犬が好き
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先代犬がつないでくれた保護子犬との出会い。臆病だったけれど、少しずつ心を開く姿に感動
先代犬にそっくりなぴーたくんを見て、運命を感じた

「お寺でピーチのお葬式をして火葬をしてもらい、お別れをしました。18年間しっかりと一生懸命生きてくれた感謝の気持ちとともに、ピーチの最期に立ち会うことができなかったことが今でもとても悔しく、なかなか気持ちを切り替えることができずにいました」
よく見てみると、先代犬のピーチちゃんにそっくりなコの里親募集が出ていたのだとか。そのコがぴーたくんでした。

飼い主さんはぴーたくんを見て、いても立ってもいられず、すぐに保健所に足を運んだといいます。

「先代犬ピーチにそっくりなぴーたを見たときに、運命のようなものを感じたんです。
ピーチが『いつまでも悲しんで泣いていたらだめだよ』と言ってくれているような気がして。きっと、ピーチがぴーたと出会わせてくれたのだと、今でも思っています。
保健所にいたぴーたは、暗い檻のようなところの隅っこで、ごはんも食べずただただブルブルと震えていました。
そんなぴーたを見て、気づいたら『このコを引き取りたいです』と保健所の職員さんに伝えていましたね」
飼い主さんは、迷うことなくぴーたくんを家族に迎えることに決めたのでした。
ぴーたくんを迎えてからのこと
実家に立ち寄り、ぴーたくんをお風呂に入れてあげてから、飼い主さんが住んでいる福岡県に向かい、動物病院で診察を受けたのだそうです。

飼い主さん:
「家に着いてからもずっと震えていて、数日間は表情もずっと不安そうでした。
ぴーたは部屋の隅やソファの下に隠れるように入っていき、ごはんのときは恐る恐る出てくるけれど、食べたらまた隅に戻る…というのを繰り返していましたね」
家に迎えてから、ぴーたくんに徐々に嬉しい変化が!

たとえば、ソファの下や部屋の隅にいる時間が少なくなったり、飼い主さんのほうに寄ってきてくれたりするようになったのだそうです。
「初めて笑顔を見せてくれたときや、初めてしっぽを振ってくれたときは、すごく嬉しかったことを覚えています。
最初の頃はとにかく心配で、仕事などでぴーたを留守番をさせるときは、見守りカメラをつけました。通勤中とお昼休憩は、そのカメラでぴーたの様子を見るのが日課なんですが、飼い主の心配をよそに、めちゃめちゃくつろいで寝ていて…(笑)
その姿を見たときは笑いましたし、とても安心しました」
最初の頃と比べると、ぴーたくんはいろんな表情を見せてくれるようになり、家でのびのびと暮らしてくれるように。その姿を見ると、飼い主さんは嬉しくなるといいます。
ぴーたくんは、飼い主さんが仕事から帰るとしっぽとおしりをぶんぶん振って、喜んで出迎えてくれるそうで、飼い主さんは「毎日の疲れが吹っ飛ぶ」とも話していました。
ぴーたくんの成長を実感する日々

たとえば、初めてドッグランに行ったとき、ほかの犬との遊び方がわからず、ぴーたくんはうまくなじめなかったのだそう。でも、何度もドッグランに行くうちに、遊び方を少しずつ学び、今では自分からほか犬に寄っていき、上手に遊びに誘うこともできるのだとか。
ぴーたくんは飼い主さんとともに、日々いろんな経験をして成長しているようですね!
ぴーたくんの笑顔を守りたい
飼い主さん:
「ぴーたは今まで野犬として生きてきて、きっと生きるために必死で、怖い思いもたくさんしたのではないかなと思います。なので、ぴーたには健康で、毎日楽しく幸せを感じてもらえたら嬉しいなと思っています。
できる限り一緒にいろんなところに行き、たくさん楽しい思い出を作っていきたいです。ぴーたの可愛い笑顔をずっと見ていたいと思っています!」
取材・文/雨宮カイ
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