犬が好き
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怯えていた元野犬の子犬が12才に シニア期になって見せる“素の感情”がたまらなく愛おしい
最初は怯えていた柚ちゃん
保護されていた家では4頭で生活していた柚ちゃん。仲間と離れてしまって不安を感じていたのか、怯えた様子を見せていたそうです。「家に来て1週間は夜鳴きが続きました」と当時を振り返ります。
そんな柚ちゃんは、今どんな日々を過ごしているのでしょうか。
柚ちゃんは12才に 今では少しずつ“素”を見せてくれるように
しかし、シニア期に入り、少しずつ“素の感情”を見せるようになってきました。
「年齢を重ねて、頑固でわがままになったような気がします。ゴハンや散歩を催促する甘え鳴きも増えましたし、散歩中に『そっちには行きたくない』と座り込むようにもなりました。
今までももちろん普通に甘えたり、はしゃいだりすることもありましたが、“スン”と我に返り『もういいです』と言われているようなときがあって……。
なので、わがままや甘え鳴きが出たときは、心の底から私に“素”を見せてくれているような気がして、とても嬉しいです」
「幸せだったと思ってもらえるように、最期の瞬間まで愛してあげたい」
お迎え直後の柚ちゃんは、まだコントロールがきかない小さな子犬。夜鳴き、イタズラ、家具をかじる、トイレの失敗、ケージに入ると鳴き続ける、留守番ができない……など、2週間のトライアル期間中にも何度も心が折れかけたことがあったそうです。
自治体のしつけ教室に参加したり、トレーナーに相談したりするなかで、少しずつ問題行動が改善。気持ちが通じるようになるにつれて愛情が深まり、「半年ほど経つころには、なくてはならない存在になっていた」と振り返ります。
「勇気を出して人を信じてくれて、一緒に暮らしてくれた柚を裏切るわけにいかない。最期の瞬間までずっと一緒に——いつもこう考えています。
最近は自分の健康も考えるようになりましたが、それは柚をきちんと最期まで愛して看取るためです。今は仕事をしていますが、柚の体調によってはずっと一緒にいるために退職も考えています。
今はまだ元気いっぱいの柚ですが、いつか来る別れの日に『幸せだった』と思ってもらえるように、最期の瞬間まで愛してあげたいと思います」
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年12月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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