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ヒヤッとした経験者も! 年末年始に起こりがちな「犬のトラブル」の事例と対策を解説
年末年始に、愛犬にかかわることでトラブルになったことがある?
すると、今回の調査では2%とごくわずかではありますが、困った経験をした飼い主さんがいたようです。具体的には、次のような回答が寄せられています。
- 「親戚が帰省してくるが、犬との相性が悪く度々かじられそうになる」
- 「帰省すると親が人間の食べ物をあげようとする」
- 「急病で、動物病院に連れて行きたかったが、年末年始は近くの動物病院は休診で非常に困った」
- 「1才の頃、元日に下痢と嘔吐、いつも通院している病院はお休みでした」
- 「年末に体調が悪かった母の介護と日々の仕事の疲れで頭がぼーっとしていた私。近くで水を舐める音がして、『はて? ここに水飲みボウルを置いたっけ?』と音の方に顔を向けると、愛犬が書斎の机に上がって、お神酒を飲んでいました。案の定その夜は愛犬の体調がおかしくなり、田舎では年末年始の動物病院は診察しておらず、一睡もせず愛犬の看病をしました。運良く命には関わらなかったので元気に過ごしていますが、それ以降書斎にお神酒をお供えせず水にしています」
【獣医師解説】年末年始で起こりやすい犬のトラブル事例と予防について
帰省先での体調不良によるトラブル
「まずトラブルとして多いのは、帰省先での体調不良です。慣れない長時間のドライブや公共交通機関でのストレス、慣れない場所でのストレスなどにより、下痢や嘔吐などの消化器症状に見舞われたり、猫の場合だと膀胱炎などの泌尿器トラブルに見舞われたコがいました。
帰省先で受診できる動物病院をあらかじめ探しておくと、体調不良の際にも安心です」
自宅にほかの人が来ることによるトラブル
「自宅で過ごす場合も、家族が帰省するなどの環境の変化がある際には、愛犬が安心して過ごすことができる場所を設けたり、事前に帰省される方にも愛犬への配慮をお願いしてみるのもよいかもしれません。
家族の帰省のたびに下痢をする患者さんがいましたが、年末年始が休診となるので、前もって下痢止めを処方したこともあります。過去にそういったトラブルがあった場合は、かかりつけの先生にお薬の処方をご相談してみるのもよいかもしれません」
誤飲誤食のトラブル
「また、誤飲誤食のトラブルにも要注意です。年末年始は人も気が緩みがちなのと、自宅でお酒を飲む機会が増えるなどの理由から、誤飲誤食の事故も多いように感じます。
人の飲食の際には愛犬にケージに入ってもらったりするなど、事前にできる対応はしておくと安心です」
年末年始でも診察している動物病院を事前に探しておくことや、持病がある愛犬のため前もって気になることをかかりつけの動物病院で相談するなど、飼い主さんは事前にできる対策をしておきましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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