穴澤賢の犬のはなし
犬と暮らすのは楽しいけれど、笑ってばかりもいられない。ちゃんと考えないといけないこともたくさんある。ライターの穴澤賢が愛犬の大吉&福助との暮らしを通じて思ったこと、様々な犬にまつわる取り組みや話題のスポットなど、広く犬のことについて取り上げます。毎月第2・第4月曜日更新
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移住完了! すべてがいい思い出【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 長野県・八ケ岳への完全移住が完了した。少し前に書いたとおり、8月27日に移住を思い立ち、年内を目指していたが、11月7・8日で引っ越し作業して、その後空っぽになった家を大掃除して、11月14日にすべてを終えた。山の家には腰越の家一軒分の荷物が詰め込まれ、えらいことになっているが、あとは少しずつ片付けるしかない。
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空気を読む犬の能力【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし その場に漂う雰囲気をぶち壊したりせず、そこに合わせた態度をすることを「空気を読む」というが、かねてから犬はこの能力が高いと感じる。子犬時代はどんなときでも遊んり騒いだり、オレがオレがアピールがすごいが、成長するに従って次第に周囲を観察して、なんとなくその場の雰囲気を察するようになる。
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犬と登山は楽しい!【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 前回も書いた通り、もともと私はインドア派だった。海にも山にも興味がなく、スポーツ全般も大嫌いだった。だいたいなんでそんな疲れることをわざわざしないといけないんだよ、と部屋にこもってギターを弾くタイプだった。
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気が付けばすべてが犬基準【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 知らない人もいるかもしれないが、私は元バンドマンである。マーシャルという胸くらいの高さのギターアンプを爆音で鳴らしていた。かといって、音楽で生計を立てていたわけではない。というか、まったく食えないのでバイトしていた。正社員をしていた時期もあるが、基本はバンド中心に考えて、ライブの日は仕事を休む。だから休みたい日に休めるかどうか、残業が多くないか(バンド練習があるから)という基準で職業を選んでいた。
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犬のために山へ移住する【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 個人ブログにはすでに書いたが、八ヶ岳に完全移住することにした。これまでは鎌倉市腰越の自宅から、月に何度か山の家に行く2拠点生活だったが、拠点を完全に山に移す。色々考えてのことだが、1番は大福のためである。腰越にいるときより、山にいるときの方が楽しそうな顔をしているし、快適そうだから。
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大吉との12年【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤 賢の犬のはなし 8月17日で、大吉が12才になった。誕生日が分からないから推定の福助とは違い、大吉は一般家庭で生まれたので、間違いなく12年前のその日、大吉が誕生したことになる。12年前といえば、私は富士丸がいなくなった喪失感の谷底から2年経っても這い上がれず、ただぼんやり生きていた。
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「犬は今を生きる」わけではなく、未来を「予測」できる【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 数年前から感じていることだが、大吉は未来を予測できると思う。どういうことかというと、彼は毎年夏になると、日が暮れる頃に落ち着きがなくなる。昼間はダラダラ昼寝しているのに、夕方の散歩から帰ったあたりから、うろちょろして不安そうにする。
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犬飼いたちよ、猛暑は八ヶ岳へ避難するべし【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢と犬のはなし 今、八ヶ岳でこれを書いている。あまりの暑さから山の家に避難して来たのだ。私が暮らしている腰越(鎌倉市)は都心に比べると少しマシだが、それでも暑い。日が昇ると朝6時半ですでにアスファルトが焼けているので、毎朝5時半には散歩に行く。その後、夕方気温が少し下がるまで、ずっと大福はエアコンをかけた室内に閉じ込めている。
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彼らに健康でいてもらうために【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 富士丸と暮らしている頃から、彼らの健康管理には気をつけてきたつもりだ。定期的な健康診断や血液生化学検査はもちろん、さり気なく触って何か違和感があれば動物病院で診てもらうようにしてきた。
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感情にストレートな犬の影響で【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし いつの頃からか、友人から「分かりやすいやつ」と言われるようになった。彼らに言わせると、私はつまらないと露骨につまらなそうにして、興味がないことに対しては「へぇ」とチョー適当なリアクションをするらしい。失礼な。もう52歳になるし、いい大人なので場の空気くらいは読める。
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犬に変えられた私の現状【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 今年(2023)の春から、種蒔きと水やりに励んでいた。山の家のドッグランを芝生にしたいからだ。なぜ芝生にしたいのかというと、大吉と福助の足が泥まみれになるからだ。特に雨が降った後に走り回られると、家に入る前にバケツに水をくんでそこでバシャバシャ洗わないといけないくらい泥まみれになる。それをなんとかしたい。芝生になればそんなこともなくなるだろう、と考えたのだ。
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大吉を迎えてよかった【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 最近、大吉を見ていて思う。11才のわりには元気だな。怯えているわけではないのに、後ろ足がぷるぷる震えたりしているが、獣医師さん曰く、高齢犬にはよくあることで特に支障がないなら気にしなくていいらしい。
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理想の飼い主は幻想である【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 初めて犬と暮らす人に多いが、犬が言うことを聞いてくれなかったり、しかってもまた同じことをすると、「なんで分かってくれないんだろう。私がいけなんだろうか」と悩む人がいる。そういう人に言っておきたい。みんなそんなもんだよ、と。
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犬がいないとつまらない 年齢だけであきらめるのはまだ早い【穴澤賢の犬のはなし】
今、1人でこれを書いている。大吉と福助は、家にいない。先月くらいから、妻が大福を連れて実家に帰っているからだ。揉めたわけではなく、妻の両親の体調の問題で何かと手伝いが必要なのと、私がイベントや出張などで終日留守にする日があったので、大福を連れて行ってもらったのだ。ちょくちょく帰っては来るが、数日いたらまた実家に戻るということを繰り返しているので、1週間ほど1人暮らしの状態が断片的に続いている。
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犬とは言葉がなくても伝わる【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし ここ最近、福助の便意が少しズレている。散歩は朝夕の2回で、だいたいそのときにウンチする。するのは必ず土か砂の上で、なぜかアスファルトではしない。謎のルールだが、福助だけではく大吉も同じなので、彼らなりにこだわりがあるのだろう。だから毎回必ず、どんなに土砂降りの日でも、歩いて5分くらいの腰越海岸の砂浜まで行く。
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吠える犬に言いたいこと【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし よく吠える犬と、あまり吠えない犬がいる。「遊んで」だったり「早く戻って来て」だったり何かしら要求があるんだと思うが、ずっと吠え続けている犬をたまに見かける。犬種にもよるのかもしれないが、人間だっておしゃべりな人と口数が少ない人がいるように、それも個性かもしれないなと思う。
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犬の爪がはがれたときは【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 数日前、大吉の爪がはがれた。正確には、爪はまだ残っているので、はがれかけている。原因は、山の家で朝の散歩中に、凍って固まった雪の上で足を滑らせ、すっ転んだときに何かに引っ掛けたのだろう。
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すべては彼への反省から【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし わが家では、毎朝私が1番に起きる。そして、散歩の支度をして、玄関から「お前ら行くぞー!」と声をかける。しばらくすると、ちょっと面倒そうに大吉と福助が階段を降りてくる。日中、仕事をしているときは基本かまわないが、たまに用事で出かけるときも必ず夕方の散歩の時間までには戻るようにしている。どうしても間に合わなそうなときは、あらかじめ近所で仕事をしている嫁に頼んでおく。
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ドア開け魔(犬猫)対策の自作自動ドア【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 私の仕事部屋は自宅の1階だが、冬はとても寒い。オイルヒーターにエアコンをかけても足元が寒いから、耐えられないときは電気あんかを使っているくらいだ。そんな仕事部屋に、大福は来たり来なかったりする。
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基本的に犬のほうが正しい【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし この間、税理士さんと話しているとき、こんな話を聞いた。税理士さんの愛犬おはぎ(柴・メス・4才)が最近、事務所スタッフのカバンから手袋を盗み出し、金具を噛むという悪さがブームのようで、しかるとシュンとなるが、しばらくしたらまたやるので、高い位置にカバン置き場を作ったんだとか。
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私の2023年の目標【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 2023年もよろしくお願いします。毎年、新年には今年の目標を立てているが、昨年の目標は達成できたのか。昨年の記事を振り返ってみると、山の家のリビングのリノベーションが完了している。
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それぞれの雪遊びと私の変化【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 先々週、八ヶ岳の山の家で過ごしているときに2日連続で雪が降った。「丸山の森」あたりは雪国ではないので、なかなか珍しいことだ。10センチ未満の積雪だったが、大福にとっては今年の初雪になる。朝の散歩の後、少しドッグランで遊んで家に入ったが、しばらくしたら「外へ行こうよ!」と猛アピールしてくる。
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福助の便意の謎【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 腰越にいるときは、毎朝、江ノ島を望む片瀬東浜海岸を散歩している。晴れた日は海が青く見えるのだが、彼らは景色なんてどうでもいい。砂浜は、ただ用を足す場所としか認識してないようだ。じゃあ砂浜に行く意味はないんじゃない? と思うかもしれないが、彼らはなぜかアスファルトの上ではウンチをしない。どういう基準かさっぱり分からないが、大吉と福助どちらも、土か砂の上がいいらしい。
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気がつけばもうそんな年齢【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし これまで何度も書いているが、わが家ではあえて定期的に動物病院に行くようにしている。2カ月に1度くらいの頻度で、ノミ・ダニ・フィラリア予防薬をもらいに行くついでに触診してもらい、異常がないか確認するためだ。最低でも年に1度は、「血液生化学検査」や「CBC検査」も受けている。
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薬をいやがる犬への飲ませ方【穴澤賢の犬のはなし】
犬との暮らしについて、私は以前から「折れるところは折れるべき」だと思っている。いわゆる「しつけ」については、一緒に暮らすために最低限のルールは覚えてもらう必要がある。その他、「かまない」、「けんかしない」、「拾い食いしない」、「道路に飛び出さない」など、困ることはしないように覚えてもらうのも必要だと思う。
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これが私の生きる道?【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 人は誰しも、何かしら決断するときがある。転職だったり引っ越しだったり結婚や離婚など、重たいものから軽いものまでいろいろあるが、それまでの環境を変える場面で、どうするか決めなければいけない。
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感情ダダ漏れ犬【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 私は友人からたまに「お前は嫌なとき、露骨に顔に出るよね」と言われることがある。これでも大人として、なるべく感情は顔に出さないようにしているつもりだが、バレているらしい。その要因は、大吉と福助にあるのではないかと思う。
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話せば犬も分かってくれる?【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 犬同伴OKのお店や、犬と暮らしている友人と食事していたりすると、たまに「こら!ダメ!」と叱っているのを見かける。そういうとき、犬はだいたい反省していない。そしらぬ顔をして、またつまみ食いするチャンスを密かに狙っている。食欲に関することだけではなく、あらゆることでそんな場面を目にする。
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犬の観察力【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 大吉と福助を見ていると、「人っぽい」と思うことがある。擬人化しているわけではない。つまらないと露骨に顔に出たり(意図的に出したり)、あくびをしたり、要求があったら目で訴えてきたり。そういうしぐさが妙に人っぽく感じるのだ。
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「イヌ」の比喩は間違っている(?)【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 前々から「イヌ」の比喩について「ちょっと違うんじゃない?」と思っていることがある。たとえば、映画やドラマなどで潜入捜査官のことを「サツのイヌ」と言ったりする。他にも身分を隠して組織内に入り込む人物を「あいつはイヌだ」と言ったりもする。ようするに「裏切り者」や「密告者」、「スパイ」などを指す言葉として「イヌ」がよく用いられる。洋画を観ていても「dog」がそういう意味で使われることがある。
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犬と暮らす生活リズム【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 生活リズムは大切だが、何かと不規則になりがちだ。特に若いころは、夜ふかししてしまったり、夜遅くまで飲んだりしてしまう。すると翌朝起きるのがつらく、寝坊したりする。なのに、その日の夜も夜ふかししてしまい、だんだん睡眠時間が足りなくなり、休日に寝まくる。
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「犬は飼い主に似る」は本当なのか【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし ちまたには「犬は飼い主に似る」という説がある。確かに、ブルドッグを連れて歩くおじさんを見たらブルドッグ顔で、内心「めっちゃ似てる!」と思ったことはある。その一方で、強面のごつい男の人がチワワを抱っこしていて「眠いんでちゅかぁ」と猫なで声で話しかけているのを見て、「何そのギャップ!」と驚いたこともある。そういう「見た目」は置いておくとして、果たして性格まで似るものなのだろうか。そのことに関して、私はかねてから疑問に思っている。
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健康診断と血液検査を勧める理由【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし わが家の大吉と福助は、定期的に健康診断を受けている。春から秋にかけて、犬にはフィラリアとノミ・ダニ予防薬を飲ませたほうがいいが、ワンシーズンをまとめてもらうのではなく、うちではあえて2カ月分くらいにして、なくなる度に動物病院に行くようにしている。そして体重の変化を見たり、聴診器で心音や呼吸音を聞いてもらったり、触診してもらう。日頃から嫌がられるほど触っているが、獣医師でないと分からないことがあるかもしれないからだ。
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「幽霊」についての疑問を真面目に考えてみる【穴澤賢の犬のはなし】
昔から幽霊、心霊体験、怪談、妖怪、お化けといった類の話がある。古くから語り継がれてきたものもあれば、実際に体験した人の話もある。私が小学生のころは心霊写真の特集番組があったりしたので、「怖い……」と思いながらも密かに楽しんで見ていた記憶がある。本当にいるのかどうか分からない、まったく信じない人がいる一方で、信じている人もいる、という曖昧な世界だ。
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犬のために変わったこと【穴澤賢の犬のはなし】
人には好き嫌いがあり、自ら率先してやることもあれば、必要に迫られて仕方なくやること、お金ももらってもやりたくないことがある。他人のことは関係ない。あくまでも「自分基準」であり、若いころからあまり変わらない。ただ、中にはあれだけ嫌っていたのに、いつの間にか好きになっていることもある。たとえば、ゴルフなんて絶対やらないと言っていた人が、今ではゴルフを楽しんでいるように。
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逆に犬に教えられる【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 大吉が11才を迎えたということは、約2才半違いの福助も8歳になったことになる。この約8年間、両者は衝突したことがない。初めて福助がわが家にやって来たとき、いきなり大吉が襲いかかり、ビビリまくった子犬福助がキャンキャン泣きながらウンチを漏らす事件はあったが、あれは大吉なりの通過儀礼的なものだったのかもしれない。
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かけがえのない11年【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 今年も8月17日に大吉が誕生日を迎え、11才になった。少し前からおもちゃを食いちぎって破壊しなくなった、何も怯えていないのに足がたまに小さくブルブル震えるとか、多少の変化はあるが、まだまだ早く走れるし、動きにバネがあるし、体力的には衰えを感じない。白内障の兆しもないし、定期的に受けている健康診断や血液生化学検査でも異常はない。それがすごくうれしい。
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新型コロナ感染・穴澤家の場合【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 新型コロナに感染した。1年以上前からいつ感染してもおかしくないなと思っていたが、ついに来たかという感じだった。そこで参考になるかならないかは分からないが、わが家のケースと気づいたことを書き留めておこうかと思う。
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犬のニオイは幸せの香り【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 私は毎日必ず大福をなでたり、ギュとしたり、モフッと顔をうずめたりしている。以前からずっとそうだが、最近ある記事を読んでからはより意識してやるようになった。
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接し方で犬は変わる、はず【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 福助を見ていて、たまに無防備すぎないか? と思う。ヘソ天で寝るのはいつものことだし、うどん粉のようにこねてもされるがまま。体中どこを触られてもまったく嫌がらない。