犬が好き
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祖国のために戦地に赴いたワンコへ。町をあげての「最後のパレード」に胸を打たれる
単にペットや愛玩動物というだけではなく、共に山奥に入り狩りをしたり、犬ゾリで一緒に雪原を走ったり、その時々で彼らは常に人間の良き相棒でありつづけました。
昨今でも、盲導犬や警察犬、災害救助犬などさまざまな形で活躍してくれるプロフェッショナルなワンコたちがいます。
その中でも、最も過酷な環境で我々人間の手助けをしてくれるのは「軍用犬」といわれる彼らでしょう。
常に死と隣り合わせの戦地や紛争地帯では、そこにいる兵士たちと同じように、犬たちもまた命がけで彼らの職務を全うすることになります。彼らの優れた嗅覚や感覚は、いつも多くの命を救ってきました。
また、過酷な極限状態に長くさらされる兵士たちにとって、犬たちの存在はとても大切な心の癒しにもなるのです。
こういった環境の中で戦地に赴いたワンコと、共にバディを組んだ兵士は私たちが想像できないくらい、特別な絆で結ばれることも少なくありません。
彼は海兵隊員の兵長ジェフ・デヤングさんとバディを組み、戦場を強く駆け抜けたのです。
極寒の砂漠の夜には、シーナが体を寄せ合いジェフさんを温めてくれたそうです。このとき、ジェフさんはたった3週間で7人もの仲間を失いました。
シーナは帰国後、ジェフさんのPTSD(心的外傷後ストレス障害)やトラウマを癒す「セラピードッグ」としても、彼に寄り添うことになります。
こうして、ジェフさんとシーナは「戦場での相棒から」本当の「家族」「親友」「パートナー」になりました。
そこで獣医師に告げられたのは、シーナが「重度の骨ガン」に侵されているという、あまりにもつらい現実でした。
日に日に弱っていく苦しそうなシーナを見ながら、ジェフさんは毎日苦悩します。そして、とうとう悩み抜いた末、シーナを痛みから開放させてあげることに決めるのです。
そして、彼は自らの住むミシガン州マスキーゴンの町で、シーナのお別れセレモニーを執り行なうことに決めます。それは、祖国に尽くした兵士や退役軍人が亡くなった際に、行なわれるものに似ていました。
ジェフさんは、町のカーディーラーで「シーナが最後に風を感じられるように」とオープンカータイプのジープを借ります。
それは、極々小さなものを想定していたと言います。
ジープを借りたディーラーから、ジープ好きのコミュニティへ、そこからバイカーたちのコミュニティ。さらには町の警察署、消防署、保安官事務所、海兵隊、そして町の人々へと瞬く間に知れ渡っていくのです。
そして迎えた最後の日、驚くべき光景が広がります。
通りにも多くの人たちが立ち、この日車列を見送った人たちは数百人になったと言います。
MLive Media Group Michigan:Marine to say goodbye to bomb-sniffing dog diagnosed with cancer
Celebration of life for military service dog Cena
YouTube:Watch A Marine Give His Beloved Dying Dog A Touching Final Ride | TODAY
Cena’s last ride: Procession honors war dog
Ashes of Marine dog buried at Michigan War Dog Memorial
Hero Says Goodbye to Terminally Ill Bomb-Sniffing Dog in Heartbreaking Farewell
文/五反田マモル
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