犬が好き
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保健所で悲しそうな顔をしていた野犬の子犬 家族に迎え、みんなに笑顔をもたらす存在に
保健所にいたこうめちゃんとの出会い

飼い主さんご家族とこうめちゃんの出会いは、ご主人が保健所が公開していたこうめちゃんの写真を目にしたことがきっかけでした。
とても不安そうに、悲しそうな顔をしていたこうめちゃんの写真を見た瞬間、ご主人は「どんなに怖かっただろう、とにかく早く安心させてあげたい」と思ったそうです。
「このコを我が家に迎え入れる」と決意したご主人は、仕事を切り上げ、こうめちゃんを迎えに行ったのでした。

「他県で仕事をしている夫から、『今から子犬を連れて帰るね』と連絡があり、私と子どもたちはふたりの帰宅を待っていました。
こうめは我が家に来ると、環境の変化に戸惑ったのか、怖がってなかなかクレートから出てきませんでした。じっと様子をうかがうかのようにこちらを見つめていたこうめですが、しばらくすると出てきて、ベッドの隅っこですぐに寝てしまって。
『小さなこうめを守っていきたい』と、強く思った瞬間でしたね」
しつけで悩むこともあったけれど、ドッグトレーナーさんとの出会いで、ご家族の気持ちに変化が
こうめちゃんが生後半年を過ぎるまでは、犬のしつけに関する本や動画を参考にしたりと、とにかく毎日必死にこうめちゃんと向き合ったそうです。
「小さいうちからいろんな経験をさせて、社会性を身につけさせてあげたい」という思いから、しつけで頑張りすぎたり、悩んだりすることもあった飼い主さんでしたが、あるドッグトレーナーさんとの出会いで、気持ちに変化があったといいます。
「こうめは怖がりで散歩が上手くできず、そのことをドッグトレーナーさんに相談したことがありました。
いろんなお話をするなかで、まずは首輪をつけるところ、次にリードをつけること、玄関から出られるようになること、道路まで歩けるようになること…と、こうめにとってはそのひとつひとつを一生懸命頑張っているんだなとわかったんです」
こうめちゃんの成長を実感する日々

家族以外の人には慣れるまでに時間がかかるそうですが、「おやつは誰からでも食べる」という、食いしん坊なエピソードもあるそうです。

はじめてのときはものすごく怖がっていたお散歩や、ブラッシングや歯磨きなどのお手入れも、回数を重ねるごとに慣れていき、今ではシャンプー以外はどれも大好きなのだとか。
そんなこうめちゃんの姿を見ると、「こうめはこうめらしく、間違いなく成長しているんだ」と実感し、喜びを感じるといいます。
「お散歩中にほかの犬と出会うと、なかなか挨拶ができずにいたこうめですが、いつも散歩のときに会う豆柴ちゃんにゆっくり近づいて、鼻をくっつけて挨拶したことがあったんです。びっくりと嬉しさで、涙が出そうなのを必死で我慢したことを覚えています。
また、初対面の人でも、なでさせることはしないけれど、自分から鼻をくっつけてニオイを嗅ぐようになったりと、こうめは本当に成長したと思いますね」
こうめちゃんはみんなを笑顔にする存在
こうめちゃんは「家族に笑顔をもたらしてくれる存在」だといいます。
「『こうめ』という名前は、こうめを引き取る数日前に子どもたちと近所を散歩していたときに見た、大きくてとてもキレイな梅の木が由来です。
その木だけがたくさんの花を咲かせて、生き生きとしていて。みんなその光景がとても印象に残っていたので、『こうめ』と名づけることに決めました。こうめはあのときの梅の木のように、見る人を笑顔にしてくれます」

「これからも、こうめにいろんな体験をさせてあげたいし、いろんな景色を見せてあげたいと思います。こうめの個性を大切にしながら、こうめと過ごす平穏で幸せな毎日を、大切に過ごしていきたいですね」
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