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離れ離れになった保護犬姉妹が、飼い主の決意で一緒に暮らすことに 。“磁石のような関係性”の2頭の姿が微笑ましい

いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、2頭との出会いのエピソードや現在の暮らしの様子などについて、飼い主さんにお話を伺いました。
保健所にいたニコちゃんとまめちゃん

その後、子犬たちは預かりボランティアさんによって保健所から引き出されることになり、ニコちゃんとまめちゃんは、別々のボランティアさん宅で新しい飼い主さんを待っていました。

「家族に迎えるなら保護犬を」と家族で話し合い、みんなで里親募集サイトを見ていたときに、困ったような顔をしているニコちゃんの写真が目に留まったといいます。

「『このコだ!』と決めてから応募して決まるまでスムーズに進み、2週間程経ってからニコをお迎えに行くことになりました」
「初日は緊張していたのかとても大人しく、用意したケージから出てこなかったのでそのまま寝かせることにしたのですが、翌朝に壊れたケージ、部屋中糞尿だらけ、ソファの下で汚れて怯えるニコを見たときは『あれまぁ、これは大変だな…』と。
でも、ニコは順応性が高くて家での生活にも少しずつ慣れてくれて、1週間後にはトイレも完璧にできるようになっていましたね」
ニコちゃんを迎えて1週間が経過した頃に、家族はある決意をすることに


「その話を聞いてすぐに家族会議を開き、ボランティアさんに『うちで引き取りたい』と伝えていました。そのコがまめです。そしてニコの2週間遅れで、まめも我が家の一員に加わりました」
いつも一緒に行動! 2頭と家族になってよかったと思う日々
どちらも臆病で、背後から人が近づいてくることが苦手だったり、傘や杖などを持っている人を怖がったりするそうですが、小さい頃から接してくれた人や面識のある人には思いっきり甘えるのだとか。
「散歩をどちらか1頭だけで行こうとしても、すぐに帰ろうとします。途中で姿が見えなくなっても、すぐお互いを探し回ろうとします。磁石のように引かれ合う関係なのかもしれませんね」
「うちのコになってくれてありがとう」
飼い主さんたちからだけではなく、ニコちゃんとまめちゃんも家族の誰かが病気のときなどはずっとそばで寄り添う姿を見せるなど、2頭から日々たくさんの愛をもらっていると感じているそう。
ニコちゃんとまめちゃんと家族になって約5年が経過しますが、ご家族にとって2頭はかけがえのない存在だといいます。
「個体差はあると思いますが、保護犬だったニコとまめはビビりな性格で、慣れるまでが大変でした。でも、少しずつ慣れていき私たちとの距離が縮まったと感じたときは『心を許してくれたのかな』と、本当に嬉しかったことを覚えています」
「人の多い場所などには行けませんが、ニコとまめがこれからも元気で穏やかに私たちと過ごせるようにしたいです。ニコとまめ、うちのコになってくれて本当にありがとう!」
取材・文/雨宮カイ
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