愛犬と楽しく散歩したいのに、愛犬がリードをつけさせてくれなかったり、飼い主さんを引っ張って先に行ってしまったり、ほかの犬に吠えたりするなど、お悩みの方もいるかもしれません。
散歩のシーンで見かける犬の困った行動にスポットをあてて、その気持ちを解説します。
リードをつけようとすると逃げる
「散歩」というと喜ぶのに、リードをつけようとすると逃げ回ることがあります。喜んでいるのか嫌がっているのか…このときの犬は、何を考えているのでしょう。
犬の本音:散歩に行けて、とっても嬉しいよ♡
大好きな散歩に行けるので、とっても喜んでいます。ただ興奮しすぎて、動き回っているうちに飼い主さんと追いかけっこが始まってしまい、そのまま追いかけっこを楽しみ始めたのでしょう。
この追いかけっこは、「散歩」と声をかける前にリードをつけることで解決するかもしれません。
リードを引っ張って歩き出す
一見すると普通に散歩しているように見えるのですが、愛犬にグイグイ引っ張られるまま歩いてしまっている場合も。こんなとき、愛犬はどんな気持ちで散歩しているのでしょうか。
犬の本音:散歩は、自分の自由に進んでいいんでしょ!?
この行動の原因は、犬の性格ではなく、ふだんの散歩のさせ方にあります。犬は経験したことが当たり前になる動物なので、自由に歩かせて散歩していると、自分の行きたい方向にリードを引っ張るように。「私はあれが見たいの」と走り出し、気になるニオイを見つけては「嗅がせて」と止まってしまうのでしょう。
愛犬の歩き方をコントロールしたければ、両手でリードを握りしめ、手をおへその前に置き、犬を静止させましょう。そして愛犬が落ち着きを取り戻し、リードをたるませて見上げてきたら、飼い主さんから歩くことをやってみてください。
ほかの犬に吠える
ほかの犬に出会うと吠えてしまうので、散歩中は謝ってばかり…。もう少し穏やかに散歩を楽しみたいのですが、ケンカをする訳でもないのに愛犬はなぜ吠えるのでしょう。
犬の本音:自分が吠えると、相手が逃げていくよ
少し臆病な性格なのかもしれません。最初はほかの犬が苦手で吠えたのだと思いますが、繰り返していくうちに、「自分が吠えれば、相手が逃げていく」と勘違いした可能性も。
ただ相手の犬も散歩中なので、愛犬が吠えなくても、時間が経過すれば離れていきますよね。こんなときは、おやつで気を引いて相手の犬の反対側へ移動させ、「ほかの犬が来ると、美味しいことがある」と教えながら、ほかの犬に対する警戒心を薄めていくのがよさそうです。
犬の困った行動には、必ず理由があります。愛犬はかわいい勘違いをしているだけなので、困った行動をしていたら、勘違いを正してあげましょう。
そうすれば、散歩の時間がもっと楽しくなるはずです。
参考/「いぬのきもち」2020年5月号『吠え、そそう、食フン……困った行動には、ワケがあった! 愛犬の気持ちをホンヤクします!』(監修:しつけスクール「Can ! Do! Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。