愛犬の生きる姿を見ていると、元気や勇気をもらえたりすることがありますよね。
Twitterユーザー
@komugijijiiさんの愛犬・小麦くん(愛称:こむぎじいちゃん、じじい)は、18才のご長寿ワンコ。こむぎじいちゃんの愛らしい姿は、Twitterでたくさんの人たちの心を癒して話題になっていました。
18才のご長寿犬・こむぎじいちゃん
@komugijijii
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、昨年の12月からこむぎじいちゃんについて、飼い主さんにいろいろとお話を伺っていました。そんななか、昨年の12月29日に、こむぎじいちゃんはご家族に見守られながら天国へと旅立ちました。
こむぎじいちゃんのご家族から「元気で可愛い小麦をたくさんの方に見ていただきたい」とのお気持ちを伝えていただき、今回記事化に至りました。
たくさんの人を魅了してきたこむぎじいちゃんの魅力について、たっぷりとお届けします。
こむぎじいちゃんってどんなコ? 魅力に迫る!
18才のご長寿犬・こむぎじいちゃん。年齢を聞いて驚いた人も多いのではないでしょうか。キラキラとした大きな瞳と、微笑んでいるかのような穏やかな表情が可愛らしいですよね。
そんなこむぎじいちゃんは、甘えん坊でマイペースな性格だそうで、飼い主さんが見ていると「自分のことを人間だと思っているのでは?」と感じることもあったそうです。
飼い主さんの膝の上が大好きなこむぎじいちゃん
@komugijijii
飼い主さん:
「ママの枕を奪って寝たり、自由奔放に生きている姿が小麦の魅力です。おじいちゃんになってから歩くスピードがゆっくりになりましたが、朝のうんちのときだけは、いつもの倍のスピードでトイレに猛ダッシュしていて。そんな小麦の姿を見ていつも笑っていましたね」
こむぎじいちゃんと18年間一緒に暮らして感じることは?
若かりし頃のこむぎじいちゃん
@komugijijii
飼い主さんご家族にとって、こむぎじいちゃんは初めて飼った犬。ミーアキャットのように座って遠くを眺めたり、おしっこするときに逆立ちしたり。犬の飼育本には載っていないようなことをするこむぎじいちゃんの行動やしぐさなどに、初めは戸惑うこともあったそうです。
でも、こむぎじいちゃんが吠えただけで何がしたいのか気持ちがわかることに気づいたときに、「家族になったんだな」と実感したと飼い主さんは振り返ります。
18才と高齢なこともあり、以前はひとりでできていたことができなくなったりと、こむぎじいちゃんは生活をする上で手助けが必要になりました。でも、飼い主さんは大変という気持ちよりも、愛おしいと思う気持ちのほうが大きかったといいます。
飼い主さん:
「小麦のためにスロープを下ろしてあげたり、足が滑るので床にマットを敷いたり、スプーンでごはんをあげたり、オムツを替えたり。若い頃より手がかかることで、より一層可愛さが増しました。
18才だけれど、まだ自分でできることも多かったので、小麦がやれることは奪わず、小麦が何をしたいかを察してその手助けをするようにしていました」
芋を食らうこむぎじいちゃん
@komugijijii
朝のうんちのときと同様、ごはんを食べるときも動きが俊敏になったりと、食べることが大好きなこむぎじいちゃん。ふだんのごはんはスプーンで与えているけれど、大好きなお芋は勢いよく頬張ることも!
がっつく姿はまだまだ若々しく、その食べっぷりにも癒されます。
Twitterにこむぎじいちゃんの投稿を始めて、飼い主さんご家族が感じたこと
飼い主さんは、こむぎじいちゃんの姿を記録しておこうと昨年の10月にTwitterを始めました。
日々更新をしていくと、「こむぎじいちゃんを見ていると元気が出る」と反響が相次ぎ、たくさんのファンができました。飼い主さんは、たくさんの人たちがこむぎじいちゃんを見守ってくれたことに、喜びを感じているといいます。
また、飼い主さんはTwitterの投稿で、こむぎじいちゃんのことをよく「じじい」と呼んでいるのですが、それにはこのような理由があるそうです。
飼い主さん:
「『じじい』は我が家では最上級の愛称です。可愛くて可愛くて仕方がないから、『じじい』なんです。
小麦は私たち家族の中ではいつだって最高に可愛いですが、年を取ったことで毛が抜けてしまい、手足の関節も曲がってしまい、ほかの人から見たら少し情けなく見えるのではないか…という気持ちもありました。
でも、今の小麦を見たたくさんの人たちから『可愛い』『じじいを見ると元気がでる』とメッセージをいただき、本当に嬉しく温かい気持ちになりました」
(写真左から)こむぎじいちゃん(享年18才)、小芋くん(15才)、小豆くん(享年17才)
@komugijijii
飼い主さんご家族は、一昨年に小豆くんを17才でお空に見送りました。こむぎじいちゃんを見守るファンの方の中には、飼い主さんご家族と同じように最愛の愛犬との別れを経験している人も多くいたのだそうです。
「ちょっぴり悲しかったり落ち込んだときにじじいのことを見て、『元気が出る』と思ってくれる方が増えたら素敵だな」ーー飼い主さんは、そんな想いで日々こむぎじいちゃんの姿をTwitterに発信していたといいます。
(写真右から)こむぎじいちゃん(享年18才)と、息子の小芋くん(15才)
@komugijijii
2020年12月29日にこむぎじいちゃんは旅立ってしまいましたが、最期の最期まで頑張って生きてくれました。飼い主さんご家族にとって、こむぎじいちゃんは今も変わらずに愛おしく大切な存在であり続けています。
飼い主さんはこむぎじいちゃんが旅立ったあとに、Twitterで次のように気持ちを綴っています。
今はこむぎじいちゃんの意思や飼い主さんの想いを、
こむぎじいちゃんの息子・小芋くんが引き継いでくれています。こむぎじいちゃん譲りで、小芋くんも愛嬌たっぷり! ぜひ、
飼い主さんのTwitterでもご覧ください。
参照/Twitter(
@komugijijii)
取材・文/雨宮カイ