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飼育放棄され人間不信…、ケージの奥で震えていた柴犬 信頼できる家族と出会い、笑顔あふれる犬生に

人が怖くてケージの中で震えていた

そんなとき、ご夫婦はある犬猫の保護活動を行っている団体がサイトに載せていた動画を目にします。その動画には、人が怖くてケージの奥でブルブルと震えている黒柴・レオナちゃんの姿があったといいます。
「レオナは『左目が小さいから』という理由で、ブリーダーに飼育放棄されたようです。その後保護され、保護団体が運営しているシェルターにいました。
震えるレオナの動画を見たとき、涙が止まらなくて——『この子と一緒に、みんなで幸せになりたい! 家族になりたい!』と思い、問い合わせをしてみたんです」

家族になってすぐ、レオナちゃんが過酷な環境で暮らしていたことが明らかに

お散歩も、レオナちゃんの様子を見ながら少しずつ慣れさせていきました。レオナちゃんは先住犬のライナちゃんのことを見ながら、一生懸命歩いていたそうです。
飼い主さんは、そんなレオナちゃんの姿がとても愛おしかったと、当時を振り返ります。

首元や手足など明らかに毛が生えていない部分があり、心配になって病院で診てもらうと、レオナちゃんが過酷な環境で暮らしていたことを改めて知ることになったといいます。
「生まれてから数カ月の一番栄養が必要なときに十分に栄養がもらえていなかったため、栄養不足による脱毛と診断されました」
一緒に暮らすなかで、嬉しい変化がたくさん見られるように
たとえば、以前は帰宅するとキョトンとした顔で飼い主さんを見ていたそうですが、いつからか、ドアを開けた瞬間に思いっきり飛びついてきて、しっぽをたくさん振って喜んでくれるようになったそうです。
ほかにも、朝起きたらレオナちゃんが飼い主さんの隣で同じ枕を使って寝ていたり、先住犬のライナちゃんをなでていると「私もなでて!」と自己主張をしてきたり——日常のいろんな場面で、飼い主さんは「レオナが心を開いている」と感じたそうです。

「ライナとレオナは、まさに姉と妹です。レオナは姉のライナが大好きで、早朝からワンプロに誘っています。2頭ともほかのワンちゃんとはワンプロをしませんが、2頭は1日に何回もワンプロをして楽しんでいます。
気の強いライナがレオナに手加減している様子も伝わるので、見ていてなんだか微笑ましいですね」
これからも楽しい思い出をたくさん作っていきたい
最後に飼い主さんは、レオナちゃん、ライナちゃんへの思いをこのように話してくれました。
「特にレオナはドッグランでほかのワンちゃんと遊ぶことが好きなようなので、たくさんのお友達と出会える機会を作ってあげたいです。そして私自身、ふたりに癒されるだけでなく、ふたりを癒してあげられるようなママになりたいと常に思っています」
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