故・川島なお美さんの想いをつなぐ動物愛護活動　動物愛護週間に保護犬の譲渡会が開催

「人と動物が、ともに幸せに生きる社会を考える」動物愛護週間。この期間に毎年、「川島なお美動物愛護賞」の発表、授与式が行われていることをご存じでしょうか。

動物愛護週間（9月20日から26日）とは、「国民の間に広く動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めてもらうため」に『動物の愛護及び管理に関する法律』で設けられているもの。それにともなって全国各地でも動物愛護に関するさまざまなイベントが数多く開催されています。

9月24日には都内にて「川島なお美動物愛護授与式」と保護犬・猫譲渡会がエンジン01（ゼロワン）文化戦略会議の主催で開かれます。

「犬・猫の殺処分ゼロ」を目指すエンジン01文化戦略会議

「エンジン01（ゼロワン）文化戦略会議」は、各分野の表現者・思考者たちが日本文化のさらなる深まりと広がりを目的に集うボランティア集団として2001年に発足。教育委員会と動物愛護委員会があり、それぞれオープンカレッジやセミナー、外部イベントへの協力などをおこなっています。

動物愛護委員会の委員長を務めるのは、「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフの鎧塚俊彦さん。「犬・猫の殺処分ゼロ」を目標に、毎年開催されるエンジン01のイベントやオープンカレッジでは動物愛護の講座を行うほか、動物愛護団体と連携し、より一層「飼い遂げよう」の終生飼育の啓発活動などもおこなっています。

エンジン01文化戦略会議

故・川島なお美さんの想いを紡ぐ「川島なお美動物愛護基金」

愛犬家で知られる故・川島なお美さんも、動物愛護委員会で永年にわたって顕著な活動をされてきたおひとり。「イヌ（ネコ）の殺処分を限りなくゼロにする運動に役立ててほしい」という川島さんの想いをしっかりと継承していくために設立されたのが「川島なお美動物愛護基金」です。

2022年度の「第6回川島なお美動物愛護賞」授与式の様子 — 2022年度の「第6回川島なお美動物愛護賞」授与式／エンジン01文化戦略会議

「川島なお美動物愛護賞」の授与式は「川島なお美動物愛護基金」の活動のひとつ。イヌ・ネコ愛護に関して多大な貢献をしていたり、地道な活動を続けたりしている個人や団体を表彰することで、動物愛護への理解を広くうながし、世論を喚起していきたいという思いから2017年に始まりました。

受賞者の発表は川島さんのご命日でもある９月24日前後に行われ、昨年はさかがみ家/坂上忍さんが川島なお美賞を、映画監督の犬童一心さんがワンダフル・パートニャーズ賞を受賞されました。

そして7回目となる今年は、初の試みとして授与式と同時に「保護犬・猫の譲渡会」も開かれます。

エンジン01文化戦略会議　動物愛護委員会の取り組み

保護犬・猫譲渡会は一般の来場もOK

今回譲渡会に参加する4団体（さかがみ家、おーあみ避難所、Small Life Protection、保護猫カフェねこかつ）が今年4月に参加した譲渡会の様子（画像提供／パナソニック保護犬猫譲渡会事務局）

当日の保護犬・猫の譲渡会では、5つの保護犬猫団体から約20頭の犬たち、50匹の猫たちが参加予定です。
主催のエンジン01文化戦略会議動物愛護委員会委員長の鎧塚さん、参加団体の保護猫カフェねこかつの梅田さんに今回の譲渡会について伺いました。

鎧塚委員長：
「私達、エンジン01動物愛護委員会では初めての譲渡会となり、保護犬猫団体の皆さんのご協力により何とか良い会にしたいと奔走しております。一匹でも多くの保護犬猫達の里親が見つかりますように頑張りますので、ぜひ皆さま来て下さいませ」

保護猫カフェねこかつ・梅田達也さん：
「譲渡会では、譲渡会に参加している保護犬や保護猫たちのかわいさ、愛らしさだけでなく、それぞれの犬や猫が保護された背景も知っていただき、かわいそうな犬や猫がどうしたら生まれないようになるのか、一緒に考えていただければ幸いです」

譲渡会は一般来場がOKなので、気になる方は参加してみてはいかがでしょうか。

【エンジン01　保護犬・猫譲渡会in京橋エドグラン】

◆開催日時
2023年9月24日（日）14:00〜16:30 （予約不要/来場無料）
◆会場
京橋エドグラン（東京都中央区京橋2-2-1）3F屋根付き外休憩スペース（譲渡会）
◆譲渡会参加団体
さかがみ家、おーあみ避難所、犬猫救済の輪、Small Life Protection、保護猫カフェねこかつ