犬が好き
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「犬と暮らすのはまだ先」佐藤二朗さん、ドラマ「柴公園」出演を語る 後編
犬にはまったく興味がなかった
――犬を飼っていたことはありますか?
佐藤 ないです。以前、「幼獣マメシバ」シリーズのプロモーションでバラエティ番組に出た時に、「犬にはまったく興味がない」と言い続けて、司会の今田耕司さんから「なんやキミ!」って冗談交じりに怒られました(笑)。でも最近は、犬を飼っている家庭を「ちょっとうらやましいかも」と思うように……。
――「うらやましい」という思いについて、もう少し詳しく聞かせてください。
佐藤 前は“犬は家族”みたいな話を聞いても、「ホンマかいな?」って思ってたんです。だけど、犬と暮らすことで人生に彩りが加わったり、心が豊かになることがあるのかも知れないって思えるようになってきたんです。
――何がきっかけで、そう思えたのでしょう?
佐藤 子どもが生まれたからなのか、それとも10年間も犬と共演しらからなのか、ハッキリした理由は自分でもわかりません。でも、ふと「犬と暮らすのってすごいことかも」って。
――では、佐藤家が犬を飼い始める日は近い?
佐藤 いや、それはないですね。先日「息子の情操教育にいいかも」と、妻に犬を飼う提案をしたんですけど「風の日も雪の日も散歩に連れていけるの?」「命を預かる覚悟がないなら飼っちゃダメなんだからね」って言われて、改めてその通りだなって思ったので。
――そうだったんですね。
佐藤 犬と一緒に生きる覚悟をした人だけが、人生の彩りを得られると思うんです。それが自分にはできないからこそ、犬を飼っている人がうらやましいのかもしれません。
犬好きはもちろん、好きでも嫌いでもない人も見てほしい
佐藤 単純に「いいなぁ」って思いますよ。3人ともプライベートでも犬好きだとか。結局犬に興味を持てないままの僕からすると、それもまたうらやましいんですよね。
――最後に、ドラマ「柴公園」の最終回や、劇場版「柴公園」をどんな人に届けたいですか?
佐藤 犬好き、動物好きな方はもちろんですけど、僕みたいに“動物が好きでも嫌いでもない人”にこそ見てほしいですね。“犬はいるだけ”“人もダベってるだけ”という作品なんですけど(笑)、人と犬のベストな関係性を模索するのに最適な作品なので、僕もしっかり味わおうと思っています。
文/澤井 一
佐藤二朗 : 1969年5月7日生まれ。愛知県出身。
1996年に演劇ユニットちからわざを旗揚げし、全公演で作・出演を務める。多数のドラマや映画に出演するほか、自ら脚本・監督を務めるなどマルチな才能を発揮している。主演作のドラマ&映画「幼獣マメシバ」はシリーズ化され4作が公開。本作でも同役で出演している。主な出演映画作は、「銀魂」(2017)「斉木楠雄のΨ難」(2017)「blank13」(2018)「ザ・ファブル」など。
(C)2019「柴公園」製作委員会
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