犬と暮らす
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【獣医師監修】膝の上に乗るのが好きな愛犬…甘えではない意外な理由も
犬が飼い主さんの膝の上に乗る――。ごく当たり前の行動ですが、この犬の行動には意味や理由があるのでしょうか。今回は「いぬのきもち獣医師相談室」の先生に、犬が飼い主さんの膝の上に乗る意味や理由について聞きました。
いぬのきもち獣医師相談室
どうして犬は飼い主さんの膝の上に乗るの?
獣医師:
「どうして犬が飼い主さんの膝の上に乗りたがるのか……。
一番の理由はやはり、甘えたい・そばにいたい・大好きでしょうか。「大好きな飼い主さんのそばにいたい」という、犬の愛情表現のようなものです。犬は飼い主さんに触れていると、安心できる動物なのですよ。」
お腹を出したり縮こまったり……ポーズによって意味は変わる?
獣医師:
「犬が飼い主さんの膝の上でお腹を出したり、大の字になったりしているときは、完全に気を許しています。リラックスモード全開で、大好きな飼い主さんの膝の上で安心しきっているのです。この体勢で熟睡することも、しばしばあります。
一方で、縮こまるような体勢のときは、何かあったらいつでも動ける状態です。少し緊張しているときや、お腹が空いているなど要求が満たされていないときに見られることが……。
いずれにしても、その場にいる一番好きな人の膝に乗ることには、変わりありません。」
飼い主さんや家族以外の膝の上に乗るときは?
獣医師:
「飼い主さんではなく、あまり慣れていないような人の膝の上に乗るときは、その人に対する愛情表現の場合もありますが、そうではないケースも。
例えば、犬本来の習性として持っている群れの中の順位付け、つまり「自分の方が上だぞ!」というマウンティングの意味で、膝の上に乗っている可能性も考えられます。」
――そのような場合は、どう対処すればよいのでしょうか。
獣医師:
「そのような可能性が考えられる場合は、いったん犬を膝から降ろしてください。降ろしたところで、唸るなどの行動をとるなら、それはまさに“順位付けをしていた”ということになります。そのときは、膝には乗らせないようにしましょう。」
愛犬に膝に乗られたときの注意点などは?
獣医師:
「膝に乗る行為が愛情表現であれば、十分に甘えさせてあげましょう。もし、何かそれ以外の理由が気になるようでしたら、膝から降ろして反応を見てみてください。「もっと乗せて!」と甘えてくれば問題ありませんが、唸ったり噛み付いたりなどの行動が見られた場合は、乗らせないようにしましょう。」
――ありがとうございました!
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/ハセベサチコ
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