犬が好き
UP DATE
「このコと家族になりたい」と心が動いた、保護犬との出会い 喪失感でいっぱいだった夫婦に訪れた新しい日常
栗太郎くんは現在何才で、出会う前はどのように過ごしていたのか——飼い主さんご夫婦は、栗太郎くんの生い立ちを知らないといいます。
動物愛護センターのホームページを見ていたときに、先代犬にそっくりな栗太郎くんを見つけた

栗太郎くんとの出会いは、飼い主さんが動物愛護センターのホームページを偶然見ていたときのこと。里親募集情報を見ていると、先代犬である「Hちゃん」にそっくりだった栗太郎くんの姿が目に入ったのだといいます。

「『M字眉毛』が生えていて、めちゃくちゃ笑顔な栗太郎の写真が掲載されていました。その姿が、若い頃のHちゃんにそっくりだったんです。
栗太郎のことがどうしても気になって、すぐさま夫と相談し、愛護センターに『栗太郎に会いたい』と連絡をしました」

「犬と暮らすと日々の行動に制限が出たり、お金がかかったり、大変な面もありますが、先代犬たちが犬のいる暮らしの楽しさや喜びを教えてくれたので、『また犬と暮らしたい』という気持ちに迷いはありませんでしたね」
家での生活に少しずつ慣れていく栗太郎くんの姿を見て、成長を実感する日々

また、栗太郎くんが生活音に慣れていないことや、オモチャの遊び方を知らないこと、オヤツを食べ慣れていないこと、犬用のベッドやケージに入らないなどといったことから、飼い主さんは「これまで家の外で過ごしていたのではないか?」と思ったといいます。

「栗太郎は夢中になると、飼い主の言うことが耳に入らないところがありました。でも今では、お散歩もこちらのペースに合わせてくれるようになりました。街で会ったワンコにハイテンションで突っ込んでいくこともなくなり、落ち着いて挨拶もできます。
あと、いつからか自然とアイコンタクトができるようになりました。栗太郎がこちらの気持ちを知ろうとしてくれるようになったのかなと、大きな成長を感じています」
たとえば、家に迎えた頃の栗太郎くんは、飼い主さんが仕事から帰るとすっ飛んできてしっぽをブンブン振りお迎えしてくれていたそうですが、今は迎えにこないどころか爆睡していることが多いのだとか。
そのような様子について、飼い主さんは「『必ず帰ってくるんだ』と信頼されているとしたら嬉しいですが、塩対応すぎてちょっと寂しいので…。たまにでいいので、しっぽブンブンで迎えてほしいな(笑)」と、話していました。
栗太郎くんのおかげで、穏やかな気持ちで亡き愛犬たちと向き合えるように

それが、一緒に出かける計画を立てたり、栗太郎くんの様子を伝え合ったりと、一気に夫婦の会話が増え、今は穏やかな気持ちで亡き先代犬たちと向き合えるようになったそうです。
「我が家に来る前の栗太郎がどのように過ごしてきたのかはわかりませんが、二度と栗太郎が不安な思いをしないよう、目一杯の愛情を注いで、安心して第二の犬生を満喫してほしいと思っています。
旅行が好きなので、栗太郎にも素敵な景色をたくさん見せてあげたいですね」
「先代犬たちとの暮らしで得た経験と後悔からの反省を、栗太郎とのこれからの暮らしに生かすことが、先代犬たちへの恩返しになるんじゃないかと思っています。縁があって迎えた命を、責任を持って最期まで見守っていきたいと思います」
UP DATE