犬が好き
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甘え方を知らなった柴犬かぼすちゃん。家族になって甘えんぼさんになるまで。
すっかり秋が深まり、家の周りの木々葉も色付いてきました。
かぼちゃんと一緒に迎える9回目の秋です。
劣悪な環境で繁殖犬として生きてきたかぼちゃん。
ブリーダーの倒産により動物愛護センターに捨てられ、
殺処分される寸前に保護されました。
そして、縁あって我が家の子どもになりました。
今も胸が高鳴ります。
ちょうど2年前に愛犬が亡くなって
それからはずっと淋しい毎日を送っていましたので、
また犬と暮らせるんだという喜びでいっぱいでした。
それは家族のみんなが同じでした。
まるでぬいぐるみのようでした。
同じ部屋にいるのに
存在を忘れてしまうほど大人しくて
息を潜めて生きているという印象でした。
生まれてからずっと
物として扱われ、愛されたことがなかったのでしょう。
怯えて首をすくめるかぼちゃん。
そっと抱きしめようとすると
慌てて逃げてしまうかぼちゃん。
そんなかぼちゃんに、言いました。
もう誰もアナタを苦しませたりはしないよ。
当時大学生だった二人の息子達の
かぼちゃんに対する
しつこいくらいの愛情表現のおかげかもしれません。
いや、ホントに、
それはもう呆れる程だったんです!!
かぼちゃんにとってはそれが良かったのでしょう。
かぼちゃんが息子たちのことを大好きだということは
表情でわかりましたよ。
だって、瞳がキラキラ輝くんですもの。
お兄さんがいいんですね。
うんうん、その気持ちよ~く分かるよ~!
今の甘えん坊かぼちゃんになりました。
ひとりっ子のかぼちゃんに
大人の手が8本もあったんだもの。
そりゃあもう、愛情はたっぷりですよ!
ナデナデの時間は少し短くなりました。
でもかぼちゃんは
ますます甘えん坊になったんですよ。
真似をするようになったから。
自分から「撫でて!撫でて!」と
来てくれるようになりました。
ナデナデの時間は更に減りましたが、
今度は3匹の絆ができて
お留守番だって寂しくなくなりました。
もうおじさんに近くなってきたお兄さん達は
家を出てパパになったり、
一緒に遊んでくれても、
昔のような熱さはなくなりました。
かぼちゃんのことを大切に思っている気持ちは
何一つ変わっていませんよ。
かぼちゃんが家族になってくれたからこそ
あの秋の日に、みんなに笑顔が戻り
再び温かい時間が流れ始めたんだもの。
離れていても、
家族のみんなはかぼちゃんのことが大好きなんです!
もみじのような手で
かぼちゃんをナデナデしてくれています。
時々毛もむしられちゃうけどね。
それでもかぼちゃんは黙って
愛おしそうな目で赤ちゃんを見てくれています。
かぼちゃん、ありがとう。
これからもその優しい目で、
ずっと私たちを見ていてね!
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