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なぜ明智光秀がリスに…『織田シナモン信長』の作者・目黒川先生に素朴な疑問を直撃!
月刊コミックゼノンにて大好評連載中の漫画『織田シナモン信長』(目黒川うな 著)が、2020年1月より待望のTVアニメ化! 1月10日(金)に第1回目が放送され、ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、作者である目黒川うな先生にインタビューを行ないました。どのようにして作品が誕生したのか、独特なキャラクター陣はどのようにして思いついたのか、などなど……素朴な疑問を直撃!
今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、作者である目黒川うな先生にインタビューを行ないました。どのようにして作品が誕生したのか、独特なキャラクター陣はどのようにして思いついたのか、などなど……素朴な疑問を直撃!
漫画『織田シナモン信長』の誕生秘話
©目黒川うな/NSP,織田シナモン信長製作委員会
ーー『織田シナモン信長』は、「戦国武将が犬に転生する」というのが独創的で面白いですが、どのようにしてそうした発想が出てきたのでしょうか? 作品の誕生秘話を教えてください。
目黒川先生:
「これまで描いてきた漫画に犬や猫などの動物が登場すると、主人公そっちのけで動物キャラが高評価だったので、思い切って犬を主人公にしてみました。最初に着想したのが、時代劇が好きで自分が侍の生まれ変わりだと信じている子犬の話でした。
ただ侍だと漠然としているので、パブリックイメージが強い織田信長を…と考えたのがきっかけです」
「これまで描いてきた漫画に犬や猫などの動物が登場すると、主人公そっちのけで動物キャラが高評価だったので、思い切って犬を主人公にしてみました。最初に着想したのが、時代劇が好きで自分が侍の生まれ変わりだと信じている子犬の話でした。
ただ侍だと漠然としているので、パブリックイメージが強い織田信長を…と考えたのがきっかけです」
©目黒川うな/NSP,織田シナモン信長製作委員会
ーー織田信長=柴犬、伊達政宗=フレンチ・ブルドッグ、武田信玄=ポメラニアンというように、それぞれの武将に対しての犬種がユニークですよね。どの武将がどの犬種…というのは、どのように決めたんですか?
目黒川先生:
「柴犬を飼うのが夢でして。柴犬って表情が豊かで、漫画にしやすいなーと思ったので主人公にしました。
ほかのキャラクターは、武将とのギャップになるような犬種が多いですね。あとは、友人宅の飼い犬は高確率で採用してます」
「柴犬を飼うのが夢でして。柴犬って表情が豊かで、漫画にしやすいなーと思ったので主人公にしました。
ほかのキャラクターは、武将とのギャップになるような犬種が多いですね。あとは、友人宅の飼い犬は高確率で採用してます」
©目黒川うな/NSP,織田シナモン信長製作委員会
ーーたしかに、それぞれのキャラクターのギャップに驚きました!(笑)
目黒川先生:
「ブーちゃん(伊達政宗/フレンチ・ブルドッグ)は、通っていたヘアサロンの看板犬のフレンチ・ブルドッグが可愛くて懐いてくれたからです。イケメンに描かれることが多い伊達政宗は、ブサかわ犬だったら面白いかなと思いました。
ラッキー(武田信玄/ポメラニアン)は作中に出てくる通りで、ふさふさの尻尾と兜飾りがパッと思いついたからです」
「ブーちゃん(伊達政宗/フレンチ・ブルドッグ)は、通っていたヘアサロンの看板犬のフレンチ・ブルドッグが可愛くて懐いてくれたからです。イケメンに描かれることが多い伊達政宗は、ブサかわ犬だったら面白いかなと思いました。
ラッキー(武田信玄/ポメラニアン)は作中に出てくる通りで、ふさふさの尻尾と兜飾りがパッと思いついたからです」
©目黒川うな/NSP,織田シナモン信長製作委員会
ーー多くの武将が犬なのに対し、明智光秀がリスなのには思わず笑ってしまいました(笑) なぜ犬ではなかったのでしょうか?
目黒川先生:
「近くにいるけどなかなか手の届かない存在にしたかったからです。リス、逃げ足が早いので」
「近くにいるけどなかなか手の届かない存在にしたかったからです。リス、逃げ足が早いので」
ーー目黒川先生がとくに思い入れのあるキャラクターや戦国武将について教えてください。
目黒川先生:
「やはりシナモンかな? 最近、シナモンが私の手を離れて独り歩きしている感じなので、立派になったなーと。アニメには出てこないのですが、朝倉宗滴も気に入ってます」
「やはりシナモンかな? 最近、シナモンが私の手を離れて独り歩きしている感じなので、立派になったなーと。アニメには出てこないのですが、朝倉宗滴も気に入ってます」
猫を飼っている目黒川先生が、犬を主人公にしたワケは…

ーー目黒川先生ご自身は猫を飼われているそうですが、なぜ漫画では犬を主人公にしたのでしょうか? もしかしたら、猫が主人公…という可能性もあったのでしょうか?
目黒川先生:
「猫ってそんなに考えてることが表情にでないのですよ。犬のほうが感情がストレートで絵にしやすく、漫画向きだと思いました。
でも、猫の可能性があってもいいなとは思うので、織田シニャモン信長が今後どこかで読めるかも…」
「猫ってそんなに考えてることが表情にでないのですよ。犬のほうが感情がストレートで絵にしやすく、漫画向きだと思いました。
でも、猫の可能性があってもいいなとは思うので、織田シニャモン信長が今後どこかで読めるかも…」
ーー織田シニャモン信長! それもぜひ読んでみたいです!
目黒川先生から「いぬのきもちWEB MAGAZINE」読者へ
©目黒川うな/NSP,織田シナモン信長製作委員会
ーーこの作品はワンコギャグ漫画という要素だけでなく、史実や武将のエピソードなど日本史の側面に触れられる要素もたくさんあると思います。いぬのきもちWEB MAGAZINE読者のような犬好きのユーザーさんへは、作品を通してどんなことを伝えたいですか?
目黒川先生:
「有史以前から人間と犬は共同生活をしていたので、何千年経っても関係性って変らないんですよね。ただ、どんなに科学が進歩しても、人間は犬の気持ちを完全には理解できないと思います。
犬は色々なことを考えてるかもしれないし、中身は見た目と全然違うかも……ってアニメを観ていただけたら嬉しいですね」
「有史以前から人間と犬は共同生活をしていたので、何千年経っても関係性って変らないんですよね。ただ、どんなに科学が進歩しても、人間は犬の気持ちを完全には理解できないと思います。
犬は色々なことを考えてるかもしれないし、中身は見た目と全然違うかも……ってアニメを観ていただけたら嬉しいですね」
©目黒川うな/NSP,織田シナモン信長製作委員会
ーー最後に、1月から待望のアニメ放送が始まりましたね。いぬのきもちWEB MAGAZINE読者も、「犬アニメ」ということで楽しみにしている人も多いと思います。読者に向けて、コメントをお願いします!
目黒川先生:
「アニメになる際に、監督さんへ『犬の動き』と『犬を飼っている人が楽しめる』というリクエストをしました。犬あるあると戦国小話を一度に楽しんでいただければと思います」
「アニメになる際に、監督さんへ『犬の動き』と『犬を飼っている人が楽しめる』というリクエストをしました。犬あるあると戦国小話を一度に楽しんでいただければと思います」
ーー放送を楽しみにしています。目黒川先生、ありがとうございました!
画像出典/©目黒川うな/NSP,織田シナモン信長製作委員会
取材・文/柴田おまめ
取材・文/柴田おまめ
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