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犬に名前をつける日【穴澤賢の犬のはなし】

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犬に名前をつける日

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今回は、この秋に公開される犬猫関連の映画を紹介したい。タイトルは『犬に名前をつける日』。

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少し前にある人からメールが届いた。山田あかねさんといって、テレビのディレクターをしているという。山田さんはゴールデン・レトリーバーと暮らしていたが、2010年にその愛犬が重い病気にかかり、あっけなく亡くなってしまう。喪失感で何もやる気が起こらず、ぼんやり暮らす日々がしばらく続いたが、先輩の助言によって犬の映画を撮ることを決意する。そこから5年間に渡って取材し、撮りためた映像を1本の映画にまとめたのだそうだ。

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山田さんは富士丸な日々からブログを読んでくれていたらしく、ぜひ私にもその映画を観てほしいということだった。それで試写会に招かれて実際に映画を観て来たのだが、よく5年間も取材を続けたものだと感心した。最初は千葉県の動物管理センターを見学するところからはじめたそうだが、当初山田さんは殺処分される犬や猫がいる実状をほとんど知らなかったらしい。

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そこでまず衝撃を受けて、保護団体や動物愛護活動をする人、崩壊したブリーダーや東日本大震災で被災した犬や猫の現状などへどんどん取材対象枠を広げていき、取材テープは180時間を超えたという。映画は、実際に山田さんが目にした光景をドキュメンタリーで綴っていくのだが、一部は山田さんの役を(自分でカメラを回していたので山田さんは写っていないため)女優の小林聡美さんが演じるドラマで構成されている。

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こういう映画は温度が難しいのだが、悲壮感たっぷりでもなく、かといってヒステリーでもなく、押しつけがましさもなく、よくまとまっていたと思う。が、映画の出来は関係なく、やはりこの手の類いの映画を観たあとの、どうしようもないやるせなさみたいなものは残る。個人的に、福助は千葉県の動物管理センターに一度収容されたところを「ちばわん」に救出してもらったという過去があるため、千葉県の動物管理センターの映像を実際に目にしたときは「こんなところにいたのかぁ……」と改めて愕然とした(施設が悪いという意味ではなく)。

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そんなこともあり、私にできることがあればと協力させてもらうことにして、こうして書かせてもらっている。たぶんここを読んでくれている人の多くは、動物愛護系の話についてはすでに知っていることなのかもしれないと思う。本当にこの映画を観てもらいたいのは、安易にペットを飼って人間の都合であっさり捨てたりする人なのだが、そういう人は観ないんだよね。いつも陥るこのジレンマ。どうにかならんものか。でも興味のある方はぜひ『犬に名前をつける日』を観てみてください。

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そうそう、監督・プロデューサーの山田さんは撮影を通じて出会い、映画の中にも登場する施設に収容されていた犬に「ハル」と名付け、現在はいっしょに暮らしているんだとか。公開は2015年10月31日から「銀座シネスイッチ」にて。その後、順次全国ロードショー予定とのことです。

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『犬に名前をつける日』予告

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