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話題の「腸活」は犬の健康にも効果的!? 犬の腸活の基礎知識
最近、人の健康法のひとつとして、腸内環境を整える「腸活」が話題となっていますが、犬の健康維持にも「腸活」は効果的のようです。そこで今回は、犬の「腸活」のポイントや注意点などについてご紹介します! ぜひ参考にしてみてくださいね。
犬の健康にも「腸活」が効果的?

犬は腸内環境を整えることで免疫力が維持され、健康に必要な栄養素がつくり出されることがわかっています。
犬の腸内環境を整えるには、犬の腸内にすんで健康によい影響を与える「善玉菌」と、増えすぎると健康に悪影響を与える「悪玉菌」、そして、そのどちらの働きもする「日和見菌」のバランスを整えることがポイント。とくに、善玉菌が優位に働くようなバランスに整えることが、健康維持につながるとされています。
では、この3つの菌のバランスを整えるには、どうすればいいのでしょうか?
犬の「腸活」のポイントとは

(1)年齢に合ったフードを与える
カロリーや脂質の摂りすぎ、年齢に合わない栄養バランスのフードなどは、悪玉菌が増える原因になるので注意が必要です。
犬の腸内環境を整えるには、年齢に合ったフードを適量与えるようにしましょう。また、シニア犬は悪玉菌が増えやすい傾向にあるので、気になる場合は、善玉菌を増やす成分が入ったフードを与えるのもひとつの手です。
(2)善玉菌を増やす食品を与える
善玉菌を増やす食品を継続的に与えるのもいい方法です。善玉菌は増えすぎてもとくに問題ありませんので、以下のような食品をいつものフードに少量加えたり、おやつとして与えたりしてみるといいでしょう。
乳酸菌を含む「ヨーグルト」
ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、腸内環境を整える働きがあります。与える場合は、無糖でプレーンのものを、1日小さじ2杯までを目安にしてください。
オリゴ糖を含む「バナナ」
バナナには善玉菌のエサとなる豊富なオリゴ糖や、腸の運動を助けるカリウムが含まれています。1日20g程度を目安に、皮をむいて与えましょう。
食物繊維を含む「りんご」
りんごは便通を促す食物繊維が豊富で、低カロリーなのでダイエット中のおやつにもおすすめです。与えるときは皮・芯・種を取り除き、小さく切って1日20gを目安にしてください。
※アレルギーや持病のある犬は、獣医師に与えてもよい食品を事前に確認してください。
※健康な犬の場合でも、様子を見ながら少量を1種類ずつ与えることが大切です。
※ご紹介した1日に与える目安量は、「体重5kgの健康な成犬」を想定しています。
犬の「腸活」の注意点

犬は強いストレスを感じたり、ストレスがたまったりすると、自律神経の働きが乱れて胃腸の動きが鈍くなります。これは腸内環境を悪化させる要因のひとつですので、健康のためにも、愛犬にストレスを与えないように注意しましょう。
犬のストレスの原因としては、運動不足や長時間の留守番、飼い主さんとのコミュニケーション不足などがあげられます。心当たりがある場合は、生活を見直すようにしましょう。
正しい「腸活」で、愛犬の健康を維持しよう!

そのほか、腸内環境を良好な状態に保つためには、体を動かすことも重要なポイントです。
運動不足や老化などで筋力が衰えると、いきんだり踏ん張ったりすることが難しくなり、便秘になりやすくなるほか、自力で排せつできなくなるおそれもあるので要注意。積極的に散歩や遊びを取り入れて、犬の筋力維持を心がけることが大切です。
適切な食事や運動で腸内環境を整え、愛犬の健康をキープしましょう!
参考/「いぬのきもち」2017年11月号『今からすぐできる!腸内環境 筋トレ 脳トレが健康寿命を延ばす秘訣だった!』(監修:しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生、岐阜大学名誉教授 大阪ベビイ動物看護専門学校顧問 深田恒夫先生、キュティア老犬クリニック獣医師 横山恵理先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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