夏場に愛犬を残して外出する場合、事前の熱中症対策が何よりも大切です。台風や雷、ゲリラ豪雨などの悪天候による被害も増える季節なので、その対策も欠かせません。今回は愛犬の命を守る真夏の留守番対策について、ノヤ動物病院院長の野矢雅彦先生に教えていただきました。
サーキュレーターで冷気を循環させる
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『自然災害と停電にも備える 熱中症にさせない! 真夏の留守番対策』
エアコンの風向きを自動設定にしておくと、たいてい冷気は少し上向きに吹き出します。すると、エアコンとは反対側の壁の前で冷気が下に落ちてくるため、その位置にサーキュレーターをセット。首振り機能は使わず、落ちてきた冷気をそのまま床に沿って押し出すイメージで風を送ることで、部屋全体に冷気が行き渡り、愛犬がどこにいても涼しく過ごせます。
倒されないよう耐震マットで固定を
雷や風雨の音が苦手な犬は、恐怖のあまりパニックになり、部屋中を駆け回る可能性もあります。その際にサーキュレーターを倒されるかもしれないので、耐震マットで固定しておきましょう。
遮熱カーテン・遮熱ブラインドを設置する
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『自然災害と停電にも備える 熱中症にさせない! 真夏の留守番対策』
窓から伝わる熱が室温上昇の要因なので、留守番させる部屋の窓は遮熱タイプのカーテンやブラインドを閉め、外気からの熱を極力遮って。室内は多少暗くなりますが、近年の異常な暑さから愛犬を守るためには必要な対策です。
カーテンや飛散防止フィルムも活用して
掃き出し窓は、床まで届くカーテンやブラインドを閉めることで、遮熱だけでなく雷や風雨の音を遮る効果もアップ。野矢先生によると雷でパニックに陥った犬が窓を突き破って脱走したケースもあるそう。カーテンでおおわれていれば、脱走も防ぎやすくなります。
また、愛犬を留守番させる部屋の各窓には、遮熱効果のある飛散防止フィルムを貼っておくと安心です。暑さ対策はもちろん、台風などで飛来物が当たって窓ガラスが割れても、飛び散ることを防げます。
大きめの器に入れた水を2カ所以上に設置する
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『自然災害と停電にも備える 熱中症にさせない! 真夏の留守番対策』
しっかりと水を飲めるよう、重くて安定性のある器に入れます。留守中は器を2カ所以上に置いておくと安心。愛犬がよくいる場所の近くにセットしましょう。
防水用トレーや吊り下げ式の給水器も活用して
雷や風雨の音に驚いたはずみに、器をひっくり返す可能性も。下に防水トレーを敷いておけば、こぼれた水がトレーにたまるため、トレーにたまった水を飲むことができます。
また、ひっくり返される心配がない吊り下げ式の給水器も便利です。ただ、水をガブガブ飲むことはできないため、これだけでは熱中症対策としては不十分。予備の給水器として追加しておきましょう。
ハウスやベッドはできるだけ窓から離す
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『自然災害と停電にも備える 熱中症にさせない! 真夏の留守番対策』
外の暑さは窓から室内に入りこみやすいため、ハウスや寝床はできるだけ窓から離すと◎。ひなたぼっこが好きな犬も多いと思いますが、夏の間は我慢してもらいましょう。可能であれば、日が当たらない北側に設置できるとベストです。
ハウスに飼い主さんのタオルを敷く
雷や風雨の音が苦手な犬は、クレートタイプのハウスを用意して、その中に飼い主さんのニオイがついたタオルなどを敷いてみましょう。怖いと感じたときに逃げこめて、安心できるシェルターになります。
留守中は愛犬のことを近くで見守れないぶん、事前の対策を徹底しておきましょう。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『自然災害と停電にも備える 熱中症にさせない! 真夏の留守電対策』
文/柏田ゆき