犬が耳をぺたんと寝かせるしぐさを見たことはありませんか?「ヒコーキ耳」とも呼ばれるしぐさですが、なぜこのようにするのでしょうか。今回は、獣医師の増田宏司先生による解説と共に、かわいい「耳ペタ」犬たちをご紹介します。
どうして耳をぺたんと寝かせるの?
愛犬が飼い主さんのそばにいるときなどに、耳をぺたんと後ろに倒していることがあります。このとき愛犬が穏やかな表情をしていたら、飼い主さんに対する「そばにいて落ち着くな~」というような信頼や友好の気持ちの表れ。なお、垂れ耳の犬の場合は、耳のつけ根に注意しながら見ると、動きがわかりやすいかもしれません。
甘えたいときに寝かせることも
愛犬が耳をぺたんと寝かせながら飼い主さんを見上げるときは、飼い主さんに「かわいがってほしいな」と思っている場合もあります。甘えたいときに見せる、奥ゆかしいしぐさといえるでしょう。
敵意がないと示すために寝かせる場合も
ほかの犬などに向かって耳を寝かせる場合は、相手に敵意がないと伝えようとしていることもあります。「攻撃する気はないので安心してください」と相手をなだめようとしているのです。
耳をぺた~んとさせたかわいい犬たち♡
ここからはいぬのきもちアプリにご投稿いただいた、耳をぺた~んとさせているかわいい犬たちの画像をご紹介します。
こちらは柴のまるくん。芝生で走れるのが嬉しいようで、耳をぺたんとした満面の笑顔がとってもキュートですね♡
うるうるの瞳がズルいお耳ぺた~ん
こちらのウェルシュ・コーギー・ペンブロークのこゆきちゃんは、うるうるとした大きな瞳とお耳ぺた~んという最強の組み合わせ!
実は視線の先には、おやつがあるそうです。こんなにかわいくおねだりされたら、ついあげたくなっちゃいます。
棒をくわえて嬉しそうなお耳ぺた~ん
最後にご紹介するのは、柴の七花ちゃん。棒をくわえたまま耳をぺた~んとして、とっても嬉しそうですね♡
犬は耳を寝かせることでさまざまな感情を表現していますが、耳の動きだけで気持ちを判断するのは難しい場合も。そんなときは、表情やしっぽの動きも見て判断するとわかりやすいでしょう。今回ご紹介した内容も、愛犬の気持ちを知るヒントにしてみてくださいね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2018年11月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.18 お耳ぺた~ん♡』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。