし」になっているが、思い起こせば福助を迎える前は不安だらけだった。まず、2頭の犬と暮らしたことがないので、どうなるのか想像できない。犬同士仲よくやっていけるのか、散歩のときはどうコントロールすればいいのか、食べ物の奪い合いにならないかなど。だから福助を迎えた当時は様々なことに注意していた。
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9年目を迎えて「穴澤賢の犬のはなし」
毎年10月1日の心境を書いてきたが、気が付けば今年で9回目となる。昨年も書いたかもしれないが、もう特に心境の変化はない。ただ、「あぁ、10月1日か」と思う。そして9年前のあの日の記憶が一瞬脳裏に蘇り、遠いことなのか近いのか、それもわからない感覚になっている。
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10年後の願い「穴澤賢の犬のはなし」
少し前に47歳になった。そこでふと「10年前、俺は何をしていたっけ?」と考えてみたのだが、そういえばフリーランスのライターになったのが37歳だった。かなり遅いがライターを目指していたわけでも、フリーになりたかったわけでもなく、様々な成り行きでそうなった。
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台風の爪痕「穴澤賢の犬のはなし」
近畿地方でかなりの被害を出した台風21号だが、長野県・八ヶ岳でも影響はあったらしい。そんなことはまったく知らず過ごしていると、台風が過ぎた2日後に「丸山の森管理事務所」から電話があった。なんだろうと思ったら「お宅の敷地の木が倒れて家の屋根にぶつかっています」と言うではないの。えぇー!!
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音に怯える犬の謎「穴澤賢の犬のはなし」
この記事を書いているころに、江ノ島の花火大会があった。歩いてすぐの腰越の浜辺に行けば間近に見えて綺麗なはずだが、これまで一度も行ったことはない。花火の音が聞こえてきた瞬間から、大吉が挙動不審になるからだ。
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一番好きな、落ち着く時間「穴澤賢の犬のはなし」
人にはそれぞれ「一番好きな、落ち着く時間」というものがある。仲のよい友達と馬鹿話をしているとき、好きなお店で飲んでいるとき、体を動かして汗をかいているとき、本を読んでいるとき、家族で食卓を囲んでいるとき、あるいはやり甲斐のある仕事に打ち込んでいるときなど。
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私の驚異的な回復力の謎「穴澤賢の犬のはなし」
2018年8月16日で、あのけがから5カ月経ったことになる。少し前に書いたように、けがのことを知っている人には驚かれる。知らない人に「実は今年の3月に階段から落ちて死にかけたんですよ」と話して、その証拠に後頭部の傷跡を見せようとすると「どこ?普通に毛が生えていてよくわからない」と言われるほどまで回復している。
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大吉、7才になる「穴澤賢の犬のはなし」
2018年8月17日で大吉が7才になった。うちに来たのは2011年11月だから正確には3カ月ほど足りないが、7年一緒にいることになる。そして大吉が来てまもなくこの連載がはじまったはずなので、7年も続いていることに驚く。
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犬はいつかわかってくれる?「穴澤賢の犬のはなし」
この間、大吉と福助を洗った日、あることに気がついた。いつの間にか、福助がドライヤーをまったく嫌がらなくなっている。大吉は元々平気だったが、昔の福助はドライヤーをかけられるのを極度に嫌がり、隙を見ては逃げようとしていたのだ。
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犬と暮らす私の夏の朝「穴澤賢の犬のはなし」
今年の夏は、異常に暑い。毎年「夏ってこんなに暑かったか?」と思ってきたが、そのレベルを越えている気がする。日中外など歩こうものならすぐ汗だくになり、「早く冷房のきいた室内に逃げないと死ぬ」と思うほどだ。7月の時点で最高気温が35度以上のところもあったので、8月9月が思いやられる。
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己の目標を振り返ってみたら「穴澤賢の犬のはなし」
大吉と福助は八ヶ岳が大好きで、車で向っているときから目が輝いている(夜なのに)。そしてなぜか、どこへ行こうとしているのかも、わかっているっぽい。移動しているだけなんだから寝てればいいのに、ニコニコしながらずっと起きているのだ。ふだんは夜9時ころには先に寝室に行ったりするくせに。
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恐るべき大吉の洞察力「穴澤賢の犬のはなし」
犬と暮らしている人は知っていると思うが、彼らのカンは鋭い。期待もあるのかもしれないが、旅行に行く準備をはじめると、何も言っていないのに早い段階から察知して「どっか行くんだよね?ヤッター!」という顔で大喜びする。
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いつも見ている犬の向こうに「穴澤賢の犬のはなし」
最近会う人に、よく驚かれる。入院していた私が、まさか3カ月でここまで回復するとは思わなかったという。今だから言えるそうだが、病院に搬送された直後に嫁から連絡があった人たちは、覚悟したらしい。詳しく知らなくても「頭蓋骨骨折」、「脳挫傷」、「外傷性くも膜下出血」、「急性硬膜外血腫」、「急性硬膜下血腫」なんて羅列しただけでアウトだろう、と自分でも思う。
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山の家で増えた仕事「穴澤賢の犬のはなし」
2017年の今ごろ『山の家』を手に入れたわけだが、短い期間に結構頑張ったと思う。朽ち果てていた階段の撤去、設置などは大工さんにお願いしたが、それ以外はほぼ自分たちでやった。粗大ゴミを片づけ、部屋を掃除し、テラスの塗装がダメになっていたので剥いでオイルステンを塗り、敷地に生い茂っていた草木を刈り、そんなに広くはないが自前のドッグランまで作った。
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久しぶりの山で大福と「穴澤賢の犬のはなし」
退院して体力が戻ってきた頃、長野県の八ヶ岳に行った。大福の喜ぶ顔が見たかったし、山の家を放置するわけにも行かないから。なんだかんだいって、自分が行きたかったのかもしれない。しかし今回のけがで、実はできなくなったことがある。車の運転だ。
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大福の健康のため「穴澤賢の犬のはなし」
退院してしばらく経ったので、大吉と福助を病院に連れて行った。特に何の問題もないのだが、フィラリアなどの薬をまとめて出してもらわず、2カ月に1度くらいの頻度で行くついでに、触診してもらうことしている。
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退院余談〜その2「穴澤賢の犬のはなし」
退院してから、大福たちがどこか元気がなく見えた。数日ほどでひとりで散歩へ連れて行けるくらいまで体力は回復したが、以前に比べたら落ちていた。なるべくそんな顔はしないように心がけたが、散歩中の大福がはしゃぐこともなかった。不思議だったのは、福助の便秘気味がケロッと治っていることだった。
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退院余談〜その1「穴澤賢の犬のはなし」
今回、思いがけないけがで3週間の入院生活を送ったわけだが、そんなに病院にいるのは人生初の経験だった(死にかけておいてよくそれで復活できたと思うが)。大吉と福助と暮らしてからも、そんなに家を空けたことはない。夜もほぼ飲みに出歩かなくなったし、外出する用事があるときもなるべく留守番は最小限にするようにしている。私がいない間、彼らはいったいどんな気持ちだったのだろうか。
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手術から入院生活6「穴澤賢の犬のはなし」
今回の入院生活は、ちょっと不思議な経験だった。病室で人と話したり、何かと問題を起こしたりしていたそうだが、それらの記憶はほとんどなく、私はタタミイワシを売り歩いていた。その夢は一度ではなく、いく晩にも渡り継続して見ていた気がする。
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手術から入院生活5「穴澤賢の犬のはなし」
何度も書いているように、けがをしてから入院生活に至るまでの記憶が一切ない。交通事故などで一時的に記憶をなくすという話を聞いたことがあるが、今回は階段から落ちた瞬間はもちろん、2018年3月16日の記憶が丸々すっぽり抜け落ちている。友人と食事をしていたときに話したことから、なぜ階段から落ちたのか、何も覚えていない。
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手術から入院生活4「穴澤賢の犬のはなし」
2018年3月16日の夜に病院へ搬送され、危険な状態という診断で翌朝に手術となった。後頭部の頭蓋骨を開き、血の塊を摘出するなどの大手術だったが、医師たちのおかげで一命はとりとめる。その後、私は4日間集中治療室にいた。
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犬がいる生活の災難(その3)「穴澤賢の犬のはなし」
2018年3月16日の夜に自宅の階段から落ちて頭を打ってしまった。病院へ搬送されても私の意識は戻らず、翌朝9時から緊急手術。「頭蓋骨骨折」と「脳挫傷」に加え「外傷性くも膜下出血」、さらに「急性硬膜外血腫」と「急性硬膜下血腫」というかなり危険な状態で、後頭部の骨を削り、血の塊を出す大手術となる。
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犬がいる生活の災難(その2)「穴澤賢の犬のはなし」
ブログなどでは報告していましたが、3月にけがをして1カ月ほど入院しておりました。きっかけはちょっとしたことだったんですが、相当ひどいことになってしまいまして。その関係で連絡ができず、理由も告げないまま更新ができなくて申し訳ありませんでした。そこで今回から、お詫びも含めて詳細をここに書いてみようかと思います。ただ、事故前後の記憶は一切ないため、後から人に聞いた話を元に構成してみます。