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それぞれの頭脳【穴澤賢の犬のはなし】

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それぞれの頭脳

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かねてから、福助と比べて大吉の方が理解力、洞察力などほぼすべてにおいて上回っていると思っていた。今回、それが顕著に表れる「ある実験」が行われた……。

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家を片付けていると、懐かしいものを見つけた。「Dog Brick」という玩具で、可動式のフタの中にオヤツを隠し、犬に自力で獲らせるというもの。かつてはこれで富士丸と遊んだものだ。すっかり忘れていたが、クローゼットの奥からひょっこり出てきた。そこでこれを大福コンビに試してみることにした。

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まず、オヤツを隠すところからきちんと見せる。すると、彼らもそこにオヤツがあることは理解するので、あとはどうすればゲットできるかを考えはじめる。犬には、前足をよく使うタイプと、そうでないのがいる。遊んでいるとよくわかるのだが、前足を使うタイプは猫パンチならぬ「犬パンチ」をしてきたりする。

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わが家の場合、富士丸も前足をよく使うタイプだったし、大吉も福助も同じタイプだ。そういう犬が、Dog Brickを前にするとまず前足が動くはず。そう思って観察していると、やはり大吉が前足でフタをカリカリやりはじめた。どうやらフタを動かせばオヤツに辿り着けると早々に理解したらしい。が、「引く」のか「押す」のかまではわかっていない。とにかくフタをちょいちょいやってれば開くだろうと考えているもよう。

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実際、それでも開いてオヤツをゲットした。となると、次も同じ作戦で行く。カリカリやっては順調にオヤツをゲットしていく。対して、福助はそんな大吉を見て、「なんで自分ばっかりオヤツ食べてんだよ!」とおもしろくないもよう。でも自分ではどうやったらわからない。だから、大吉が開けた瞬間に横取りしようとして、怒られたりしている(全然懲りないが)。

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大吉のやっていることをそのまま真似すればいいだけのような気がするのだが、福助はなぜか前足を使おうとしない。しきりに鼻でフタを開けようとしている。でも全然うまくいかない。すると、今度は鼻でDog Brickの土台ごと動かして、その反動で開いたフタからオヤツをゲットしたりしていた。ただ、これは考えてというより、ほとんど偶然に近いと思われる。

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1度目は、8カ所中7カ所を大吉が制覇した。福助は偶然による1カ所のみ。第2ラウンドもほぼ同じ結果となった。それからは毎日1、2回やってみているが、結果はほとんど同じ。むしろ大吉はどんどん学習し、最初は一度開けたところをもう一度開けるなど、ムダも多かった。が、次第に「あとどこが残っているのか」すら理解しはじめている。対して、福助はまだ理屈がわかっていないらしい。オヤツをゲットしていく大吉を悔しそうに見てしきりに邪魔をしている。

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福助の庇護をするわけではないが、この頭脳の差は、年齢による経験の違いかもしれない。だから今は思わず手を貸してあげたくなるのをぐっと堪え、福助が学習するのを見守っている状態だ。ちなみに、富士丸はどうだったかというと、最初は大吉と同じように前足を使ったり、ときには鼻で開けたりして次々にゲットしていたが、たまにマズルで土台ごとグイッと動かし、その反動で4カ所同時にフタを開けたりすることがあった。あれは計算だったのだろうか。とりあえず、頑張れ福ちゃん。

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