犬が好き
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「極端に人を怖がる」元野犬の子犬をお迎えし必死で向き合い続けた日々、少しずつ成長した愛犬の姿にグッとくる
「戸建てに引っ越したら犬を飼いたいと思っていて、何気なく保護犬・猫サイトを見ていたら、すごく困ったような表情をした哀愁漂う子犬を見つけました。その子犬がころくです。
この犬がうちで笑って走り回れるようにしてあげたい――なぜかころくの写真を見てそう思い、いても立ってもいられず、仕事中の夫に『このコをうちに迎えたい!』と電話したことを覚えています」
お迎え当初は「人に対する恐怖心が強かった」ころくくん
飼い主さん:
「お迎え時はすでに生後5カ月、子犬の“大事な時期”を保健所で過ごしていたこともあり、社会性がなく極端に人に対する恐怖心がありました。
私に慣れるまでは約2週間、夫に慣れるのには3カ月ほどかかり、なでようと手を出してビクッとしなくなるまでは、半年ほどかかったと思います」
「また、家に連れて帰ってからしばらくは、脱走することだけを考えていたようにも感じます。
とにかく予想外の行動が多すぎて私はノイローゼ気味になり、どうしたら“ふつうの飼い犬”みたいになるのかを毎日ずっと考えていたので、お迎えから半年くらいは脳内のほとんどをころくが占めていました。
今思えば、もっとおおらかな気持ちでゆっくりと向き合ってあげればよかったのですが、当時は本当に必死でしたね」
4才になるころくくんに“新たな変化”が……
飼い主さん:
「ころくは私への依存が強く、それが一番大変だったのですが、うちに来て3年半、ここ数カ月でようやく私がいなくても落ち着いてお留守番できるようになりました。
これまでお留守番時は落ち着きがなく、吠えたりヨダレを垂らしたりと、短時間でもころくはストレスを抱えていたので、お留守番中に寝ている姿を初めてペットカメラで確認できたときは涙が出ました」
ころくくんは優しくマイペースな性格に成長した
飼い主さん:
「ころくを迎え入れたあと、子どもを2人授かりました。ころくは子どもたちに対して優しく接してくれますし、2歳半の上の娘とはとても仲よしです」
「性格はマイペースで、ひとりでゆっくりするのが好きなようですが、私とふたりきりになると甘えてきます。私が忙しそうにしているときは待ってくれるなど、上手に空気を読んでくれるような一面も。
まだまだいろんなものへの恐怖心はあるのですが、少しずつ人の世界に慣れて頑張ってくれています。これからもころくのストレスが少しでも軽減されるように工夫しながら、私も一緒に頑張っていきたいです」
取材・文/長谷部サチ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年10月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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