犬が好き
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警戒心の強い元野犬をお迎え→徐々に人に対する警戒心が薄れ、ご近所の方々に愛される散歩が大好きな犬に!
飼い主さん:
「2023年に先住犬を病気で亡くし、しばらくは新しい犬を迎える気持ちになれませんでしたが、その翌年に飼っていた猫も亡くなってしまい、“毛むくじゃら成分”が欠乏して犬を探し始めました。自分が高齢になる前に保護犬を迎えたい気持ちがあり、サイトや譲渡会を見ていたところ出会ったのがバジルです」
野犬だったバジルくん
「バジルは元野犬です。県の動物指導センターではほかの犬となじめずにいたそうですが、そこに保護団体の方が訪れて引き出してくださり、ボランティアさん宅で先住保護犬2頭と暮らしながら社会化をスタートさせたと聞きました。
最初は人が近づくと警戒していたようですが、ありがたいことに、家庭犬の基礎を築いていただいたので、私たちが初めて会ったときは目を合わせることはなかったものの、想像よりもビビりではない印象を受けました」
バジルくんとの生活が始まった
飼い主さん:
「保護団体さんからは、『脱走したらまず捕まらない』と念を押され、とにかく脱走させないことを念頭に暮らし始めました。また、人が立ち上がるだけでビクッとするような一面もあるため、驚かせないよう気を配って生活しています。
現在、基本的に室内ではフリーにしていますが、昼間はうす暗い寝室にこもって寝ていることが多く、飲食にあまり興味がないため、食事や水分補給させるのが大変なことも」
「散歩が大好き」という一面も
飼い主さん:
「バジルをお迎えしてから、住宅街に慣れさせるため毎朝90分ほど散歩に連れて行き、2カ月ほどでしっぽを上げて歩けるようになりました。今では、散歩中に飼い主の顔を見て“アハ〜”と口を開けて笑いかけてくるのですが、そんなときは顔の飾り毛が上下にぴょこぴょこと揺れてとても楽しそうに見えます。
また、毎朝お寺の掃除をしている方におやつをいただくようになり、そこに集まる犬や飼い主さんとふれあううちに、人に対する警戒心はだいぶ薄れてきたようで、自分から近寄ってかわいがってもらうこともあります」
バジルくんへの想い
飼い主さん:
「以前ドッグランでフリーにしてみたところ、呼び戻しがなかなかできず苦労したことがあり、呼び戻しの練習を繰り返し行いました。こうした“人と一緒に何かに取り組む経験”を積み重ねることでより強い信頼関係を築き、安心して飼い主のもとに戻ってきてくれる犬になってほしいです。
そして、バジルが『人のそばも悪くない』と思ってくれるような経験がたくさんできたら、うれしいですね」
取材・文/長谷部サチ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年10月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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