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「写真を見た瞬間、涙が止まらなかった」 悲しみの中にいたときに出会った保護犬、家族に笑顔をもたらす存在に
「偶然目に入ったごぅちゃんの写真を見た瞬間、なぜか涙が溢れて止まらず、直感的に『このコを迎えたい』と強く思ったんです」
こう話すのは、Instagramユーザーの@5_gouchanさん。

飼い主さんご家族は、約1年前に宮古島出身の保護犬・ごぅちゃん(♀/取材当時1才)を家族に迎えました。ごぅちゃんを迎えるにあたり、さまざまな思いがあったといいます。
先代犬との突然の別れを経験。悲しみの中にいたときに、ごぅちゃんと出会うことに

ごぅちゃんと出会う前、飼い主さんご家族の家には先代犬・ろくちゃんがいました。保護犬だった子犬のろくちゃんを迎えて、ご家族は初めての犬との暮らしをスタート。
みんなで楽しい日々を過ごしていましたが、ろくちゃんは病気を発症してしまい、5才の若さで亡くなってしまいました。突然の別れでご家族は悲しみに包まれ、家の中は静まり返っていたといいます。
最愛のろくちゃんとの別れはつらいものでしたが、飼い主さんは次第に「もしご縁があれば、いつかまた犬と暮らしたい」と思うように。それは、ろくちゃんが犬と暮らす喜びを教えてくれたからでした。

寂しさを紛らわすかのように、ろくちゃんと出会った里親募集サイトを再び覗くようになった飼い主さん。何気なくサイトを見ていて偶然目に入ったのが、ごぅちゃんでした。
ごぅちゃんの写真を見た瞬間、飼い主さんは涙が溢れて止まらなくなってしまったといいます。
飼い主さん:
「普段は譲渡先を『東京』に設定して検索していたのですが、このときはたまたま『関西エリア』の募集を開いていたんです。ごうちゃんの写真を目にしたのは本当に偶然でした。
直感的にこのコを家族にお迎えしたいと思ったのですが、私たち家族は募集エリアに該当せず、グッと気持ちをこらえて諦めようと思っていたんです」

しかし、譲渡会開催前日、飼い主さんは「ごぅちゃんがほかの家のコになってしまうかも」と、居ても立っても居られなくなってしまったそう。ごぅちゃんを思うと、再び涙が溢れてしまったといいます。
「まだ新しいコをお迎えするのは早いかな」と、ごぅちゃんのことを家族に言えずにいた飼い主さんでしたが、譲渡会の前日に「ごぅちゃんと家族になりたい」と家族に打ち明けたのでした。

飼い主さん:
「家族で相談し、大阪の保護団体さんに連絡をしてみたんです。すると、『譲渡の約束はできないけれど、譲渡会へ来ることはかまいませんよ』との返事をもらい、譲渡会前日に、日帰りで大阪へ行くことを決めました。
旅行はゆっくりする派の我が家が、日帰りで大阪に行くなんて、火事場の馬鹿力のような日でした(笑)
ごぅちゃんにはたくさんの応募があったそうですが、私たちの強い想いを受け止めてくれて、我が家を選んでくれました。保護団体さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
ごぅちゃんがやってきて、家族に再び笑顔が

ごぅちゃんを家族に迎え、再び犬との暮らしをスタートさせた飼い主さんご家族。
一緒に暮らしてわかったごぅちゃんの性格は、家の中では物音や人の動きを気にしない「落ち着いていて、マイペースな性格」だということ。しかし、外に出ると犬の友だちと「ワンプロ」を楽しんだり、好きな人が来るとぴょんぴょん飛んで喜んだりと、元気いっぱいにはしゃぐそうです。
家の中と外での態度のギャップがスゴく、見ていてとても可愛らしいといいます。

先代犬・ろくちゃんが亡くなってから、「家の中が凍えるような静けさと喪失感でいっぱいだった」と話す飼い主さん。それが、ごぅちゃんを家族に迎えてから「家の中に活気と明るさが徐々に戻ってきた」といいます。
飼い主さんは、「ごぅちゃんの存在にとても救われた」と振り返っていました。
これからも感謝の気持ちを忘れずに
2021年12月12日に、ごぅちゃんを家族に迎えて1年が経過しました。この1年の間に、ごぅちゃんには嬉しいことがあったそうです。
飼い主さん:
「ごぅちゃんをお迎えした少し後に、同じマンションで宮古島から保護犬を迎えたご家族がいて、よく交流をしています。まるで『姉妹』のように仲が良く、一緒に成長していく姿を見ていつも微笑ましく感じています」
犬と暮らす楽しさや喜びを教えてくれた、先代犬のろくちゃん。そしてご縁があってつながった、ごぅちゃんとの出会い。
最後に、飼い主さんはごぅちゃんへの思いをこのように話してくれました。
飼い主さん:
「ごぅちゃんと一緒にお散歩をしていると、毎日『幸せだなぁ』と思います。ごぅちゃんが我が家に来てくれたこと、家族の存在、犬友達、周りの素晴らしい環境など、これからもたくさんのことに感謝しながら過ごしていきたいです」
写真提供・取材協力/Instagram(@5_gouchanさん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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