野犬の子犬を迎えて約7カ月が経過→「成長ビフォーアフター」に驚き！　家族になった今の心境を飼い主に聞いてみた

2020年3月8日、Twitterユーザーの@raterate1224さんは保護犬・ラテちゃん（♀）を家族に迎えました。

野犬の子犬だったというラテちゃんと家族になって、どんな日々を過ごし、そしてどのような心境なのか…いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、ラテちゃんを迎えて1カ月の頃（2020年4月に取材）と7カ月が経った頃（2020年10月に取材）の2回に分けて、飼い主さんにお話を伺いました。

ラテちゃんの成長ビフォーアフターにも注目しながら読んでみてくださいね！

野犬の子犬だったラテちゃん　飼い主さんとの出会いとは？

ラテちゃんは野犬の子犬で、香川県の愛護センターで保護されたコでした。愛護センターの方の話だと、2019年12月23日頃に生まれたのではないか…と考えられるそうです。

飼い主さんご家族は、かねてから犬を飼いたいと思っており、「最初に飼うのは子犬を」と、ネットで保護施設を探していました。そんなときに、ラテちゃんの写真を目にしたのでした。

飼い主さん：
「ラテの写真を見て一緒に生活したいと思い、福岡から香川まで車で2日かけてお迎えに行きました。名前の由来は、子どもたちが空手を習っているため、カラテからラテを取りました」

ラテちゃんの性格について聞いてみると、家族以外の人で、とくに大人の男性を怖がる傾向にあるものの、少しずつ慣れてきていて番犬のようになりつつあるそうです。

また、ラテちゃんは遊ぶのが大好きで、飼い主さんの家に来てからも、たくさんのおもちゃを破壊したのだとか！　たくましい女のコに成長中のようです。

野犬の子犬のラテちゃんは、親がどんな犬だったのかわからないそう。そのため、飼い主さんはラテちゃんがどんなふうに成犬になっていくのか、その成長が楽しみだと話します。

ラテちゃんを迎え入れて1カ月が経過した頃、家族に変化が？

ラテちゃんを迎え入れて、あっという間に1カ月が経過したようですが、なにやら飼い主さんご家族に変化があったようなのです。

飼い主さん：
「ラテを迎えてからの1カ月は、新型コロナの影響で高校生2人の子どもの学校が休みとなり、ラテは毎日子どもたちと過ごしていました。子どもたちは『妹ができた！』と大喜び。子どもたちが面倒を見て、甘やかしていましたね」

飼い主さん：
「ラテが来てくれたことによって、家族の会話がかなり増えたと感じます。それから、ラテと暮らすようになり、子どもたちはたくさんの保護犬に目を向け助けてあげたいという気持ちがさらに強くなったようです。ラテは運命のコだと思います」

飼い主さんはラテちゃんを迎える前まで、野犬の子犬は警戒心が強いのでは…と思っていたそうですが、家族になって11日目にはお腹を出して寝るようになったそう！　あっという間に家族に馴染んでいくラテちゃんの姿を見て、飼い主さんは安心したといいます。

飼い主さん：
「私たちは今とても幸せです。私たちの幸せ以上に、ラテを幸せにしていきたいと思っています！」

【ラテちゃんのその後に迫る】家族に迎えて7カ月が経過した今、どんな日常を送っている？

伏せをして見つめるラテちゃん — ラテちゃんを家族に迎えて7カ月…男のコに間違われるほどの凛々しいワンコになっていた！

飼い主さんご家族の愛情をたくさん感じながら、毎日楽しく暮らしているラテちゃん。ラテちゃんを家族に迎えて7カ月が経過した今、飼い主さんはラテちゃんの成長を実感しているのだそうです。

そこで、現在のラテちゃんの様子などについて、飼い主さんにもう少しお話を伺ってみました。

飼い主さんが感じるラテちゃんの成長ぶりは？

ーーラテちゃんと家族になって約7カ月が経ちますね。ラテちゃんを見守ってきて、その後なにか変化はありましたか？

飼い主さん：
「ラテが家族になったときは『タヌキ顔』だったはずですが、今はなぜか『キツネ顔』になりました。体重も2.5キロから11キロにまで成長しています！」

ーーラテちゃん、かなり大きくなりましたね！　たしかに顔つきもシュッとしたように感じます。

飼い主さん：
「迎え入れた頃と変わらず、ラテは大人の男性はいまだに苦手なようです。また、子どもも苦手だということがわかりました。

ただ、ワンちゃんはどのコも大好きで、誰とでも仲良くなれるのでお友達がたくさん増えました。ラテを通して、私たち家族にもたくさんの知り合いが増えたんです。

最近は家族が集まって話をしていると、ラテは中心に入ってきて一緒に話を聞いています」

ラテちゃんを避妊手術したときの出来事

ーーラテちゃんを迎え入れて、とくに印象に残っている出来事はありますか？

飼い主さん：
「感動したことは、避妊手術のお迎えに行ったとき、ラテが私の顔を見て鳴いて飛びついて来たことです。ラテはあまりベタベタするのが得意なほうではないのですが、このときは私から離れませんでした」

ーー飼い主さんの顔を見た瞬間、ラテちゃんはきっと安心したのでしょうね。

飼い主さん：
「ラテが私を家族として認識してくれてると思うと、一緒に泣きそうでした。

あと驚いたことは、ラテは川や海が大好きで飛び込んで行けると知ったときです。お風呂が苦手なので川や海も苦手だろうと思っていたら、自分から飛び込んで行きお姉ちゃんとお兄ちゃんは洋服がびしょ濡れになっていましたね」

ーー飼い主さんご家族のお家で、ラテちゃんはいろんな経験をしながら成長しているのですね♪

ラテちゃんと子どもたちの関係性は？

ーーラテちゃんとお子さんたちの関係性はその後、どうでしょうか？　お迎えした当初、とても可愛がっている様子を伺っていましたが…

飼い主さん：
「子どもたちにとってラテは、今も変わらずというか、さらにカワイイ妹になったようです。学校や部活で遅くなっても散歩について来たり、散歩について行けないときはお庭で遊んでくれています。

お姉ちゃんは来年から他県の大学に進学するため、今ラテと一緒にいる時間がとても大切だと言います。そして大学に行っても、ラテに会いに毎週帰って来ると。

お兄ちゃんはまだ高校1年生なのですが、ラテから離れたくないから『大学は家から通えるところにしか行かない！』と決めているみたいです」

ーーラテちゃん、愛されていますね。

飼い主さん：
「ラテも子どもたちが帰って来ると嬉しくて、おもちゃを持って来て外で遊ぼうと誘ったり、部活で使ったタオルや靴下をくわえてお庭に持って行きます。子どもたちが追いかけないと、また部屋に持ってきて『私タオルもってるの〜』って見せびらかして外へ行きます。

ときどき石を持ってくることもありますが、ラテが『遊びたい』と誘ってくれるのがとても嬉しいです！」

ーー飼い主さんご夫婦にとって、ラテちゃんはどんな存在でしょうか？

飼い主さん：
「私たち親にとっては、赤ちゃんがやってきた感覚で、育児を一からしているような気持ちで楽しんでいますね」

ラテちゃんを家族に迎えて、改めてどんなことを思う？

ーー最後に、ラテちゃんを家族に迎えてみて、今どのようなお気持ちですか？

飼い主さん：
「ラテを家族に迎えて7カ月が経ちましたが、いまだに我が家にラテがいるのが夢じゃないかと思ってしまうほど、幸せすぎて不思議な感覚を持っています。

思春期の子どもたちですが、ラテの散歩中に悩みを打ち明けてくれることもあり、家族の仲がより深まりました。また、私も毎日散歩に行くことで健康的になったと思います。

私たちはラテが家族になった日から、日に日に幸せが増していっているので、ラテにも『幸せだな〜』と感じてもらえる家族になれてると嬉しいなと思いますね」

ラテちゃんの表情や姿から、幸せに暮らしているんだなというのが伝わってきますよね。

じつは前回、いぬのきもちWEB MAGAZINEで家族に迎えて約1カ月が経過した頃のラテちゃんの様子を紹介したことをきっかけに、飼い主さんはラテちゃんの兄妹だというコとつながることができたそうです。そのときのことを、飼い主さんは「ラテの兄妹が元気に過ごしていると聞き、涙が出るほど嬉しかった」と話します。

飼い主さんのTwitterやInstagramには、ラテちゃんとのあたたかくて素敵な日常の様子が綴られています。これからも、ラテちゃんの成長を見守っていきたいですね！

参照／Twitter（@raterate1224）、Instagram（@rate.1224）
取材・文・構成／雨宮カイ