小悪魔こむぎ、目の検査をする<後編>
かわいい顔でまわりを振り回しちゃう小さな柴の小悪魔犬『こむぎ』です。
撮った写真によって瞳が青白っぽく見えることから「白内障かも?」と心配をしているこむぎの目の状態。専門家に診ていただくことにしました。今回は先生に検査結果をお聞きします。
検査結果に小悪魔ドキドキ
こむぎの目の状態が気になり、眼科ケアセンターを併設している東京ウエスト動物病院で検査を受けたのが前回までのお話です。ひととおりの検査が終わり、江島院長より診断結果を聞くことになりました。
どんな結果を知らされるのか、こむぎも私もドキドキです。
緊張感に包まれる私たちを前に先生が穏やかな声で教えてくれました。「大丈夫ですよ。白内障の傾向は見られますが、ごくごく初期の所見です」
先生がおっしゃるには、犬や猫の白内障は大きく分けて4つのステージがあるそう(ステージ1が初期所見)。こむぎはステージ1の中でも極めて初期の段階との検査結果でした。今すぐ治療を始めるほどではなく、様子を見ながら再度検査し、進み具合によって点眼などの治療をしてみればよいでしょうとのお話です。
ステージ2〜3の段階だと手術をする必要があるよう。飼い主さんが愛犬の目を見て白っぽく見えるようだと症状はかなり進行しているケースが多いとか。こむぎの場合は加齢によるものですが、1〜2才で白内障になってしまう受診例も多いと先生は話されていました。
人もそうですが、犬も年齢を重ねると白内障にかかりやすくなります。先生に犬の目のことをいろいろ教えていただくことに。
『加齢による白内障、これは防ぎようがないものと思っています。一般的に7才ぐらいからシニアと呼ばれる年齢になるので、遅くても7才かもう少し前の年齢から眼科がある動物病院で検査するのが望ましいですね』と江島先生。
また、柴はブドウ膜炎や緑内障にもなりやすいらしく、これは痛みを伴うそうです。緑内障は発症と同時に視力低下や失明を起こしやすく、発症から3日が勝負だそう。飼い主ができることといえば、愛犬の様子を注意深く観察し、いつもと違うところはないかチェックをすること。
そうですね、こむぎさん。病気は、早期発見・早期治療ですね。
今回、極めて初期の白内障と診断されたこむぎ。前向きに今まで以上に予防や治療に努力しようと改めて思いました。飼い主にできることはそこからですよね。
こむぎ、お疲れさま。今回、診察・検査をしてくださった東京ウエスト動物病院の江島先生、スタッフの皆さん、ありがとうございました!
取材協力
東京ウエスト動物病院
http://www.tokyowest-ah.jp/
〒187-0043 東京都小平市学園東町29-43
院長 江島博康先生