「ルルちゃんだけでなく、これまで暮らしてきたワンコたちとの生活で、ワンコたちから教えられること、与えられるものは数えきれないほどあり、このコたちとの暮らしに感謝しかありません」
こう話すのは、元保護犬・ルルちゃん(♀・推定2才)の飼い主さん。ルルちゃんは元野犬で、生後1カ月くらいの頃に兄弟犬と一緒に保護されたのだそうです。
そんなルルちゃんが、今の飼い主さんご家族と出会い、幸せに暮らすまでを追いました。
ルルちゃんとの出会い
これまでずっと犬と暮らしてきた飼い主さん。先住犬のひめちゃんが亡くなり、「また犬と暮らしたい」という思いを抱くようになります。
ひめちゃんが元保護犬だったこともあり、インターネットで里親募集サイトを覗いてみることに。
そこで、ルルちゃんと出会います。
「小さくて白い、フワフワなルルちゃんの写真を見て、なぜだか『すごくこのコに会ってみたい!』と思い、神戸から岡山に会いに行きました」
「小さな小さなルルちゃんを抱っこしたとき、『このコと暮らしていきたい』と、強く思ったんです」
ルルちゃんと触れ合い、家族になりたいと思った飼い主さん。そして、ルルちゃんを正式におうちに迎え入れることが決まり、ここからルルちゃんと飼い主さんご家族の新たな生活が始まりました。
おっとりかと思いきや、元気いっぱいの甘えん坊な性格!
ルルちゃんの第一印象を、「おっとりマイペースなコ」だと話す飼い主さん。しかし、おうちに迎え入れてから、ルルちゃんの印象が大きく変わったようです。
「元気いっぱい、イタズラ大好き、甘えん坊のかまってちゃんでした(笑) くるくる表情が変わるコで、ある意味すごくわかりやすいですね。
物覚えも早く、トイレもすぐにできたし、家具を噛むこともほとんどありませんでした」
「ただ、娘が小さいときに使っていた木のイスだけは、噛んでも『NO』と言わなかったので、それだけはガジガジ噛まれちゃいました(笑)」
また、ちょっぴり臆病な一面もあるというルルちゃん。
散歩に行き始めた頃は、道にあるいろんな物にビックリしてしまってなかなか進まず、大変なこともあったそう。家族以外の人に慣れるまでに、少し時間がかかってしまうことも。
「私の両親や姉家族、仲の良い友達などは大好きです。何度か会えば大好きになります。なので『少し時間が必要なんだな』と、気長に仲良くなるのを待つことにしています」
ルルちゃんなりのペースで、少しずつ外の世界にも慣れていくことができたようです。
ルルちゃんはかけがえのない存在になった
「ルルちゃんがいてくれるだけで幸せ」と話す飼い主さん。ごはんをおいしそうに食べること、楽しくお散歩に行けることーーそんな当たり前のことができている日常に幸せを感じているのだそう。
ルルちゃんだけでなく、先代犬・ひめちゃんからもたくさんの影響を受けていると話す飼い主さん。「犬との生活」について、次のように語ってくれました。
「夫はこれまで犬と深く関わった生活をしてきませんでしたが、当時5才だったひめちゃんを連れた私と結婚したことで、犬との生活が始まりました。
旅行もお出かけも一緒に行けるところを選び、病気になったときには2人で悩み、泣き、最期のときまで大切に大切に想ってくれていました。私のひめちゃんだったけれど、いつのまにか2人のひめちゃんになっていました」
「娘も生まれたときから犬のいる暮らしです。お出かけは、ひめちゃんやルルちゃんと一緒に行けるところを選ぶことがほとんど。娘にとっても、それが普通の生活になりつつあります。
ひとりっ子の娘にとって、ひめちゃんは優しいお姉ちゃん、ルルちゃんは可愛い妹のような存在なんです」
飼い主さんご家族は「犬と暮らせる喜び」を、ルルちゃんやひめちゃんを通じてたくさん感じているようです。
ルルちゃん、私たちと出会ってくれてありがとう!
ルルちゃんと過ごす日々に、たくさんの幸せや喜びを感じている飼い主さんご家族。最後にルルちゃんへの想いを尋ねてみると、次のように話してくれました。
「ルルちゃんがいてくれるだけで幸せな気持ちになるし、家族もみんな明るくなるよ。いつもニコニコちゃんでいてくれてありがとう。ときどき、イタズラしながら見せるちょっと悪いお顔も好きよ(笑)」
「ルルちゃんの気持ちを聞くことはできないけど、楽しく幸せな気持ちで、毎日を安心して過ごしていってほしいです。おばあちゃんワンコになるまで、元気に楽しく暮らしていこうね!
そしてこれからも、ルルちゃんのペースでのんびりゆっくりやっていこうね! 私たちと出会ってくれてありがとう」
ルルちゃん、これからもみんなで楽しく笑顔あふれる日々を過ごしていってね♪
参照/Instagram(
@hime_lulu)
取材・文/雨宮カイ