犬が好き
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愛犬を亡くしたペットロスから飼い主を救った元保護犬→「出会ってくれてありがとう」感謝の想いが溢れる

飼い主さん:
「くれあとの出会いは、2025年2月になります。くれあを迎える前は、ナッツというダックスフンドとともに15年間暮らしておりました。
そのナッツが旅立ち、心の整理はできていたつもりでしたが、日を追うごとにペットロスがひどくなり、家庭内の雰囲気も一気に暗くなってしまって……」

飼い主さん:
「このときまでは、『愛犬との別れがこんなにも辛いのならば、もう犬やほかの動物は飼えない、飼いたくない』と考えていました。ですが、今この瞬間も辛い思いをしている犬たちがいることを改めて知り、私の考え方は180度変わりました。
大切な存在を失うことを恐れて犬との暮らしを諦めるのではなく、今一生懸命生きている犬たちに精一杯の愛情を注ぎ、幸せになってもらいたいと思えるようになったんです」

飼い主さん:
「結果的に、そのコはほかの方に引き取られることになりましたが、保護団体の方が私の考えを尊重してくださり、2月にくれあと出会うことができました。まずはトライアルでわが家にやって来て、その後、正式に家族としてお迎えしました」
お迎えしてからのくれあちゃんの様子

飼い主さん:
「元保護犬ということで、とにかく最初は『ここは怖くないよ』ということを伝えようと思っていました。ただ、人を怖がっている可能性もあるため、うまくいかないのではと不安な部分もありましたね。
しかし、そんな不安はどこ吹く風というように、お迎えしてからわずか数日で私にべったりの甘えん坊に。まさかこんな早く慣れてくれるとは思っていなかったので、非常にうれしかったです」

「このべったり感は数カ月経っても変わらずで、今の生活に満足してくれているのかなと安堵しているのですが、お迎えしたばかりの頃は、仕事で留守にしている間、寂しさから吠え続けたこともありました。現在は、仕事ということを理解してくれたようで、おとなしく待ってくれています。
ですが、夜間ひとりで寝る際は、朝まで吠えることが続いてしまって……。さすがに健康面での心配もあったので、今はサークルの横で私が寝るようにして落ちつきました」
くれあちゃんへの想い

飼い主さん:
「くれあはナッツを失いすべてに絶望していた私を救ってくれました。わが家に来るまでの5年間、過酷な環境で辛い思いをして生きてきたコなのに、やさしい心をもっているんです。
そんなくれあに今まで生きていてくれて、私と出会ってくれて、私の家族になってくれて、本当にありがとうと伝えたいです。そして、これからはたくさん遊んで楽しんで、幸せな犬生を歩んでほしい。私はそばでずっと寄り添っていきます」
取材・文/長谷部サチ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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