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心を閉ざした野犬の子犬と出会い、「このコを笑顔にしたい」と決意 4年後の嬉しい成長の数々にグッとくる

心を閉ざしていた野犬の子犬は、飼い主さん夫婦のもとでたくさんの嬉しい成長を見せていました。
家に迎えたばかりのころのカンタくん
家に迎えたばかりのころのカンタくん。
@kanta202108
「このコを笑顔にしたいという気持ちから、トライアルを決意したんです」と話すのは、X(旧Twitter)ユーザーの@kanta202108さん。元野犬だった愛犬・カンタくん(取材時4才)は、出会ったころは心を閉ざしていたといいます。

元野犬・カンタくんとの出会い

家に迎えたばかりのころのカンタくん
家に迎えたばかりのころのカンタくん。
@kanta202108
野犬として生まれたカンタくんは、生後約3カ月のころに保護されました。当時、飼い主さん夫婦は犬を迎えることを考えており、里親募集アプリを通して保護犬を紹介してもらったそうです。
飼い主さん:
「当初はほかに気になるコがいて、お見合い目的で会いに行ったのですが、そこで一緒に紹介してもらったのがカンタでした。

部屋に入ったとき、カンタは緊張のあまりウンチを漏らしてしまって……。触ろうとした際には、台から落っこちてしまうほどのビビりさんでした。

そんなカンタを見ていて『このコを笑顔にしたい』と強く思い、トライアルをお願いしたんです」

警戒心の強かったカンタくんに、少しずつ訪れた変化

お散歩待ちのカンタくん
家に迎えたばかりのころのカンタくん。お散歩待ちの様子。
@kanta202108
ビビりで寂しがり屋だったカンタくん。家族に迎えて最初の2週間ほどは、一日のほとんどを小さく丸まって過ごしていたといいます。

散歩に行っても人から逃げるようにバタバタと歩き、とにかく落ち着きがなかったそうです。
笑顔を見せるカンタくん
家に迎えたばかりのころのカンタくん。笑顔も見られるように。
@kanta202108
「警戒心の強いカンタが、まずは新しい環境に慣れるように」と、飼い主さん夫婦はカンタくんと適度な距離をとりながら、ゴハンや散歩などのお世話をしていたそう。

しかし、「このままではカンタと信頼関係が築けない」と思い、本や動画を見て犬について勉強し直すことに。
お散歩をするカンタくん
お迎えして1カ月が経ったころのカンタくん。散歩中にしっかりアイコンタクト!
@kanta202108
日々カンタくんと向き合っていくと、少しずつ嬉しい変化が見られるようになりました。
飼い主さん:
「夫婦で“毅然とした穏やかな態度”を意識して散歩を続けると、苦手だった散歩も、人の顔をチラチラ見ながら横を歩けるようになりました。

それからは散歩が大好きになり、キュンキュン甘えるように散歩を要求することもあります」
あくびをするカンタくん
あくびをするカンタくん。
@kanta202108
おもちゃ遊びにも変化があり、初めは興味を示さなかったものの、人の目がない場所では夢中で遊ぶようになったそうです。

「本当に些細なことですが、カンタは勇気を出して少しずついろんなことができるようになっていました」と、飼い主さんは振り返ります。

4才になったカンタくん しっぽも“くるん”と上がり、表情も柔らかく

おとなになったカンタくん
おとなになったカンタくん。
@kanta202108
月日が流れ、カンタくんは4才(取材時)に。お迎え当初は常に下がっていたしっぽも、今では“くるん”とご機嫌に立っていることが多いのだそう。

ほかにも、嬉しい姿がたくさん見られているようです。
飼い主さん:
「昔は家に知らない人が来るとお漏らししていましたが、今では気になって2階から降りてくるほどに成長しました。

家に来た当初はとにかく端っこで小さくなり、人目があるところではまったく遊ばなかったけれど、今ではドッグランやドライブ、お家で遊ぶのが大好きなワンコになりました。

なかでも、お父さんの膝に乗るのが好きで、お父さんが座るとすぐにカンタも膝に乗ってきます(笑)」
膝に乗って得意げな顔をするカンタくん
パパさんの膝に乗って得意げな顔をするカンタくん。
@kanta202108
人の足の間でリラックスしたり、ピョンピョン跳ねてはしゃいだり。シャンプーが好きで自分からお風呂場に入ってきたり——どれもお迎え当初は想像できなかった姿ばかりで、飼い主さんはカンタくんの頑張りを実感しているといいます。

新たに迎えたふう太くんとは、「本当の兄弟」のような関係に

まったりするカンタくん、ふう太くん
(写真左から)ふう太くん、カンタくん。
@kanta202108
カンタくんを迎えた1年後、飼い主さん夫婦は保護犬だったふう太くんを迎えました。カンタくんが実家の犬と楽しそうに遊ぶ姿を見て、「もう1頭いればもっと楽しくなるかも」と思い、お迎えを決意したのだそうです。

お迎えした当初は大変なことも多かったそうですが、今では2頭はいい関係を築いているようです。
飼い主さん:
「多頭飼いを始めたばかりのころは、ふう太が嫉妬からカンタに“おしりアタック”をしたりと、正直大変でした。ドッグトレーナーさんの協力も得て、あらためて2頭との向き合い方を教えてもらったところ、ふう太も徐々に落ち着いてきて。

今ではお互い『まぁ、コイツがいてもいいか』ぐらいの距離感になりました。普段は一緒に遊ぶことはほとんどありませんが、いつの間にか一緒にベッドで寝ていたり、花火や雷が鳴ると寄り添っていたり、仲間意識はあるようです。

ドッグランに行っても、なんだかんだで2頭一緒にいることが多く、本当の“男兄弟”のような不思議な関係性になりました」

カンタくんの4年間の頑張りに、心からの感謝を

ニコニコ顔のカンタくん
ニコニコ顔のカンタくん。
@kanta202108
「このコを笑顔にしたい」とお迎えしたカンタくん。飼い主さんはこれまでの日々を振り返り、「笑顔にするまでの道のりは想像以上に大変でした」と語ります。

ここまで立派に成長したカンタくんへ、飼い主さんはこんな思いを話していました。
飼い主さん:
「飼い主にしっぽを振るまで大体1年ほどかかりましたが、それぐらいカンタが頑張って成長してくれたことが何よりも嬉しいです。

今ではドッグランに行くときははしゃぎすぎで困るほどですが、これからもカンタとふう太の笑顔を見ていきたいなと思っています」
写真提供・取材協力/@kanta202108さん/X(旧Twitter)
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年11月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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