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カンタン(適当)写真講座〜最終回【穴澤賢の犬のはなし】

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Vol.47 カンタン(適当)写真講座〜最終回

4回に渡ってカメラと写真について話してきたが、今回はその締めくくり。「ちょっとした知識があれば、写真はぐっとよくなる」というのはこれまで述べてきたとおり。そして「いいカメラを使えばさらによくなるよ」というのもこれまた事実(少なくとも個人的にはそう思う)。そこで「よし、私も一眼レフを買うぞ!」と思った人のために(またはミラーレス一眼)、実はレンズも大切だよという話を最後にしておきたい。

レンズの種類と違い

まず、レンズには大きく分けて「標準」「広角」「望遠」の3種類がある。こまかい説明は抜きにして、ひとまず最初に紹介した私の使用機材から本体とレンズだけピックアップしてみた。今持っているのは、この3つ。

いぬのきもちweb

カメラ本体についているのが、「(1) SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM」、真ん中が「(2) SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」、そして右端が「(3) Canon EF-S 10-22mm F/3.5-4.5 USM」というレンズ。紹介した順番に、「標準」「標準〜広角」「広角〜超広角」となっている。ひとまず、それぞれの違いを実際の写真で見てもらった方がわかりやすいと思う。大吉から1メートルほど離れた位置から、レンズだけを交換して撮影してみるとこうなる。

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まったく同じ位置から撮影しても、レンズが違うとこうなる。このうち、上から2枚が「標準」、その下の2枚が「広角」、最後の1枚が「超広角」と呼ばれます。要するに、撮影したときに切り取る画の広さが違うわけです。その広さのことを「画角」と呼びます。

ちなみに望遠レンズは持っていない。なぜなら望遠レンズは基本的に遠く離れた被写体を拡大して撮影するもので、主に犬を撮る場合、ドッグランは別としてそんなに離れて撮影する場面はほとんどないから(野鳥とか子どもの運動会とか撮るにはいいと思う)。そして、ブログなどではSIGMA 30mmとSIGMA 17-70mmを主に使っている。

自分に合ったレンズとは

ではどんなレンズを選べばいいのか。犬や猫を主に撮る場合なら、単純にその被写体の大きさによると思う。たとえば室内で大型犬を撮影する場合、標準レンズだと画角が限られているし、そんなに離れて撮れないので顔のアップばかりになってしまう。なので体全体を写したいときは広角レンズのほうが向いている。

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実際「富士丸な日々」ではSIGMA 17-70mmの広角寄り(数字が小さいほう)をもっとも多く使っていたと思う。でも小型犬だと被写体が小さい分、標準レンズだけでも全体をとらえることができるのでそれほど困らない。大吉は中型犬で近い距離で撮ることが多いので、顔だけでいいときは標準、体も入れたいときは広角寄り、となんとなく使い分けている。

ちなみに、SIGMA 17-70mmのように数字に幅があるものは、画角が変えられる。これをズームレンズと呼ぶ。コンパクトデジカメや、一眼レフでも標準キットのようにカメラ本体に付属のレンズは3〜4倍くらいの標準ズームレンズがついているので、それだけでも別に困らないといえば困らない。

いろいろな写真を撮りたいなら

ではなぜ3つもレンズを持っているのかというと、標準レンズ(ズーム)だけではちょっと物足りなさを感じて調子に乗ってしまったから。カメラ雑誌なんかでちょっとだけ写真の勉強をしていた時期に「俺も超広角で撮ってみたいなぁ」と高い買い物をしてしまったのだった。それがCanon EF-S 10-22mm F/3.5-4.5 USMで、このレンズを使うとこんな風になる。

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大吉にがっつり寄っても、空や海が広く入る。「富士丸な日々」でも外で撮影するときは一時期よく使ったが、超広角で撮ると周囲が歪んでしまうというデメリットもあるので、最近はたまにしか使わない。でもあると重宝するレンズではある。なんとなく迫力のある写真が撮りたい人にはオススメかもしれない。

穴澤、イチ押しのレンズ

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SIGMA 30mmで撮影

ここまで読んで、疑問を持った人がいるかもしれない。SIGMA 17-70mmで広角から標準をカバーできているのに、なぜわざわざSIGMA 30mmのレンズを持っているのか? そこに気がついた人は鋭い。実は、このレンズこそ腕がなくても写真が上手に見える秘策といってもいい。その秘密は、F1.4という数字にある。思い出してほしい。「絞り優先モードの解説」でF値が小さいほど、背景がボケるという話を。多くの標準レンズはF値がせいぜい2.8くらいだが、このレンズは1.4。つまり、このレンズを使えばそれだけ背景がボケやすいのだ。

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SIGMA 30mmで撮影

この写真が上手いとは思わないが、背景がボケているだけで「ちょっといい感じ」に見えてしまう。コンパクトデジカメだとなかなかこうはいかない。これぞ一眼レフの醍醐味といっていい。ただズームレンズと違って、これは30mmだけなので(単焦点レンズという)画角を変えたければ自分が動く必要がある。が、そのうち慣れるのであまり問題ない。

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断言してもいいが、今どきの一眼レフにSIGMA 30mmを装着してこの場へ行けば、誰でもこれくらいの写真は撮れる。そして、ペットブログをやっている人の多くが、実はこのレンズを使っていたりする。実際にこのレンズを使っている有名ブロガーを何人も知っている。個人的にもこのレンズはかなりオススメといっていい。ただし、背景がボケるからといって、やりすぎには注意が必要。お前が言うなという感じだが。

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また、これより若干F値は大きいが「Canon EF50mm F1.8」というレンズがあって、こちらはかなりリーズナブルなので、SIGMA 30mm F1.4はちょっと高いという方は試してみてもいいかもしれない(EF50mm F1.8も持っているがSIGMA 30mm F1.4を買ってからはほとんど使っていない)。
※機種によっては装着できないカメラもあるはずなので、購入時は店員さんに相談してください。

まとめ

最終的に「いいカメラと明るい(F値の小さい)レンズがあればいい写真が撮れる」という元も子もない話になってしまったが、誤解しないでほしいのは、これはあくまで入口でしかないということ。カメラの世界はとても奥が深いので、少し興味が湧いてきた人はカメラ雑誌などを読んで腕を磨いてください。

そんなわけで、カメラ入門編としてちょっとでもお役に立てれば幸いです。また今回のカメラ講座で何か質問があれば、コメントをお寄せください。あまり専門的なことは答えられないかもしれませんが、わかる範囲なら答えますので。それでは、たくさん思い出を残してください。

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