短期連載【柴犬テツとこま】vol.7私は「犬のお母さん！？」

いぬのきもち本誌で連載をしていた「柴犬テツとコマ」。この話をまとめたものが書籍化されました。今回はその中から「私は「犬のお母さん！？」」の話をご紹介！落ち着きが出てきて、甘え方も変わってきたこま。そんなこまに直美さんは優しく「こまや…」と語り掛けます。気分はまるでお母さん！？

甘え方が変わってきたこま

こまに少し落ち着きが出て、甘え方も変わってきました。

以前はとにかく遊べ遊べとおもちゃを運んでくるばかりだったのですが、最近は違うんです。

サークルから出ると最初は部屋中の点検。

おそらく、イタズラするものはないかな？と調査していると思われます。

でも危険なものやかじられて困るものはしまってあるので、こまは収穫なしに終わります。

このときに私がゴロンと床に寝そべればおもちゃを運んでくることもありますが、ただ体を押しつけて甘えてくることが増えました。

犬のお母さんになった私

その甘え方がおもいしろい。

子犬が母犬の体によじ登っていくようでもあります。

もうこの体には何をしてもいいんだ～と、安心して甘えているみたい。

そんなとき、私は犬になったつもりでこまの好きにさせています。

甘噛みが痛かったら叱るけど、顔に背中をこすりつけられても耳のにおいを嗅がれてもおかまいなし。

そしてこまに言います。
「こまや、テツ兄さんに優しくするんですよ。そしたらテツ兄さんもこまをかわいがってくれますからね」と。

ちょっとだけ犬のお母さんになった気分です。