犬が好き
UP DATE
【調査】「運動音痴かも」と思った犬の行動は? 運動が不得意な犬に考えられる原因を解説
「うちのコって運動音痴…?」と思った飼い主さんは約3割
「運動音痴かも…」と感じた愛犬の行動は?
ボール遊びなどをしているときに…
- 「ボールがうまくキャッチできないので」
- 「ボールを投げても必ず顔面で受ける」
- 「ボール投げてもすぐ走らず、『あ、投げたん?』みたいな感じで取りに行く」
- 「投げたものをうまくキャッチできない。今はシニアですが小さな時からです」
- 「バウンドしたボールを走って追いかけて、追い越して咥えるために口を開けているが、ボールが頭に当たった瞬間」
- 「『とってこい』をしたら、ブレーキがきかない」
走り方が…
- 「よく走っていると、足がもつれてコケます…」
- 「勢いよく走り過ぎて転がる」
- 「走り方が格好悪く走りが遅い」
- 「なにもないところでコケっと小さくつまずく」
- 「内がに股で欽ちゃん走りみたいな走り方」
散歩やドッグランで…
- 「散歩をしていて、溝とかに足が入りそうになったときです」
- 「普通の道でも、自分の足が絡まってつまずく」
- 「お散歩中にクンクンに集中しすぎて田んぼや溝に落ちる。道路上の金網を飛び越える時に誤ってその上に着地する。(通常サイズの白柴なので確実に超えることができる幅)」
- 「お散歩が嫌いで走った姿を見たことがない」
- 「ドッグランに連れて行っても、はしゃぎ回ることなく、歩き回ることなく、あたしと一緒にベンチに座る(笑)」
段差で…
- 「階段を踏み外した時」
- 「階段や段差を怖がる」
- 「低いソファにジャンプすることができない」
- 「ソファやベッドに飛び乗ろうとして、乗れずに落ちる。しかも、ややしばらく『乗るぞ、さぁ乗るぞ』と構えた挙句…」
- 「一切ジャンプできません。ドッグランで他のトイプードルを見て、トイプードルがジャンプできることを知ったくらいです。でも、足腰の為にもジャンプさせたくないので、ちょうどいいですが…」
見た目や動きが…
- 「先代犬ですが、どんくさいところがありました」
- 「ぽっちゃりだし、機敏な感じはしません」
- 「どんくさい感じがするので」
- 「ドジっ子なのかよくコケてるから」
【獣医師解説】「愛犬が運動音痴に見える」理由は?
「運動が不得意な犬」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
「運動が不得意」と考えられる理由
「運動が不得意な犬は、関節や視力などが弱いこともあるかもしれません。
また、アンケートの内容を見ると、『怖がりな性格であることが運動音痴に見える』という内容もありました。室内飼育でしっかり動くということが減っていたり、単頭飼育で一緒に走るなどの見本がいないなど、単に『走ったことがない』『走り方がわからない』ということが影響している可能性もあります。
そういった犬は筋肉も薄く筋力が弱いので、しっかり走ったり飛び越えるということがさらに難しくなります」
「足が痛い犬に、無理にジャンプは危ないですよね。その犬の運動能力や体調に合った運動をさせてあげることが、健康のためにもケガの予防のためにも大切です」
運動が苦手に見える犬が、運動が得意になることもある?
「少しずつお散歩をするなどで筋力がアップすると、犬らしくなることもあります。
私の家に引き取った犬の話ですが、迎えたばかりの頃は体が細く、走り方がおかしかったコがいます。大きな異常はないですが、股関節は弱いようでした。
そのコはもともと狭い部屋で過ごしていたので、これまで外に出たことがなかったようですが、私の家で暮らすようになってから筋肉もついてきました。少々おかしな走り方ですが、今は元気に走っています。
運動するようになってしっかりと食べられるようにもなったので、体力もついたようです」
「ソファにのぼれない」「階段を踏み外す」のは?
「運動音痴でなくても、ソファにのぼれなくなることがあります。たとえば、腰や足が痛かったり、老化による筋力不足が影響しているでしょう。
とくに胴の長い犬種は、ソファや階段の昇降で腰がしなり、椎間板ヘルニアを起こしやすいです。生涯歩くことができなくなることもあるので、無理に高さのあるものにのぼらせなくて大丈夫です。自然な傾斜やでこぼこ、低く短い段差を歩くようにしましょう」
「階段で滑ってしまうことも、運動能力とは関係ないことが多いです。勢いよくのぼって滑ることもあります。
そもそも滑る素材の階段であれば、人間でも滑ります。犬では、足の裏の毛が長く伸びていると、肉球の滑り止めが意味をなしていないこともあります。
階段でのケガを予防するには、階段に滑り止めをつけたり、のぼれないようにゲートをつけたり、足裏の毛を定期的にお手入れしたりといった対策が大切です」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
UP DATE