ブルドッグの特徴とは？　意外なルーツや食事管理について【専門家解説】

筋肉質な体や大きな顔、無愛想にも見える顔の表情などから、荒々しく怖そうな印象を与えることもあるブルドッグ。しかし、実際は温和で穏やかな性格とされ、甘えん坊で愛嬌たっぷりの犬種といわれているのをご存じでしょうか。

今回は、そんなブルドッグのルーツや特徴、食事管理などについてご紹介します。

ブルドッグのルーツ

イギリス原産のブルドッグは、闘犬としての古い歴史をもつ犬種。13世紀頃のイギリスでは、「ブルバイティング」と呼ばれる雄牛と戦う競技によって人気を獲得し、積極的に品種改良が行われたようです。

この競技が法律で禁じられてからは一時人気が低迷しましたが、熱心な愛好者たちの努力によって生き残り、ドッグショーへの参加でより個性的な姿に改良されるようになったことで、人気が復活したとされています。

その後、絵本の挿絵やアニメなどでブルドッグならではの個性が重宝され、今では世界的に知られる有名犬種に。日本では調味料のキャラクターでも有名でしょう。

ブルドッグの特徴

離れた目や顔に刻まれたしわ、垂れ下がった上唇など、ユニークな顔立ちが特徴的なブルドッグ。体つきは筋肉質で骨量が多く、前足より後ろ足が長いスタイルは、ほかの犬種にはない堂々としたたくましさを感じさせます。

成犬時の標準的なサイズは、体高（※）約33～36cm、体重約18～26kgとされ、中型犬に分類されるのが一般的です。毛色や模様の入り方は、白地にワンポイントやブリンドル、フォーン、真っ白などさまざまなので、見る人を楽しませてくれるでしょう。

なお、ブルドッグを飼う際は、顔のしわのお手入れや夏場の温度管理、鼻の乾燥予防など、短頭種がもつ健康面の問題と向き合い、しっかりとケア＆サポートしてあげることが重要です。

※体高：地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

ブルドッグの食事管理

犬の主食には、フードと水のみで栄養バランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。また、犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質や量などが異なるので、総合栄養食のなかから愛犬の年齢などにあったものを与えるのもポイントです。

なお、手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし、手作りフードのみで栄養バランスを保つのは容易ではないため、どうしても手作りフードを与えたい場合は、必要に応じてサプリメントなどを取り入れ、栄養をサポートするようにしましょう。

ブルドッグの飼育には、犬の世話が大好きな人や、犬に時間と愛情をたっぷりかけられる人が向いているといわれています。医療費もかかりやすい傾向があるので、これから飼うことをお考えの場合は経済的な面も含めてよく考えるようにしましょう。