「散歩中に目が合うとニコッとしてくれる」柴犬の心理は？獣医師が解説

散歩中に目が合うとニコッとしてくれる柴犬。

写真は、X（旧Twitter）ユーザー＠sisi3poさんの愛犬で、柴犬のししまるくん（取材時6才）。飼い主さんによると、散歩の帰り道に撮影されたものなのだとか。

飼い主さん：
「散歩帰りにししまるのほうを見たら、ちょうどししまるもこちらを見上げてくれて、『お散歩楽しかったね！』というような表情でニコッとしてくれたんです。もう『かわいい！』の一言に尽きますよね」

このときのししまるくんの様子はSNSで話題に！

飼い主さんがこのときのししまるくんの様子をXに投稿すると、約5万件もの「いいね」が集まるなど話題に（2024年1月26日時点）。

コメント欄には《私もししちゃんと散歩してニコッてされてみた～い》《散歩が楽しいんですねかわいい！》《癒やされますね！その笑顔、たまらないです》といった声も多数寄せられていました。

ししまるくんはよくこのような行動をとるのでしょうか。飼い主さんにお聞きすると、こんなことを教えてくれました。

飼い主さん：
「散歩中は周りに気を付けつつも、なるべくししまると目が合うように心がけているので、そのためか、ししまるもよくこちらを見上げてくれますね。目が合ったときは『散歩楽しんでいる？』とか『おやつ食べたいな～』とか、ししまるの気持ちが伝わってくるような気がします」

散歩中は大変なことも……

飼い主さんによると「かなり臆病で警戒心が強い」というししまるくん。そのため、散歩中は「少し大変な思い」をすることもあるそうです。

飼い主さん：
「散歩中にほかのワンちゃんやじっと見てくる人、急に触ろうとしてくる人がいると、怖がって唸ってしまったり、ときには吠えてしまったりすることもあるので、できる限り唸らせない・吠えさせないように、その都度抱っこをしたり、視線を逸らさせたりと気を遣いながら歩いています」

とはいえ、インドア派だという飼い主さんは、ししまるくんのおかげで「毎日外に出られているようなもの」だと感じているといいます。

飼い主さん：
「散歩中は気を遣うので大変なこともありますが、ししまるとの散歩があるおかげで、“今日は池が凍ってる”とか“あの花もう咲いたんだ”とか、ちょっとした季節の移ろいを感じられていると思います」

【獣医師解説】散歩中に目が合うとニコッとしてくれる犬の心理とは

ここからは、散歩中に目が合うとニコッとしてくれる犬の心理などについて、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生にお話を伺います。

――散歩の帰り道、飼い主さんがししまるくんを見ると、ちょうどししまるくんも飼い主さんのほうを見て、ニコッとしてくれたそうです。このときのししまるくんは、どのような気持ちだったと考えられますか？

白山先生：
「ししまるくんの表情からは、飼い主さんが話しかけてくれてうれしい、飼い主さんと目が合ってうれしい、飼い主さんとのお散歩が楽しいといった気持ちが読み取れます」

――飼い主さんは、ふだんから散歩中にししまるくんと目が合うように心がけているそうです。今回のししまるくんの行動は、こうした飼い主さんの心がけによる影響もあるのでしょうか。

白山先生：
「あると思います。ししまるくんはもともと警戒心が強いコということですが、飼い主さんが日頃からアイコンタクトを心がけているので、お散歩中でも飼い主さんのことをしっかりと信頼して“笑顔”を見せてくれるのでしょう」

――ししまるくんのような行動をとりやすい犬の特徴などがあれば教えてください。

白山先生：
「ふだんからアイコンタクトがしっかりできる犬、飼い主さんをとても信頼している犬、お散歩が好きな犬などが挙げられるでしょう」

飼い主さんとししまるくんは、深い絆で結ばれているようです。