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【調査】「運動音痴かも」と思った犬の行動は? 運動が不得意な犬に考えられる原因を解説

愛犬の日頃の行動を見ていて、「このコ、運動音痴なのかも」と思ったことはないですか?

「うちのコって運動音痴…?」と思った飼い主さんは約3割

いぬのきもちWEB MAGAZINE『「犬飼いあるある」に関するアンケートvol.17』 335件の回答
いぬのきもちWEB MAGAZINE『「犬飼いあるある」に関するアンケートvol.17』 335件の回答
今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん335名に「愛犬が運動音痴だと思ったことがあるか」を調査しました。すると、約3割の飼い主さんが該当する結果に。

「運動音痴かも…」と感じた愛犬の行動は?

見つめるチワワ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
では、飼い主さんたちは愛犬のどのような姿を見て、運動音痴だと感じたのでしょうか? 寄せられた体験談を見ていきましょう。

ボール遊びなどをしているときに…

ボールで遊ぶトイ・プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
  • 「ボールがうまくキャッチできないので」

  • 「ボールを投げても必ず顔面で受ける」

  • 「ボール投げてもすぐ走らず、『あ、投げたん?』みたいな感じで取りに行く」

  • 「投げたものをうまくキャッチできない。今はシニアですが小さな時からです」

  • 「バウンドしたボールを走って追いかけて、追い越して咥えるために口を開けているが、ボールが頭に当たった瞬間」

  • 「『とってこい』をしたら、ブレーキがきかない」

走り方が…

走るミニチュア・ダックスフンド
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
  • 「よく走っていると、足がもつれてコケます…」

  • 「勢いよく走り過ぎて転がる」

  • 「走り方が格好悪く走りが遅い」

  • 「なにもないところでコケっと小さくつまずく」

  • 「内がに股で欽ちゃん走りみたいな走り方」

散歩やドッグランで…

散歩する秋田犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
  • 「散歩をしていて、溝とかに足が入りそうになったときです」

  • 「普通の道でも、自分の足が絡まってつまずく」

  • 「お散歩中にクンクンに集中しすぎて田んぼや溝に落ちる。道路上の金網を飛び越える時に誤ってその上に着地する。(通常サイズの白柴なので確実に超えることができる幅)」

  • 「お散歩が嫌いで走った姿を見たことがない」

  • 「ドッグランに連れて行っても、はしゃぎ回ることなく、歩き回ることなく、あたしと一緒にベンチに座る(笑)」

段差で…

散歩する柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
  • 「階段を踏み外した時」

  • 「階段や段差を怖がる」

  • 「低いソファにジャンプすることができない」

  • 「ソファやベッドに飛び乗ろうとして、乗れずに落ちる。しかも、ややしばらく『乗るぞ、さぁ乗るぞ』と構えた挙句…」

  • 「一切ジャンプできません。ドッグランで他のトイプードルを見て、トイプードルがジャンプできることを知ったくらいです。でも、足腰の為にもジャンプさせたくないので、ちょうどいいですが…」

見た目や動きが…

くつろぐ犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
  • 「先代犬ですが、どんくさいところがありました」

  • 「ぽっちゃりだし、機敏な感じはしません」

  • 「どんくさい感じがするので」

  • 「ドジっ子なのかよくコケてるから」


【獣医師解説】「愛犬が運動音痴に見える」理由は?

見つめる柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬が遊んでいるときの動作や走り方、散歩での様子などを見て、「運動が苦手かも…」と感じてしまう飼い主さんが多い印象でした。

「運動が不得意な犬」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。


「運動が不得意」と考えられる理由

笑顔の柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
——今回のアンケートで、飼い主さんが「運動音痴だと思う犬の行動」について、体験談が寄せられました。実際、運動が不得意な犬にはどのような特徴がありますか?

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「運動が不得意な犬は、関節や視力などが弱いこともあるかもしれません。

また、アンケートの内容を見ると、『怖がりな性格であることが運動音痴に見える』という内容もありました。室内飼育でしっかり動くということが減っていたり、単頭飼育で一緒に走るなどの見本がいないなど、単に『走ったことがない』『走り方がわからない』ということが影響している可能性もあります。

そういった犬は筋肉も薄く筋力が弱いので、しっかり走ったり飛び越えるということがさらに難しくなります」
——運動が不得意に見えるといったときに、関節や筋力が弱いといった背景があるかもしれないのは、飼い主さんも気づいてあげたいですね。
獣医師:
「足が痛い犬に、無理にジャンプは危ないですよね。その犬の運動能力や体調に合った運動をさせてあげることが、健康のためにもケガの予防のためにも大切です」

運動が苦手に見える犬が、運動が得意になることもある?

見つめるパグ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
——運動が苦手に見えてしまう犬が、トレーニングなどによって運動が得意になることもあるのでしょうか?
獣医師:
少しずつお散歩をするなどで筋力がアップすると、犬らしくなることもあります。

私の家に引き取った犬の話ですが、迎えたばかりの頃は体が細く、走り方がおかしかったコがいます。大きな異常はないですが、股関節は弱いようでした。

そのコはもともと狭い部屋で過ごしていたので、これまで外に出たことがなかったようですが、私の家で暮らすようになってから筋肉もついてきました。少々おかしな走り方ですが、今は元気に走っています。

運動するようになってしっかりと食べられるようにもなったので、体力もついたようです」
——適度な運動と食事の大切さを実感しますね。

「ソファにのぼれない」「階段を踏み外す」のは?

振り向く犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
——アンケートでは、「ソファにのぼれない」といった回答も見られましたが、運動が苦手なことと関係があるのでしょうか?

獣医師:
「運動音痴でなくても、ソファにのぼれなくなることがあります。たとえば、腰や足が痛かったり、老化による筋力不足が影響しているでしょう。

とくに胴の長い犬種は、ソファや階段の昇降で腰がしなり、椎間板ヘルニアを起こしやすいです。生涯歩くことができなくなることもあるので、無理に高さのあるものにのぼらせなくて大丈夫です。自然な傾斜やでこぼこ、低く短い段差を歩くようにしましょう」
——「階段を踏み外す」といった回答もありましたが、運動が苦手なコに見られやすいですか?

獣医師:
「階段で滑ってしまうことも、運動能力とは関係ないことが多いです。勢いよくのぼって滑ることもあります。

そもそも滑る素材の階段であれば、人間でも滑ります。犬では、足の裏の毛が長く伸びていると、肉球の滑り止めが意味をなしていないこともあります。

階段でのケガを予防するには、階段に滑り止めをつけたり、のぼれないようにゲートをつけたり、足裏の毛を定期的にお手入れしたりといった対策が大切です」

歩くパピヨン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
運動が苦手に見えるなど、様々な犬の行動は愛らしく感じるものもあります。ただ、なかには関節や筋力、視力が弱いことが原因のこともあるようです。もし気になる行動や症状が見られる場合には、かかりつけの動物病院で相談してみてくださいね。

いぬのきもちWEB MAGAZINE『「犬飼いあるある」に関するアンケートvol.17』
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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