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福助との2年【穴澤賢の犬のはなし】

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福助との2年

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わが家に福助が来てから、丸2年が経った。まだ2年なのか、もっと長くいる気がするのだが……。

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これを書いているのは5月の連休明けだが、2014年の連休前に福助のトライアルがはじまったので、それからもう2年になる。すっかりわが家に馴染みまくっているので忘れていたが、まだそんなものなのか。

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でも思い返してみれば、「トラウマ克服キャンペーン」に始まり、破壊活動やトイレ問題と、福助にはいろいろと手を焼かされたものだ。トイレ問題なんて、つい何カ月か前に解決したことなのに、なぜか遠い昔のように思える。

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今では「すっかりいいコに」というほどでもないが、留守の間にイタズラされる不安もないし、怒るようなこともなくなった。顔つきが馬鹿っぽいのがたまに傷だが、もう何の手もかからない。呼べばすっ飛んで来るし(大吉を呼んでも)、いつも元気いっぱいでわが家のムードメーカー的存在となっている。相変わらず大吉のことが大好きで、ちょっかいを出してはうざがられているが、「二人」の関係は良好といえる。

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彼のいない我が家は、想像できないくらの存在になっている。大吉にとってもそうかもしれない。福助が来る前の、まだ2才くらいだった大吉は、いつも暇そうで、つまらなそうに寝ていることが多かった。ものすごく物わりがよくてかしこいのだが、テンションは低めで、はしゃぐことも少なく「敬語を話す小学生」のようだった。

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それが今では、日に何度かは福助とドタバタやっているし、嬉しいときは素直に「うっひょー!」という顔で喜ぶようになった。怒ることもあるが、必ず手加減しているし、福助を見つめる目には優しさが感じられる。大吉にこれほどの包容力があるとは意外だった。表情も、凛々しさが増して精悍になった気がする。それも福助が来てからの変化だ。

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そして、福助は丈夫だ。大吉は下痢など様子がおかしくて病院に連れて行ったことが何度もあるが、福助は「はしゃいで転んで足をぐねった事件」以外、病気知らずだ。馬鹿は風引かないというが、犬もそうなのだろうか。でも元気で何より。

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そういえば、この前散歩しているときのこと。すれ違った人が福助を見て「あら、かしこそうな顔してるわねぇ」と言って微笑んだ。大吉はしょっちゅう似たようなことを言われるが、福助が「かしこそう」と言われたのは、この2年間ではじめてのことだった。私としては疑問が残るが、そんな福助に改めて「よくぞわが家に来てくれた」と心から思う。

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