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犬・猫と暮らすこと 犬の変な癖【穴澤賢の犬のはなし】

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Vol.8 犬の変な癖

犬は犬種によってある程度、気質のようなものがある。それは長い歴史の中で人間が犬に仕事をさせるために犬種をつくってきたからで、吠えることが仕事の犬種や、泳ぐのが得意な犬種、穴を掘るのが得意な犬種などがいる。だから、本来水に落ちた獲物を回収(Retrieve)するために作られたラブラドール・レトリバーなんかは水が大好きで、川や海を見ると大喜びで飛び込むと聞いたことがある。

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富士丸はコリーとハスキーの混血だったせいか、散歩するときにはリードを犬ゾリ級にグイグイ引っ張っていた。本能レベルで「引っ張らねば」とすり込まれているのか、何をしても治らず、結局3才くらいまでハァハァいいながらリードを引いていた。そのように犬種によって、それぞれ特徴のようなものがある。

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ただし、犬種によって性格が決定するところまではいかないような気がする。ちゃんと個性はあるし、犬種とは無関係な妙な癖もあったりする。たとえば富士丸は、マンションの階段を降りるとき、3階から2階までは人の左側を歩くのに、1階へ降りる踊り場でくるっと右側に回る癖があった。

それはある日気がついたことで、注意して見ていると毎日必ずそうしていることがわかったのだった。理由はわからない。が、やつの中ではそれが絶対的なルールになっているようだった。試しに右側へ回れないように階段の壁ぎりぎりを歩いたら、非常に困った顔をして立ち止まってしまったほどだった。

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大吉の場合、混ざりすぎていてどんな犬種の血が入っているのかわからない。おそらくスピッツと柴犬は入っていると思うが、別にスピッツのようによく吠えるわけでもないし、飼い主に忠実で、飼い主以外の人に懐かない番犬タイプでもない。

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そんな大吉にも変な癖がある。はじめて食べるモノをあげると、必ずリビングのラグの上までくわえて運び、いったんラグの上に置いて、クンクンとニオイを嗅いでから食べるのだ。何度かそれを繰りかえし、おいしいとわかったら、キッチン脇にある大吉用の器から食べ始める。これも理由がまったくわからないが、必ずそうする。わりとベチャベチャしたモノもやるので、その度にラグが汚れる。

食べモノならまだいいが、なぜか吐くときもラグの上で吐くので困る。そんなにしょっちゅう吐くわけではないものの、たまに吐くときは必ずラグの上にゲロゲロとやる。どうせならフローリングの上で吐いてくれれば後の掃除が楽なのだが、絶対にラグの上で吐こうとするのだ。

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犬が吐くときには前兆のようなものがあって、グェグェと小さく呻いて気持ち悪そうにするので、その声が聞こえてきたら大急ぎでリビングにかけつけるようにしている。すると、まさに今からラグの上に吐こうとしている場面に遭遇するので、両手を出して大吉の口元めがけてヘッドスライディングする。間一髪、ギリギリセーフ。そんなことがこれまで何度かあった。

ゲロを手の平で受け止めるなんて、どんなに好きな女性に対してもやらないと思うが、なぜか大吉なら平気だ。いや、平気ではないが、ラグを守るためについやってしまう。なぜ大吉は、そんなルールを勝手に作ってしまったのだろう。でも富士丸がルールを守り通したように、大吉のこの変な癖も直らないのだろう。たぶんほかの犬にもひとつやふたつ、変な癖があるに違いない。そんなところも含めて、愛おしいやっちゃなぁと思う。

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注:吐いたときは、消化具合やその後の体調などを注意して見て、様子がおかしいようだったら獣医師に診てもらったりしていますので、どうぞご心配なく。

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