毎日一緒に過ごしている愛犬。何気ないしぐさや行動の中に、実は「大好き」「信頼してるよ」というサインが隠れていることをご存じですか?犬は全身で感情を伝えようとしています。
今回は、犬が本当に信頼している相手にだけ見せる行動やしぐさを紹介します。いぬのきもち獣医師相談室の岡本先生が解説します。
目と目を合わせてじっと見つめてくる
犬が飼い主の目を見つめてくるのは、愛情と信頼の証です。目を合わせるのは犬にとって緊張をともなう行為ですが、相手に心を許しているときには安心して見つめてきます。落ち着いた表情でアイコンタクトをしてくる場合は、安心して心を開いているサインといえるでしょう。
おなかを見せて寝転ぶ
おなかは犬にとって急所でもあるため、無防備に見せるのはとても信頼している証です。特に、自ら寝転んでおなかを見せてくる場合は、完全に安心している状態といえます。ただし、怖がって服従の意思を示すときにもおなかを見せることがあるため、耳の位置や表情、しっぽの動きもあわせて観察することが大切です。
そっと体を寄せてくる
犬が自分から飼い主の体に寄り添ってくる行動は、信頼感のあらわれです。また、安心感を得たい際にも寄り添う事があります。寄り添って触れあうことで、心が落ち着き、満たされた気持ちになります。
背中を向けて座る・眠る
警戒している相手に背を向けることはありませんが、信頼している相手には安心して背中を見せることがあります。背を向けて座る、背中を向けたまま眠るなどの行動は、「あなたを心から信頼している」「安心して眠れる」という気持ちの表れといえるでしょう。
甘噛みや顔をなめる
犬は信頼している相手に対して、軽く甘噛みしたり、顔や手をなめることがあります。これは親愛の情を示すしぐさであり、子犬同士のコミュニケーションでもよく見られる行動です。ただし、甘噛みが強すぎる場合や頻繁に続く場合は、しつけとしての対応が必要です。
飼い主の行動をよく観察している
犬は信頼している相手の動きや行動パターンをよく見ています。たとえば、飼い主が着替え始めると「散歩だ!」と察知したり、食事の支度の音に反応したりするのも、日々の行動を観察しているからです。このような観察力の高さも、信頼関係があるからこその行動といえるでしょう。
こんなしぐさには注意が必要
①急に体を寄せてこなくなった
②目を合わせず、そらすようになった
③触れようとすると避けるような動きをする
これらの変化が見られたときは、ストレスや体調不良のサインかもしれません。生活環境にストレスないか、体調の変化はないかなど見直してみましょう。
文/いぬのきもちWeb編集室
監修/いぬ・ねこのきもち獣医師相談室
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性がない場合もあります