飼い主さんがよかれと思ってしていたことが、実は間違っていたというケースは珍しくありません。そこで今回は、飼い主さんがよかれと思ってしてしまいがちな「間違った食事のお世話」をいくつかご紹介します。“非常識な”飼い主さんになっていないか、チェックしてみましょう!
しつけのためにする「ゴハン前の“おあずけ”」
ゴハンを長時間おあずけすることで、早食いグセがつきやすくなるといわれています。早食いは胃拡張などのリスクを高めるため、ゴハンの準備ができたら「オスワリ」をさせ、犬が座ったらサッと与えるのがベストです。
また、ゴハンを目の前に置いて犬を長時間待たせると、食べ物に対する執着心が強くなるおそれもあります。執着心が強くなると、フードボウルを触っただけでも怒るなど、攻撃的な行動をとるようになることもあるので注意してください。
我が子のようにかわいいから与える「3時のおやつ」
愛犬が我が子のようにかわいいからと、人と同じ感覚でおやつを与えていると、肥満やおねだりグセの原因になるほか、肝心なゴハンを食べなくなってしまうことがあります。
そもそも犬は「3時だからおやつを食べたい」とは思わないので、間食としてのおやつは必要ありません。犬におやつを与えるときは、しつけやお手入れのごほうびとして、少しずつ与えるようにしましょう。
ビタミンCを摂取させるために与える「野菜」
人とは違い、犬は体内でビタミンCをつくることができます。また、必要とする栄養素やそのバランスも人とは異なるため、人の感覚で野菜を与えてしまうと、消化不良を起こしたり、肥満になったりするおそれが。
犬に野菜を与える場合は、犬が食べてよいものかをきちんと調べ、ごく少量にとどめましょう。その際、消化しやすいように小さく切ったり、すりつぶしたりすることも大切です。
成長のためと与える「牛乳」
成長期の子犬に、カルシウム補給として、牛乳をたくさん与えるのは逆効果です。たまに与えるくらいなら問題ありませんが、常飲させると過剰摂取になり、骨の成長を阻害するおそれがあるので注意が必要です。
これと同じ理由から、子犬に煮干しやカルシウムのサプリメントなどを日常的に与えるのも、控えた方がよいでしょう。
ここでは、4つの間違った食事のお世話をご紹介しました。ご自身の行動に当てはまるものがある場合は、今すぐやめた方がよさそうです。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『やりがちだけど実はNG!カン違いしやすい犬の食事の常識は』
文/ハセベサチコ
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