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引き取り手が見つからず、殺処分寸前だった柴犬。今の飼い主と出会い、「とびっきりの笑顔」が似合うコに成長していた
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、保護犬だった咲ク太郎くんとの出会いや今の暮らしについて、飼い主さんにお話を聞きました。
引き取り手が見つからず、殺処分寸前だった過去も
「不幸な犬を1頭でも減らせたら」という思いがあり、保護犬を家族に迎えることを考えていたそう。実際に、保護団体が開催している譲渡会や保護犬カフェに足を運び、保護犬たちとお見合いをしたりもしたそうです。
そんなある日、インターネットで保護犬の譲渡情報を検索していたところ、新しい家族を待っていた咲ク太郎くんに目が留まったといいます。
飼い主さん:
「どこから来たのか、何才なのか、サクの生い立ちはわかりません。わかっていることは、保健所に収容されて一定期間経過した後、引き取り手が見つからないため、殺処分予定だったということです。
2020年3月中旬に保護団体の方がサクを引き出してくれて、私たちはサクと出会うことができました」
「サクと初めて対面したとき、私に飛びついてきて、私の手をペロッとなめてきました。人なつっこいという感じはしなかったのですが、それがずっと頭に残っていて。
お見合い当日は、サク以外にも何頭か可愛いワンちゃんたちとお見合いしましたが、私はやはりサクのことが気になって忘れられませんでした。
当時、夫は別のワンちゃんに関心を示していましたが、『サクを家族に迎えたい』という私の気持ちを尊重し、サクを迎えることに快く同意してくれたんです」
名前を呼んでも無反応だったけれど、少しずつ変化が

しかし、咲ク太郎くんは順応性が高かったようで、新しい生活に慣れるのが早かったといいます。
「ベッドには乗らない、散歩から帰ってきたら足を洗い体を拭く、などの我が家のルールに慣れるまでに、そんなに時間はかかりませんでした。できなかったコマンドも覚え、今では『オテ』もできます。
サクは私たちがなにを求めているのかを理解し、叶えようという姿勢がすごくあるように思います。そういうサクだからこそ、すぐに生活に慣れていくことができたのかなと思っています」
「また、家に来たばかりの頃は、ちょっとしたお留守番でもクーンと鳴いたり、ときに吠えたりして分離不安と思われる一面もありましたが、幸い在宅勤務のおかげでサクと一緒に過ごせる時間も多く、サクに対してたくさんの愛情を注ぐ機会を持てました。
サクと信頼関係を早期に築くことができたおかげで、次第に分離不安も解消していき、今ではお留守番もちゃんとできるようになりましたね」
できないこともまだあるけれど、「完璧である必要はないので、サクのできないところも含めて丸ごと受け入れていきたい」という思いで、ご夫婦は咲ク太郎くんのことを見守っているようです。
嬉しいときや楽しいときに見せる「とびっきりの笑顔」が魅力!

大好きな電車を見ているときや、大好物のヨーグルトを食べる前、外でお日様やそよ風を浴びているときは、いつも満面の笑顔をご夫婦に見せてくれるそうです。

これからも、咲ク太郎くんと楽しみや感動を共有していきたい
咲ク太郎くんと過ごすこれからについて聞いてみると、このように思いを話してくれました。
飼い主さん:
「サクと私たち夫婦は、自然と旅行が大好きです。自然を散策しているときのサクの幸せそうなキラキラした笑顔を見るのが、私たちにとっての一番の幸せです。
コロナ禍の現在、自由に旅行には行けない状況ではありますが、これからもサクと一緒にいろいろな自然を見に行って、楽しみや感動を共有していきたいと思います」
取材・文/雨宮カイ
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